来週火曜日の解散を前に、このところ、総選挙で民主党の圧勝を予想する記事が踊っています。
風が変わったのは、おそらく二年前の参議院選挙です。民主党の国会の追及が自民党政治の問題の本質を浮き彫りにしました。総選挙を前に、幾つかの政令市や静岡県の知事選挙でも勝ち、先日の都議選でも圧倒的な勝利を手にしました。その間、民主党支持率は高止まりを続けてきました。アエラの取材にも応えた通り、我々は、かつての高所恐怖症を克服し、その責任の重さに耐える自力を身につけました。自民党の燦々たる状況と比較すると、その違いは明らかです。
今の流れを見ると、民主勝利を予想する声が多いのは理解できます。ただし、総選挙は、これまでの選挙とも質的に大きく異なりますし、もたらされる結果のインパクトの大きさも格段に大きなものとなります。だからこそ、政権交代には想像を絶する困難が伴います。
参議院や都議選の躍進は、権力の暴走を抑制するという点では大きな効果があります。ただし、権力を自民党が握っている限り、暴走は止められても、政策の質的な転換は期待できません。
市長選挙や知事選挙の勝利は、その地域内においては、行政のあり方を大きく転換することに直結します。しかし、圧倒的な権限と財源を持つ国において自民党が権力を維持している以上、首根っこを押さえられている地域の変化は限定的なものにとどまります。
総選挙での民主党の勝利は、自民党と官僚機構が独占してきた権力構造を根本的に変えることになります。
まず、政策のミスを転換することができます。年金や医療といった、我が国の安心の仕組みを取り戻すこと。天下りや特別会計など、無駄遣いを生み出してきた仕組みを壊すこと。
橋元知事に代表される地方が求めている地方分権も進みます。地方に財源と権限を大胆に移して、国のあり方そものもを転換します。新たに誕生した民主党の支援した首長が本領を発揮できるのは、政権交代が実現した後です。
我々が「政権交代の壁」を実感するのはこれからです。楽観論は空想に過ぎません。権力構造を変えるということは、既得権益を失う特定のグループが存在することを意味します。
これまでの権力構造の中で守られてきた既得権益を失うことを恐れる天下り団体や業界団体の抵抗はこれからです。民主党のあらさがしに血眼になる自民党による攻撃は、より激しさを増すでしょう。バランスを考えるメディアもそれを大きく報じることになります。そして、最後に立ちはだかる政権交代の最大の壁は、変わることを恐れる国民世論です。
それを突破する方法はただ一つ。民主党が実現する政策を愚直に示し、変化を恐れずに前に進む国民の勇気を呼び覚ますしかありません。
決着の夏です。
風が変わったのは、おそらく二年前の参議院選挙です。民主党の国会の追及が自民党政治の問題の本質を浮き彫りにしました。総選挙を前に、幾つかの政令市や静岡県の知事選挙でも勝ち、先日の都議選でも圧倒的な勝利を手にしました。その間、民主党支持率は高止まりを続けてきました。アエラの取材にも応えた通り、我々は、かつての高所恐怖症を克服し、その責任の重さに耐える自力を身につけました。自民党の燦々たる状況と比較すると、その違いは明らかです。
今の流れを見ると、民主勝利を予想する声が多いのは理解できます。ただし、総選挙は、これまでの選挙とも質的に大きく異なりますし、もたらされる結果のインパクトの大きさも格段に大きなものとなります。だからこそ、政権交代には想像を絶する困難が伴います。
参議院や都議選の躍進は、権力の暴走を抑制するという点では大きな効果があります。ただし、権力を自民党が握っている限り、暴走は止められても、政策の質的な転換は期待できません。
市長選挙や知事選挙の勝利は、その地域内においては、行政のあり方を大きく転換することに直結します。しかし、圧倒的な権限と財源を持つ国において自民党が権力を維持している以上、首根っこを押さえられている地域の変化は限定的なものにとどまります。
総選挙での民主党の勝利は、自民党と官僚機構が独占してきた権力構造を根本的に変えることになります。
まず、政策のミスを転換することができます。年金や医療といった、我が国の安心の仕組みを取り戻すこと。天下りや特別会計など、無駄遣いを生み出してきた仕組みを壊すこと。
橋元知事に代表される地方が求めている地方分権も進みます。地方に財源と権限を大胆に移して、国のあり方そものもを転換します。新たに誕生した民主党の支援した首長が本領を発揮できるのは、政権交代が実現した後です。
我々が「政権交代の壁」を実感するのはこれからです。楽観論は空想に過ぎません。権力構造を変えるということは、既得権益を失う特定のグループが存在することを意味します。
これまでの権力構造の中で守られてきた既得権益を失うことを恐れる天下り団体や業界団体の抵抗はこれからです。民主党のあらさがしに血眼になる自民党による攻撃は、より激しさを増すでしょう。バランスを考えるメディアもそれを大きく報じることになります。そして、最後に立ちはだかる政権交代の最大の壁は、変わることを恐れる国民世論です。
それを突破する方法はただ一つ。民主党が実現する政策を愚直に示し、変化を恐れずに前に進む国民の勇気を呼び覚ますしかありません。
決着の夏です。