WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『あじフライを有楽町で』(著者:平松 洋子)

2017-12-16 19:25:06 | 本と雑誌

「スタンフォード式 最高の睡眠」を読んでから、びっくりするほど眠りの質が改善。夏まで苦しんでいた定期的な不眠はどこへやら、枕に頭をのせて10分ほどでぐっすりと深い眠りに落ちる。明け方に脚がつって痛みで飛び起きたり、朝おなかに手をあてるとひんやりしていることもなくなった。(それって体の芯まで冷えているんだそう)
仕事とプライベートのバランスを整えて、ちゃんと休むようにしたこともあるのだが、この本のテクニックはいちいち納得できてトライしやすいのである。

そのひとつが、寝る前にはリラックスするということ。当たり前だけどなかなか実践しずらい。特に平日は会社から仕事のことを考えながら帰宅する。バスタブにつかると眠くなるどころかアイディアがわいてくる。急に気持ちとリズムを切り替えられなかったので、毎晩寝る前にこの本を少しずつ読んだ。すると不思議、ギンギンに冴えていた目がふんわり眠くなってくるではないか。平松さんの簡潔で表情ゆたかな文章がいい。安西水丸氏の巧みにゆるっとしたイラストもいい。

特に表題の「あじフライ」は秀逸。有楽町「キッチン大正軒」での豪快なフライ定食。あじフライのころものつぶつぶを最後にお皿に添えられたキャベツにからめてしっかり食べる。味覚への真摯でストイックなこだわりに引き込まれて、うわ美味しそう、食べたいな、行きたいなと思っているうちに自律神経が切り替わり、ここちいい眠気がやってくる。ページにしおりをはさんでベッドへ。これを幾晩か繰り返し、大事に読み終わり、そうすると読まなくても眠れるようになった。本ってすごい。

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