懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家  柿のある風景

2011年11月17日 | 茅葺き民家
柿の木は日本の秋の風景です。
農家の家にはどこかに植えてあるように思う。農家で柿のない家は少ないように思う。
庭に庭園のある家は果物を植える家は少ないですが、畑の端や田圃の法面、家の裏に必ず植えてあるように思う。柿はネットで調べると沖縄と北海道以外にあるそうです。
私が見た限りでは雪の多い地域はほとんどないように思う。新潟など茅葺民家の脇に柿を見る事はないように思う。
青森の茅葺民家を撮影している人にメールで東北には柿は植えてあるか確認したところ、普通に植えてあるとの答え、ホームページの写真にも雪のふる風景にたわわに実った柿と茅葺民家の写真が何枚かあった。
東北はリンゴだらけのため西日本のように柿にはこだわらないのでしょうか

柿の生産の多いのは1.和歌山、2.奈良、3.福岡だそうです。
和歌山のかつらぎ町は生産量日本一、柿畑は圧巻です。急な斜面の段々畑が柿畑、
高齢化した人にとっては厳しい地形です。
和歌山も四国と同様に山は急峻です。四国と和歌山は紀伊水道で海でへだてられているが中央構造線でつながっているし地形が同じように形成されたのではないかと思う。
このかつらぎ町に干し柿のシーズンになると京阪神からカメラマンが大勢押し寄せるそうです。
大阪府には隣接しているし峠を越えればすぐの距離
かつらぎ町は干し柿でも正月用の串柿の産地、ずらっと干された光景は素晴らしい。
車を置くスペースもない山の上の集落、地元の人とトラブルはないのでしょうか
植えられたいる柿は平核無(へらたねなし)の突然変異種の刀根早生、形は富有柿のように平たく種がないが渋柿、新潟ではあんぽ柿にされる。これが大変甘くおいしい。渋抜きしてあるのを無人販売で一袋100円で売られていた。一袋だけ買って帰って食べたら大変美味しかった。死ぬまでにもう一度かつらぎ町に行ってみたい。
串柿にする柿は小ぶりな柿で作る。串柿の数は10個です。地元の人は10個の意味をこう教えてくれた。両サイドの二個づつを「夫婦」、なかの六つを「仲睦まじく」だそうです。

奈良の五条も柿の生産量は多い。柿の葉寿司が生まれる背景も判る気がする。

撮影場所 上から岡山県、和歌山県、島根県、兵庫県二枚