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懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

蒲生の大クス

2012年05月26日 | 旅行
蒲生の大クス

鹿児島県蒲生町の神社の境内にある蒲生の大クス
1.3mの立ち上がりの幹回り24メートル、根回り30メートルの巨木
1500年くらいの樹齢といわれている。
日本一の巨木と言われている。
鹿児島に行ったときに立ち寄ってみた。
樹勢もよく生き生きとしている。ウロはあるがセメントで固めたり丸太で何本も支えたりしていないのがよい。なんといってもこの根張りが素晴らしい。盆栽の一番の条件は根張りである。八方根張りがよいとされている。
以前このウロの中で子供がたき火をして少し焼けた。発見が早く大事に至らなかったと地元の人が話していた。それから蓋と柵をして立ち入らないようにしたそうだ。長く生きた巨樹を見ていると神々しく感じる。それでもこの木も弱ってきているので治療を施しているとネットに書いてあった。

桜の巨木は痛々しいのが多い。支え棒をしてなお咲く桜は撮る気がしない。
自分のみじめな姿を見ているようでいやだ。それより若々しい生き生きとした木がいい。
巨樹には楠が多い。
巨樹の定義は1.3メートルの立ち上がりが3メートル以上で全国に13万本から15万本くらいあるそうだ。
巨木の数ではなんと意外にも東京都が一番だそうだ。

NHK特集などで何度も放送のあった巨樹の絵を描かれる平岡忠夫氏は3000枚の巨木を描くのをライフワークにしているそうだ。
巨樹巨木の会を発足し奥多摩の廃校となった小学校をアトリエ兼美術館にしている。
ホームページを見ても巨樹、巨木を追っている人は結構いる。
健康な人は運動も兼ねで巨樹探索は面白いとおもう。今は調査資料も整備されている。
1.巨樹に出会うため全国各地を探索できる事、2.数値目標が立てやすい。3.自分だけの発見ができる。4.自然の不思議や出会いが沢山ある。等でライフワークとしては面白いテーマだ。


隠れ里 鳥取県智頭町上板井原

2012年05月14日 | 旅行
鳥取県智頭町に茅葺き民家を撮影に行ったついでに上板井原の集落をおとずれた。

山間の奥地に8人ほどが住んでいる集落である。板井原の他の集落は人は棲んでいない。
ここの集落はまさに隠れ里である。わずかな畑と周りは山林無を糧に生活をしてきたのであろうか
現代的にいえば極限の限界集落である。何の手も差し伸べなければ確実に消滅する集落でもある。
集落の消滅を防ぐために喫茶店などもでき集落の存続に手を加えている。

世の中には隠れ里のひびきに吸い寄せられるにようにマニアックな人が休日になるとここにも訪れる。
私も身体に障害が無ければこんな限界集落を訪ね歩きたいとおもっていた。
それと集落の今後を見届けるため、あと30年間生きられる人でないとこんなテーマは無理である。






















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蔵王温泉

2012年04月26日 | 旅行
撮影場所 山形県蔵王温泉

樹氷で有名な蔵王は山形県と宮城県に跨っている。
蔵王温泉は山形県側の山腹にある。
蔵王温泉から外れたところに大露天風呂がある。
かって温泉が川から噴き出していたのを利用して川岸に露天風呂を造った。
強い酸性の温泉が川に流れ込むので魚は棲んでいなかった。

少し白くにごった硫黄臭のする酸性の温泉である。
川が流れ雰囲気のよい温泉だ。
上の駐車場から階段で谷間に降りていく。
その階段から男風呂は丸見えである。
ほとんどの女性はこの光景を見て笑う。帰り際にもう一度降り返ってみる。
五人も寄る奇声を上げるグループもいる。女性たちのリアクションがなかなかおもしろい。
初めて来た人ほどおもしろい。
そのリアアクションをカメラを構えていて撮影すると面白い。
それに対して男は丸見えじゃないかという顔をして降りていく。

男どもはこんな羞恥にあっても文句ひとつ言わず黙々と温泉に入る。
男の丸裸が見えると言っても距離が離れているのでそう見えるものではない。
この階段から見えるほど巨大な一物の御仁もいない。

岡山県の温泉にも仇討の湯というのがあり女風呂が上段にあり男風呂が見降ろせるところがある。

雲上の楽園 松尾鉱山跡

2012年02月28日 | 旅行
雲上の楽園といわれた松尾鉱山跡

廃墟、廃坑ブームで訪れるファンも多い。しかも、ここは松尾八幡平アスピーテラインの脇にあるので訪れる人も多い。
最初は千メートルを超える山中に異様にそびえたつコンクリートの廃墟
まるでアウシュビッツの廃墟のようにも見えた。
廃墟の入り口に行って立ち入り禁止の札に松尾鉱山と書かれているのを見て松尾鉱山の跡地であるのがわかった。

かって天然の硫黄を産出し人口一万五千人が住んでいた。コンクリートの社宅も建設した。
劇場もあり雲上の楽園と呼ばれた。日本紀行や新日本紀行ふたたびでも放送された。
しかし、海外から安い硫黄が輸入され石油の脱琉で大量の硫黄が抽出できるので昭和44年に閉山となる。
石油には3パーセントから5パーセントの硫黄を含んでいる。そのまま焚くと亜硫酸ガスを放出しゼンソクなどの病気を起こす公害を発生させる。現在石油精製の過程で硫黄を取り除く脱硫をしている。
その過程で大量の硫黄を生成するので鉱山から採掘する必要がなくなった。

硫黄は硫酸を始めゴムをを硬くする加硫、農薬、火薬などに使われている。







知覧武家屋敷

2012年02月24日 | 旅行
旅行で訪れた鹿児島県知覧町の武家屋敷跡

民家自体は余り残っていなかったが石垣が素晴らしい。
九州は石垣の武家屋敷跡が沢山残っている。これを全部見て回るだけでも楽しい。
現在はほとんどのところが保存地域に指定されている。
九州は石橋も沢山残っている。タンカンサーなども含めて九州の石文化を訪れるのも面白いかもしれない。












本年もよろしくおねがいします。

2012年01月01日 | 旅行
撮影 山梨県富士吉田市 北口本宮浅間神社

忍野村に茅葺き民家を撮影に行った時に立ち寄る。杉の御神木は存在感があった。八方に広がった根張りは見事である。巨木に出合うとその生きた長さと大きさ高さに人間は敬服せざるを得ない。

夕暮れ巫女さんが戸締り見回りに行っている時に撮影させてもらう。
どこの神社でも御神木は植えてある。巨木ほど神社の歴史を感じ風格をます。
日本人は太陽などの自然や巨大な物を信仰してきた。またどんな宗教でも受け入れる寛容さと融合をさせてきた。
日本の神社の御神木を撮影すると面白いと思うが、私の身体では神社仏閣は階段があり苦手な場所となった。
長く参拝も遠ざかっている。
千社詣でや千ケ寺巡りをしている人もいる。旧国名の一宮を回っているいる人もいる。
中国やインドの寺院を見ても森や林はないように思う。鎮守の森や寺院の森は日本の貴重な文化遺産だとおもう。

吊り橋

2011年12月20日 | 旅行
谷の深い渓谷や橋脚が川の流れを阻害するところで通行荷重が軽いところには吊り橋が設置されている。
海峡を渡る大型橋は吊り橋が多いが一般には橋脚の並ぶ橋がほとんどある。
昔からある集落を結ぶ吊り橋は味わいがある。
川が深い地域には吊り橋が今も残る。和歌山県や三重県は谷の深い集落があるので多いように思う。
石橋に始まり橋をテーマに撮影している人がいるようだ。
私も旅行の途中、片手間で懐かしい風景に出合えば停まって撮影することにしている。


撮影場所 広島県府中市






撮影場所 和歌山県日高川町




津軽地方の身代わり地蔵

2011年11月30日 | 旅行
津軽地方を走っている時に旧稲垣村でよく見かけた地蔵に心惹かれた。
慈愛に満ちた表情に眼がとまった。それが地区ごとの角などに置かれている。
また、百万遍信仰も盛んなのであろうか石碑を見かける。津軽地方は民間信仰がよく残された地域でもある。
地元の人はこの地蔵を身代り地蔵と呼んでいた。地蔵は子供の守り本尊として民間信仰として定着してきた。子供に災難が降りかからないよう身代わりになってもらうのであろう。

よく判り易く説明されるのは不動明王は父親、菩薩は母親、地蔵は子供を護る仏さんとして信仰されてきた。話は余談だが観音菩薩や月光菩薩は柔らかい表情から女性の仏として西国三十三ヵ所観音巡りなどが盛んである。しかし、仏さんはすべて男性で女性はいないそうだ。弥勒菩薩などはいかにも女性的ではあるが仏の中にもニューハーフがいるとの事だ。

稲垣村にはこの身代わり地蔵が2000体ほどあるそうだ。詳しく知りたい人はネットで検索してください。ホームページがあります。
身代わり地蔵は今も地域で守られているようである。
各地で八月の末に地蔵盆がおこなわれる。地蔵や道祖神の管理は子供の役目であった。
地蔵盆の前には掃除をして化粧をし直す。
化粧地蔵の風習は岡山県にもある。玉野市から岡山市の児島湖周辺で残る。


地蔵の役割とよく耳にする名前を調べてみた。

「病苦の身代わり」
•化粧地蔵、おしろい地蔵。洗い地蔵、赤地蔵、味噌なめ地蔵、あごなし地蔵、塩地蔵 、あんこ地蔵、首なし地蔵、首切り地蔵 足切り地蔵紙張り地蔵、腰折地蔵、咳止め地蔵 、生木地蔵、ぬりこべ地蔵、目洗い地蔵、くろかね焼地蔵、身代わり地蔵

「子宝・子育て守護」
•賽の河原地蔵、子育て地蔵・子安地蔵、子守地蔵、三体地蔵、腹帯地蔵

「厄除け」
•釘抜き地蔵、 とげぬき地蔵、引導地蔵、 水子地蔵、六地蔵、苦抜き地蔵、毛替り地蔵船乗り地蔵

「災難予知・危難防御」
•汗かき地蔵、しばられ地蔵、芋地蔵、火焼け(ほやけ)地蔵

「延命・開運・勝利」」
•延命地蔵、首つぎ地蔵、勝軍地蔵、日限地蔵、開運地蔵、無尽地蔵








わさお

2011年11月11日 | 旅行
東北旅行で青森の鰺ヶ沢のイカ焼き屋の看板犬「わさお」を見てきた。
地元に人に場所を聞いた。国道沿いで鰺ヶ沢の入り口のためすぐわかると教えてもらった。
しかし、わさおはスターだからいない事もあるとおそわった。
ラッキーな事にいた。寝ていたのでしばらく待った。

今でも次々と見学の人が来る。夏休みは車が1000台も狭い駐車場に来たので交通整理の人がついたといわれていた。商品化もされるし捨て犬からスターになるし青森の顔である。

イカ屋も繁盛して四人を雇っていた。
帰りによく見たら並びにイカ焼き屋はもう一軒あった。むそこは暇そうにおばちゃんが立っていた。
客はわさおの店ばかりで全く寄らなかった。
コバンザメ商法にもなっていない。
あれでは妬みも抱くであろう。
売れない店も瓜坊とサルでも飼って対抗するしかない。
ええ鰺ヶ沢は寒過ぎてイノシシもサルも棲んでいないと、そうなるとジッペイを飼うしかない。
あれはわさおより可愛いしおとなしい癒される。

情報化時代である何で人気が出るか判らない。しかし、人気の出たものに集中するところがある。
人気のあるものランキングには敏感だかそれ以外は興味を抱かないのが情報化の落とし穴でもある。

男はややもすると「わさお」の話題など見もしないで頭から興味を示さないものだ。
その点、女性はフットワークが軽い、話題になるものにはすぐに乗る。
私も家内から腰が重いといわれる(体重はそれ以上に重いが)
歳をとり身体が動かないとおっくうになるが心だけは軽くありたい。

しかし、人気のある物や人のやる事ばかりを追いかけるのはつまらない、自分の確固たるライフワークになるテーマを持たないと面白くない。