細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

大揺れの防衛省

2007-10-22 15:08:50 | 国会活動
守屋前事務次官の問題で、防衛省は大揺れです。更に大きな動きがあるとの噂もあり、明日からのテロ特の審議にも影響は必至の状況です。いずれにしても、テロ特の審議は今週がスタート、先日は、イラクへの転用について書きましたが、テロ新法には他にも大きな問題があります。

一つは、国会承認が入っていないことです。
法律は前例主義。国会承認のない海外派遣を認めることは、国会における歴史的な過ちとなります。

わが国はかつて、敗戦を想定していたにも関わらず、日米開戦に踏み切りました。『昭和16年夏の敗戦』(猪瀬直樹氏著)は、政治家の判断ミスが国を滅ぼす経緯を克明に描いた秀作です。石破大臣は、この本を高く評価しているそうです。

情報流出に隠蔽、不透明な調達や意思決定。この国の防衛のシビリアンコントロールは風前の灯火です。与党議員に、シビリアンコントロールの意味を再考してもらいたいと強く思います。

二つ目は日米関係です。
当初、給油の中断が日米関係にどのような影響を与えるか心配していましたが、わが党の要求によって状況が明らかになるにしたがい、立ち止まって日米関係を考え直すまたとない機会であると考えるに至りました。

米国は世界中に燃料補給の拠点を持っています。わが国が補給してきた燃料は、米国の国防総省の下部組織から供給されたものです。米国から買い取った燃料を、米国艦船にタダで供給していることになります。

こうした従属的な関係が、本当の同盟関係と言えるかどうか、私は疑問を感じています。