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あきれた五輪中継

2008-08-13 16:28:23 | ノンジャンル
 先日、NHKのアナウンサーが五輪の個人戦の結果を知らせる際に、1位はちゃんと選手名で紹介していたのに、「2位は中国、3位はアメリカ」と紹介していたのを聞いて、唖然としてしまいました。
 冷戦時代は共産主義諸国が国威発揚のためにオリンピックを利用していたのは周知の事実ですが、その頃からオリンピックを政治的に利用しないようにしようという意見が度々出されていたにも関わらず、日本の主要新聞は国別メダル獲得数を報道し続け、最近ではそうした意見も聞かなくなってしまいました。「参加することに意義がある」という言葉も今では死語なのでしょうか?
 おそらく選手の名前を言う時間がなかったのだとは思いますが、それなら「2位以下はご覧の通りです」と言った方がどれほど良かっただろうと思います。もし自分が2位や3位の選手だったとして、「2位は日本です」と報道されたとしたら、いい気持ちはしないでしょう。
 チーム競技は国別にチームが編成されるため、国威発揚となるのは仕方がないこととは思いますが、それでもやってる選手たちは国のためと言うよりも、応援してくれてる人たちのため、チームメイトのため、家族のためといった気持ちの方が強いのではと想像します。柔道の内柴選手は息子さんのために戦っていましたよね。もちろん国のためという気持ちが一番強い選手もいるとは思いますが‥‥。
 それより、右よりの政治家が日の丸、君が代の強制を主張する時に、オリンピックの表彰式で揚がる日の丸や君が代のことに言及しますが、これは国への従属の強制を正当化することとは全く別のことだと思います。
 選手がオリンピック前のインタビューで「楽しんでやりたい」と言うようになった今、選手同士の戦いの場としてオリンピックを捕え直す必要が出てきているのではないでしょうか? そんなことを考えさせてくれたNHKアナウンサーの一言でした。(と書いてるそばから、またNHKのアナウンサーが個人戦の結果を「銀はアメリカ、銅は中国」と言っていました。)