一昨日の北京オリンピック閉会式。福原愛選手は空から舞い落ちる紙を手ですくうことができずに笑いころげていました。どこまでも愛らしい福原選手でした。
さて、誉田哲也さんが'05年の9月に出した「疾風ガール」を読みました。
元ベーシストで現在はグラビアアイドルの事務所に勤める佑司は、バンドの天才ギタリストの少女夏美に魅せられ、スカウトしようと名刺を渡しますが断られますが、その夜夏美の付き人の真緒から夏美のスケジュールを教えられます。
佑司が夏美のバイト先のスタジオにいる時、警官がやってきて、ボーカルの美青年の薫が首を切って自殺し彼が偽名を使っていたことを告げます。夏美はショックで自宅に籠ってしまいます。
夏美は薫が長者盛という酒を見つめていたことを思い出し、その酒を手がかりに越後湯沢へ佑司に運転させて向かいます。
いろんな場所を辿って、結局薫の実家のある越後湯沢に戻ってくると、薫と同棲していた塔子と出会います。3人で薫の実家を訪ねると、薫の父は薫が母と姉の交通事故死に責任を感じ、姉の遺志を継いでミュージシャンになるために上京していたことを知ります。帰京し塔子の部屋に戻り、薫の持っていたバタフライナイフを塔子が預かっていることを聞くと、夏美は外へ駆け出していきます。
夏美は真緒を呼び出して、以前に渡したバタフライナイフをどうしたか聞くと、真緒は薫を呼び出して、夏美の音楽のために身を引いてくれとナイフで脅し、薫には音楽的才能がないと言った話をします。夏美は悩んだ末、バンドのヴォーカルを自分が兼ねることによって活動を再開することにします。
薫の追悼公演として開かれた復活ライブで、夏美はこのバンドでやるのは今回が最後だが、これからも頂点目指してやっていくので見ていてほしいと言います。公演後、佑司の上司と専属契約の約束をした夏美は、薫も応援してくれているのを感じるのでした。
夏美の男の子っぽい台詞と心の動きが、後の「武士道シックスティーン」「セブンティーン」の磯山を思わせて、今後の著者の方向性を暗示していると思いました。ただ、途中から薫の自殺の原因を探る推理小説の趣きを見せますが、結局推測の域を出ず、最後は夏美の決意表明で終わるあたりが、物足りなさを感じました。「武士道」シリーズを先に読んだ人には物足りなさを感じると思いますが、水準以上の面白さではあると思います。青春小説、音楽小説(?)が好きな方にはオススメです。
さて、誉田哲也さんが'05年の9月に出した「疾風ガール」を読みました。
元ベーシストで現在はグラビアアイドルの事務所に勤める佑司は、バンドの天才ギタリストの少女夏美に魅せられ、スカウトしようと名刺を渡しますが断られますが、その夜夏美の付き人の真緒から夏美のスケジュールを教えられます。
佑司が夏美のバイト先のスタジオにいる時、警官がやってきて、ボーカルの美青年の薫が首を切って自殺し彼が偽名を使っていたことを告げます。夏美はショックで自宅に籠ってしまいます。
夏美は薫が長者盛という酒を見つめていたことを思い出し、その酒を手がかりに越後湯沢へ佑司に運転させて向かいます。
いろんな場所を辿って、結局薫の実家のある越後湯沢に戻ってくると、薫と同棲していた塔子と出会います。3人で薫の実家を訪ねると、薫の父は薫が母と姉の交通事故死に責任を感じ、姉の遺志を継いでミュージシャンになるために上京していたことを知ります。帰京し塔子の部屋に戻り、薫の持っていたバタフライナイフを塔子が預かっていることを聞くと、夏美は外へ駆け出していきます。
夏美は真緒を呼び出して、以前に渡したバタフライナイフをどうしたか聞くと、真緒は薫を呼び出して、夏美の音楽のために身を引いてくれとナイフで脅し、薫には音楽的才能がないと言った話をします。夏美は悩んだ末、バンドのヴォーカルを自分が兼ねることによって活動を再開することにします。
薫の追悼公演として開かれた復活ライブで、夏美はこのバンドでやるのは今回が最後だが、これからも頂点目指してやっていくので見ていてほしいと言います。公演後、佑司の上司と専属契約の約束をした夏美は、薫も応援してくれているのを感じるのでした。
夏美の男の子っぽい台詞と心の動きが、後の「武士道シックスティーン」「セブンティーン」の磯山を思わせて、今後の著者の方向性を暗示していると思いました。ただ、途中から薫の自殺の原因を探る推理小説の趣きを見せますが、結局推測の域を出ず、最後は夏美の決意表明で終わるあたりが、物足りなさを感じました。「武士道」シリーズを先に読んだ人には物足りなさを感じると思いますが、水準以上の面白さではあると思います。青春小説、音楽小説(?)が好きな方にはオススメです。