WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『鈍感力』(著者:渡辺 淳一)

2010-05-03 21:18:42 | 本と雑誌
鈍感力 (集英社文庫) 鈍感力 (集英社文庫)
価格:¥ 420(税込)
発売日:2010-03-19

今年の連休も、混んでいるところに旅行に行くより、ゆっくり読書したり音楽を聴いたりする時間をとって、リズムを取り戻したかった。晴れて風の気持ちいい日が続く。午後は毎日、陽射しを浴びながら冷たいビールを飲む。


日ごろ、自分のことにしか関心がなくなったとき、精神の老化がはじまると思っている。アンテナが鈍くなり、世の中にあふれている美しいものに気づかなくなり、新しい知識を吸収できなくなって、感性が老いていく。いくつになっても感受性をみずみずしく保っていられるようにできればいい。


この本は、気持ちの上での鈍感ということではなく、多少のストレスを受けても意に介さず、おおらかに生きていくための「まわりのネガティブな要素を気にしない力」について。渡辺淳一氏は小さいときから好きな作家で、エッセイも恋愛小説も楽しんで読んできたが、これもさすが大ベストセラーの話題作、いいことを書いている。