懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

岡山の茅葺民家 井戸のある家

2015年12月08日 | 茅葺き民家
倉敷市南東部の旧家に井戸のある家を撮影させてもらう。井戸くみや洗い物で濡れないように屋根がついている。
岡山南部は干拓地のため水の確保が厳しかった。
井戸を掘っても塩気や鉄気があり良質の水は得られなかった。
子供の頃に海に近いところの井戸水を飲むと塩気があるし鉄くさい水だった。
手押しポンプの水の出口に砂袋を付けてあり鉄気を除去していた。
砂袋で濾過すると鉄気が少なくなったようにおもう。

井戸水も飲料水に使うのかが精々で風呂などには使えなかった。
風呂の水は農業用水の水を使った。年寄りに話を聞くと風呂に水草が浮くのが嫌だったという。都市部 の人口密集地は水がないと生活が出来ないので水道が早くから敷設されたであろうが、農村部に水道が普及したのは昭和40年いこうである。
昭和30年代の日本は敗戦からの復興で厳しい生活を強いられた。
インフラ、水道や交通、病院や文化施設スポーツ施設は大変遅れていた。

しかし、不便であろうと暑かろうときつかろうと我慢強く安い給料で頑張った。
一億国民の頑張りと我慢と勤勉さで豊かな生活ができる。
しかし、今のような七儲けの八使いの国家、個人の経済を続ければいつ凋落するかわからない。生活レベルを2/3や半分に下げる時代もありうる。

江戸時代、明治から昭和の水の確保はどうしていたのか都市部、農村部ではどうしていたか調べてみるのも面白い。いつ頃から風呂に入るようになっかも