徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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スペイン・アンダルシア旅行記(3):モンテフリオ(グラナダ県)

2017年05月20日 | 旅行

セビリアからグラナダへレンタカーで向かっていた私たちは、高速道路(Autovia)A92を東に走っていたのですが、グラナダ市の手前にモンテフリオ(直訳すると「寒い山」)という小さな村があり、崖の上に教会があって、見晴らしがよいと観光案内に書いてあったので、ちょっと寄ってみることにしました。National Geographicに「世界で最も見晴らしの良い場所」トップ10に選ばれたらしいです。

というわけで、GoogleMapに「Montefrio」と入れて、その村に向かったのですが、いつまで経ってもオリーブ畑の広がる山。変だなと思っているうちに「目的地に着きました」とのアナウンスが。えーっ!?山の中だよ!?とびっくりして、マップを拡大。

 

村は遠くはなかったけど、山道を結構戻ることになってしまいました。今度は間違いのないように、とナビにモンテフリオにある教会「Iglesia de la Villa」を入力しました。「村の教会」と言う何の変哲もない16世紀に建てられた教会ですが、立地が崖の上で、要塞の態を成しているのが面白いところです。

村の入り口に着いたところで、車から降りました。そこに住んでいる人たちは平気で狭くて急な坂を車で登っているようでしたが、よそ者の私たちにはその勇気がなく、崖の上に聳え立つ教会に歩いて行くことにしました。

車では絶対に通れない、狭い階段のある路地を登りました。

そして見えてきたのが絶壁に掘られた墓穴。そこは駐車場にもなっていて、別ルートなら車でここまで来れたことを確認して、ちょっと悔しい思いをしましたが、別ルートがどんな道か分かったものではないので、まあ良しとしましょう。

上の写真の右下に見える門が開いていれば、車で上の教会まで行けるようになっています。

私たちの徒歩ルートはこんな感じ。

勾配がきつすぎて、信じられないくらい息切れしました。距離的には大したことないはずなんですけど…

上の教会の入り口。かつてモーロ人たちの要塞だったところに、レコンキスタで勝利したキリスト教徒たちが、自分たちの勝利を形にするために何をするかと言えば、やはり「教会を建てる」のが王道だったのでしょうね。現在では中は博物館になっています。

上から見下ろしたモンテフリオの町並み。

石灰岩が多い地域なので、家の壁も石灰岩で白くて涼しそうなのが特徴的です。分かりにくいかもしれませんが、中央よりやや右側手前に移っている茶色っぽいドームに塔がついている建物は、18世紀に建てられた古典主義様式の教会、Iglesia de la Encarnación(受肉教会)です。

モンテフリオは豚肉の生産でも有名らしいのです。「イベリコ豚」の一部はここで飼育されているわけですね。小さな檻に閉じ込められたりせず、放し飼いなのが特徴的です。

 

次はグラナダ市へ。


スペイン・アンダルシア旅行記(1)

スペイン・アンダルシア旅行記(2):セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記(4):グラナダ

スペイン・アンダルシア旅行記(5):グアディックス(グラナダ県)