懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしい風景  岡山県加茂町倉見の小学校

2012年12月12日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県加茂町倉見(現在は津山市)

加茂町倉見には茅葺民家も沢山あり倉見温泉もあり10回は訪れた。
以前は倉見だけでも300人以上が暮らしていたので小学校もあった。
しかし黒木ダムが出来てから移転で過疎化が進んだ。
小学校の校庭に象の像があった。子供のいた頃は子供の遊び道具のひとつであっただろう。
その象は校舎から子供が遊びにくるのを待っているようにも見えた。

この集落から子供の産める年代の女性が消えて小学校は統廃合された。
やがて小学校で女性たちがミシンを使い縫製の仕事を始める。
しかし、それも永遠には続かなかった。海外の安い製品との競争となり女性も高齢化が進み仕事もできなくなった。
高齢化と人口減少、茅葺民家も取り壊される家がふえている。
これからこの集落はどのような末路をたどるのであろうか

この倉見には語り継がれない過去がある。
1.加茂の大火
昭和28年公民館の落成記念で映画の映写会があった。近郷近在から公民館一杯の見学者があった。セルロイドフィルムの時代、火事と言えば映画館の時代であった。
映写中に映写機のフィルムから発火し天井や人に燃え移りパニックになった人が入り口に殺到し逃げ遅れた子供、老人が大勢焼け死んだ。

2.津山の30人殺し
津山となっているが起きたのは加茂町のある集落、犯人は倉見で生まれたが両親が相次いで結核で死亡、祖母に育てられる。肋膜を患い仕事もせずぶらぶらしていた。
地域の者から村八分にされたのを逆恨みし猟銃や刀剣を買い皆殺しにする機会をまっていた。以前恋心を抱いていた女性が里帰りしたのを待って決行した。
殺された人が30人、本人は生まれた倉見に戻り銃で自殺
この猟奇事件が岡山県真備町に疎開していたミステリー作家、横溝正史の「八つ墓村」のモチーフになった。








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