WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『虹色のチョーク』(著者:小松 成美)

2017-06-04 17:02:08 | 本と雑誌

白目の内出血が治ったと思ったら、翌週とうとう高熱が出てダウンしてしまった。年明けからずっと全力疾走で精神的なストレスもたまっていて、今まで周囲の風邪やインフルエンザにうつらず快調だったのが不思議なくらい。小さい頃は冬になると必ず風邪で1週間は起きれなかった。社会人になったらスタミナがついて、若いころは熱が出ようが咳がひどかろうが会社に行っていたが、今は、朝起きて熱が高かったら遠慮なく休む。周囲にも迷惑だし、無理して長引くよりずっといい。冷蔵庫にあったトマトとヨーグルトを胃に入れて、市販の薬を飲み、熱にうなされながらひたすら眠る。Pepperの夢を見る。午後も遅くなる頃まで眠ると、ようやく、汗でぐっしょりのTシャツをまとめて洗濯機に放り込んで病院に出かける体力が回復してくる。やっぱり疲れてたんだなあ。

風邪をひくと、音楽を聴きながら走る、バスタブに長時間つかる、おいしいワインを飲む、という自分のストレス解消法がことごとく出来なくなるのでうらめしい。さらに最近は忙しくて読書も進まず、なんだかプライベートが全くなかった感じ。今日は体調が元通りに回復し、速攻でジョギング再開。さらさらした透明な風に、歩道や庭の樹木があふれるばかりの爽やかなグリーン。走ると最高に気持ちがいい。春が終わって梅雨に入るまでのこの時期は、本当に素敵な季節だ。

久しぶりに読み終わった本は、知的障がい者を全従業員の70%という非常に高い割合で雇用し続け、その彼らが何十年もずっと高い成果を出しながら働き続けられるという新しいプロダクトラインを生み出した、日本理化学工業について。読むあいだずっと、清々しい風が吹き抜けていた。貝殻を原料として粉塵がでない安全なダストレスチョーク、ガラスなどに何度も描いては消せる美しい発色のキットパスといった、付加価値の高い製品を生産・販売して利益を出し続ける。もっと製造工程の工夫など具体的に知りたい。奇跡のようなサステナビリティのお手本。

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