細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

政治家の矜持

2007-11-07 23:48:19 | 国会活動
辞任会見から3日。ようやく、小沢代表の辞任騒動は収束しました。皆様には、国会中にお騒がせしたことをお詫び申し上げます。

小沢代表は率直に詫び、もう一度、「政権交代に政治生命をかける」と語りかけました。私は、先週の金曜日以降、大連立だけは回避したいという思いを持ち、党内外で発言してきました。代表の行動は、私には理解できるものではありませんでしたが、今日の小沢代表の言葉を聞いて、もう一度かけてみようと思うに至りました。

総選挙で勝つためには、政権の受け皿となりえる安心感・安定感が不可欠です。今回の騒動で、民主党は大切なものを失いました。今日の記者会見でそれが回復出来たとは思っていません。これから、全員で失ったものを取り戻さなければなりません。


今日の両議院懇談会で、小沢代表の発言に負けないぐらいに感銘を受けたのが、仙谷由人議員の発言でした。党内議論が沈滞しているという趣旨の仙谷議員の発言は、小沢代表批判として受け止められていますが、真意は、民主党の若手に対する叱咤激励にあります。

並大抵の政治家では、「万来の拍手で満場一致」という雰囲気の中で、あの発言は出来ません。仙谷議員に、政治家の矜持を見た思いです。

思い起こせば、我々若手が失墜させた民主党の信頼を回復させたのは小沢代表でした。その後、代表は参議院選挙を勝利に導き、選挙対策、党運営、そして政策決定でも強い指導力を発揮してきました。いつしか、重要政策のほとんどを代表の意向をうかがって決めるのが当たり前のようになっていました。

本来、選挙は自分の力で勝ちあがるべきものです。しかし、地方行脚の先頭に立ったのも代表でした。我々は、あまりに小沢代表に頼りすぎてはいなかったか?

我々は、どんなに苦しくてもここから立ち上がらなければなりません。ピンチをチャンスに変えるためには、もちろん一致団結が必要です。しかし、その前に、我々議員一人一人の独立の気概がなければ、この難局は決して乗り越えられません。