WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『1Q84 BOOK3』(著者:村上 春樹)

2010-05-09 19:32:24 | 本と雑誌
1Q84 BOOK 3 1Q84 BOOK 3
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2010-04-16

予約して買って大事にとっておいて、連休中に読み始めたこの本、3巻目も文句なしにわたくしの村上春樹ザ・ベスト。孤独であるということと、それでも孤独ではないということの、さまざまな角度からの描き方。あらゆる登場人物の間に、どこかしら成立する奇妙な愛情。


続いて、クーリエ・ジャポン今月号で巻末付録の、2005年からの村上春樹インタビューも読んで、この日本が誇るべき偉大なクリエイターの、作品に対するどこか突き放した視線にあらためて敬意を抱く。作風や世界観だけでなく、静かなたたずまい、自分に対する見方、どこをとってもカッコいい。


読んだ本の中に気になるエピソードがあり、さらに関連する本を読みたくなるのが読書好きというもの。BOOK3の中にも、カール・ユングが建てた石の円環の塔の話があって、ユングの分析心理学の著作を読んでみたくなった。