WOWOWオンデマンドで、テレンス・ヤング監督の’63年作品『007/ロシアより愛をこめて』を再見しました。幼い頃はかなり興奮して見た記憶があったのですが、今見ると平板な照明と間延びした演出を音楽でごまかしているようで、かなり退屈しました。見どころはロバート・ショーとロッテ・レーニャの悪役ぶりあたりかなと思います。
また、オリヴァー・ストーン監督・脚本、ロバート・リチャードソン撮影の’86年作品『プラトーン』をWOWOWシネマで見ました。
“若者よ、若いうちに楽しめ 傳道の書”の字幕。軍の飛行機から降りる軍服姿の若者たち。その一人、テイラー(チャーリー・シーン)の横を死体袋が運ばれる。「ベトナムへよく来た」。
“1967年9月25日 カンボジア国境付近”の字幕。樹木の間から差す光。ジャングル。地面上にはヘビが進む。敵兵の死体。「敵も死ねばおとなしい」。テイラーはそれを見て気分が悪くなり、吐く。「急いで立て!」。アリにたかられるテイラー。衛生兵が呼ばれ、「荷物が多すぎる。大丈夫か?」と声をかけられる。
第二中隊のキャンプ。ヘリが補給に来る。T字カミソリでヒゲを剃る男。干された服。手紙を書く者。「ここでは理性は通じない。先頭を歩きたくない。いきなり敵と遭遇するからだ。1年生きていく自信がない」のナレーション。
ジャングル。「地雷があるので、気を付けろ」。見張りに立たされるテイラー。様々な動物の映像。「大学を辞めて入隊した」とテイラー。
美しい夕陽。テントの中ではエリアス(ウィリアム・デフォー)がヤクをやっていて、テイラーも初めてヤクを吸ってみる。
「1968年の元旦も戦場で過ごした」のナレーション。ジャングルの中でトーチカを発見するテイラーら。先の村で北軍の協力者を探すうちに、バーンズは村民を虐殺し始める。命令に従って村の家を焼くテイラーら。
青い星空。雨の中のジャングルを半身を水に浸しながら行進。
以下、戦場での銃撃戦、休息の様子が描かれていき、残酷なバーンズと敵対するエリアスは、戦場でバーンズに殺され、バーンズもテイラーによって殺されます。
鮮やかな緑が目を引くロバート・リチャードソンの撮影が特徴的で、残酷描写も目立ち、若い頃のフォレスト・ウィテカーやジョニー・デップも出演していました。
また、ジョナサン・デミ監督・共同製作の’93年作品『フィラデルフィア』もWOWOWシネマで見ました。
フィラデルフィアの街の空撮。街角の風景。手を振る人々。それらを背景にオープニングタイトル。
「原告の言う“有害な塵”は3度確認されただけで、その調査結果は全て石灰岩でした。不快でしょうが、“無害”です。ケンドール建設が建設を止めると、753人が失業します」と弁護士のアンディ・ベケット(トム・ハンクス)が述べ、無罪の判定が下ります。市民側の弁護士のジョン・ミラー(デンゼル・ワシントン)と握手するアンディ。
アンディは弁護士事務所の所長であるウィラー(ジェイソン・ロバーツ)からハイライン社がサンダー社のプログラムを不正コピーした件を任され、所の皆から祝福されますが、やがてアンディがエイズに感染していることが明らかになります。サンダー社の件の書類がアンディの机の上から無くなり、パソコンの中からも消え、裁判日の前日になって資料室からやっと見つかりますが、その不祥事を理由にして、アンディはウィラーから解雇されます。
解雇となったアンディはジョンの許を訪れ、ウィラーに対して不当な解雇の裁判を起こすので、力を貸してほしいと言いますが、相手が有力な弁護士を9人も揃えていることや、ジョン自身のエイズ患者への偏見もあって、ジョンはその申し出を断ります。
帰宅したジョンは妻から近親者に多くの同性愛者がいることを教えられ、かかりつけの医者からもエイズは体液でしか感染しないことを聞き、アンディの弁護をすることを決心します。
裁判は激烈を極めますが、結局アンディ側が勝利します。しかしアンディはその結果のしばらく後に、エイズで亡くなるのでした。
シーンの分かれ目を本が閉じたり、開いたりするように展開し、また“9日後”、“1週間後”というような字幕も使われていて、時間の経過が分かりやすく示されていました。アンディの額にエイズを示す染みができると、そこへのズームが何回か行われ、それも効果的に使われて、突然の真上からの俯瞰のショットも印象的でした。トム・ハンクスの演技もアカデミー主演賞を取るだけのものだったと思います。
また、オリヴァー・ストーン監督・脚本、ロバート・リチャードソン撮影の’86年作品『プラトーン』をWOWOWシネマで見ました。
“若者よ、若いうちに楽しめ 傳道の書”の字幕。軍の飛行機から降りる軍服姿の若者たち。その一人、テイラー(チャーリー・シーン)の横を死体袋が運ばれる。「ベトナムへよく来た」。
“1967年9月25日 カンボジア国境付近”の字幕。樹木の間から差す光。ジャングル。地面上にはヘビが進む。敵兵の死体。「敵も死ねばおとなしい」。テイラーはそれを見て気分が悪くなり、吐く。「急いで立て!」。アリにたかられるテイラー。衛生兵が呼ばれ、「荷物が多すぎる。大丈夫か?」と声をかけられる。
第二中隊のキャンプ。ヘリが補給に来る。T字カミソリでヒゲを剃る男。干された服。手紙を書く者。「ここでは理性は通じない。先頭を歩きたくない。いきなり敵と遭遇するからだ。1年生きていく自信がない」のナレーション。
ジャングル。「地雷があるので、気を付けろ」。見張りに立たされるテイラー。様々な動物の映像。「大学を辞めて入隊した」とテイラー。
美しい夕陽。テントの中ではエリアス(ウィリアム・デフォー)がヤクをやっていて、テイラーも初めてヤクを吸ってみる。
「1968年の元旦も戦場で過ごした」のナレーション。ジャングルの中でトーチカを発見するテイラーら。先の村で北軍の協力者を探すうちに、バーンズは村民を虐殺し始める。命令に従って村の家を焼くテイラーら。
青い星空。雨の中のジャングルを半身を水に浸しながら行進。
以下、戦場での銃撃戦、休息の様子が描かれていき、残酷なバーンズと敵対するエリアスは、戦場でバーンズに殺され、バーンズもテイラーによって殺されます。
鮮やかな緑が目を引くロバート・リチャードソンの撮影が特徴的で、残酷描写も目立ち、若い頃のフォレスト・ウィテカーやジョニー・デップも出演していました。
また、ジョナサン・デミ監督・共同製作の’93年作品『フィラデルフィア』もWOWOWシネマで見ました。
フィラデルフィアの街の空撮。街角の風景。手を振る人々。それらを背景にオープニングタイトル。
「原告の言う“有害な塵”は3度確認されただけで、その調査結果は全て石灰岩でした。不快でしょうが、“無害”です。ケンドール建設が建設を止めると、753人が失業します」と弁護士のアンディ・ベケット(トム・ハンクス)が述べ、無罪の判定が下ります。市民側の弁護士のジョン・ミラー(デンゼル・ワシントン)と握手するアンディ。
アンディは弁護士事務所の所長であるウィラー(ジェイソン・ロバーツ)からハイライン社がサンダー社のプログラムを不正コピーした件を任され、所の皆から祝福されますが、やがてアンディがエイズに感染していることが明らかになります。サンダー社の件の書類がアンディの机の上から無くなり、パソコンの中からも消え、裁判日の前日になって資料室からやっと見つかりますが、その不祥事を理由にして、アンディはウィラーから解雇されます。
解雇となったアンディはジョンの許を訪れ、ウィラーに対して不当な解雇の裁判を起こすので、力を貸してほしいと言いますが、相手が有力な弁護士を9人も揃えていることや、ジョン自身のエイズ患者への偏見もあって、ジョンはその申し出を断ります。
帰宅したジョンは妻から近親者に多くの同性愛者がいることを教えられ、かかりつけの医者からもエイズは体液でしか感染しないことを聞き、アンディの弁護をすることを決心します。
裁判は激烈を極めますが、結局アンディ側が勝利します。しかしアンディはその結果のしばらく後に、エイズで亡くなるのでした。
シーンの分かれ目を本が閉じたり、開いたりするように展開し、また“9日後”、“1週間後”というような字幕も使われていて、時間の経過が分かりやすく示されていました。アンディの額にエイズを示す染みができると、そこへのズームが何回か行われ、それも効果的に使われて、突然の真上からの俯瞰のショットも印象的でした。トム・ハンクスの演技もアカデミー主演賞を取るだけのものだったと思います。