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ドイツ連邦刑事庁が大晦日から元旦にかけての夜各地で起きた女性襲撃多発事件の全容を報告した、と1月23日に各紙で報道されました。
通常なら、その日のうちにブログに書くのですが、週末はどうしてもそういう気分になれず、月曜日、気分も新たにこの記事を書いております。
さて、連邦刑事庁の報告では被害届は各州で以下のようになっております。
- ノルトライン・ヴェストファーレン州(ケルン、デュッセルドルフ、ビーレフェルトを中心に):1,076件(傷害692件、性的嫌がらせ384件)
- ハンブルク州:218件(ほとんどが性的嫌がらせ)。容疑者8人が突き止められた。
- ヘッセン州(フランクフルトなど):31件(性的嫌がらせおよび窃盗)
- バイエルン州(ミュンヘン、ニュルンベルク中心):27件
- バーデン・ヴュルッテンベルク州(シュトゥットゥガルトなど):25件
- ブレーメン州:11件(傷害、窃盗のみ)
- ベルリン州:6件
- ニーダーザクセン州、ブランデンブルク州、ザクセン州、ラインラント・プファルツ州及びザールラント州もそれぞれ何件か届けがあったようですが、まだ捜査中で、数字が確定していないとのことです。
- メクレンブルク・フォアポンメルン州、ザクセン・アンハルト州、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州及びチューリンゲン州では被害届なし。
現在ドイツ人12人、その他の国籍60人の容疑者に対して捜査中です。容疑者たちは17-30歳の男性ばかりです。捜査は監視ビデオや個人のスマホによるビデオなどの検証が主に行われています。被害者証言は犯人の外見について「南国風」とか「アラブ系」など曖昧で、そこから犯人を割り出すのはほぼ不可能に近い。
警察の見解では各地の事件は「組織犯罪」ではないそうです。いくつかのグループがばらばらにSNSを通して集まったに過ぎず、大晦日以前に犯罪計画があった形跡はないとのことです。
参照記事の一つ:ZDFホイテ、2016.01.23日付の記事「12州で大晦日襲撃」