WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『失われた時を求めて〈8〉 第四篇 ソドムとゴモラⅡ』(著者:マルセル・プルースト 訳:鈴木 道彦)

2012-09-16 16:39:22 | 本と雑誌
失われた時を求めて 8 第四篇 ソドムとゴモラ 2 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) 失われた時を求めて 8 第四篇 ソドムとゴモラ 2 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
価格:¥ 1,250(税込)
発売日:2006-10-18

きのう髪をおろしてブラッシングしていたら、かなりの毛先がいたんでいる。紫外線、湿気、エアコンの風で、夏はほかの季節よりいたみやすい。ずっと、暑いのと、皮膚炎がうなじにもでていて、髪がかからないように巻いてあげていたから気がつかなかった。シャンプーするときにくるくる泡立てるので出来てしまう、小さい結び目がついているところもあって、急いで今日予約をとってカットしてもらう。それで外に出た以外は、2日間、久しぶりの読書三昧。


ちかちかする画面が目にも眠りの質にもひどく良くないと聞いて、最近、眠る2時間前から携帯やPC、テレビのスクリーンを見ないようにした。いくら仕事が気になっても、深夜と朝では数時間の差しかない。朝のほうが集中力が高いし、夜のメールのやり取りは感情的になりがちだから、その差によっぽどの影響がない限り、次の日にまわすと割り切る。ゆっくりお風呂に入り、ゆっくり肌のお手入れをして、明るすぎる蛍光灯を変えたら、ぐっすり眠れるようになった。


第三章の、夜の食事会から帰って眠りにつく冒頭の描写がとても好きで、ひところ夜にそこばかり読んでいた。ひどい眠気をおぼえ、海辺の避暑地バルベックのホテルの部屋から、眠りという第二のアパルトマンにそっとすべりこんでいくときの、穏やかな意識の退行。この3ページをベッドで読むと、主人公ばかりか私まで深くてこころよい眠りに落ち込んでしまう。おそるべき描写力、プルースト。

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