補佐官としての仕事にも、ようやく慣れてきました。
最優先は、総理の国会答弁のサポート。総理質疑のある時は、前日から準備に入り、早朝から総理との勉強会、本会議や委員会中は、答弁のサポートで総理の後ろに張り付きます。かなりの時間を共有するために、総理秘書官の皆さんとの間には、連帯感が芽生えてきました。
今週は、月曜から木曜までの衆議院予算委員会の総括質疑。来週も、火曜は集中審議(テーマは社会保障とマニフェストの財源)、水曜は党首討論が入りますので、忙しくなりそうです。
社会保障と税の議論は、今日からスタートしました。藤井裕久官房副長官が担当しますので、私もフルコミットすることになりそうです。これまで、「自民党が破綻させた社会保障を民主党が改革する」と言ってきましたが、これでは超党派の協議は成立しません。曲りなりとも、戦後、国民皆保険、皆年金を実現し、長寿社会を実現した功績は率直に認めるべきでしょう。超党派協議への見通しは明るくはありませんが、「ここまで自民党は良くやってくれたが、ここへ来て綻びが出ている。高齢化社会に対応できるよう一緒に改革しよう」と粘り強く呼びかけていこうと思います。
権力の中枢である官邸の中は、いつも静寂に包まれています。中にいる限り、国会周辺のデモ隊の声は全く聞こえませんし、視察に行っても批判にさらされることは稀です。どうも、官邸の中にいる人間が正常な判断能力を維持し続けることは、簡単ではなさそうです。心して、取りかからねばなりません。