昨日の続きです。
ルイス「ここがスタート地点。何軒ものホテルが使われてる。各地から“運び屋”がブツを運び、車を離れる。別のヤツが乗り、ブツを下ろし、金を置き、車を運び屋に返す」ベイツ「121号室の外にいる男は?」「組織の奴だ。見張りをしてる」。
アール、また封筒の中の金額に驚き、「たまげた。しっかりしろ。落ち着け」と言う。
“営業再開祝い”の帯。歌とバンドの演奏に合わせてダンスに興じる退役軍人とその家族。司会者「アール・ストーンに拍手を」。万来の拍手。男「スケート場も直したい」。
“5回目”の字幕。疾走するトラック。ラジオに合わせて歌うアール。
ホテル前から出発するアールの車のナンバーには「朝鮮戦争 復員兵」と書かれている。
“メキシコ”の字幕。クレー射撃をするラトン。フリオ「何でしょう?」「でかいブツを運ばせる。270万ドル相当のものだ」「運転手は前科も交通違反切符を切られたこともありません」「お前は一緒に走り監視しろ。有望な運び屋だ」。
フリオ「俺はお前のハンドラーだ。ボスの命令で同行することになった」アール「ここの連中は?」「気にするな。重要な荷を託すが信用できない。命令通り動け。俺が言うルートで走り、勝手に停まるな。俺の時間で動け」「ナチの総統みたいな言い方だな。国境で移民証明書を見せろよ」。フリオ、拳銃を取り出し「これが俺の証明書だ。ふざけた態度で仕事をするな」「俺は戦争に行ったんだ。お前など怖くはない。若造め」。
若者「休ませろ」フリオ「早くブツを積め」アール「さすがナチ総統閣下だ」「黙れ。運び屋はしゃべるな」「誰かケツを冷やしてやれ」。密かにトラックに盗聴器をつけるフリオ。「遅れてる。出発だ。急げ!」「あの野郎を撃っちまえ」「そうする」。
ラジオに合わせて歌を歌うアール。“8回目”の字幕。路肩でパンクした車に途方に暮れる家族を見たアールは、車を停め、タイヤ交換を手伝ってやる。
退役軍人クラブを監視する若者。
朝。
疾走する車。“ようこそイリノイ州へ”の看板。
フリオ「どこに行く? ホテルはあっちだ」。
停車するアール。若者「お前は誰だ?」「アールだ」「アールなんか知らねえ」「ドライバーだ」「いいから入れ」。
シャッターが開かれ、トラックが中に入る。「何しに来た? 爺さん」「ブツを運んできただけだよ」「ここじゃないぞ」「住所はここになっている。ジョイ通り771番地」「もう二度とやるなよ」「誰だよ? バカ野郎」「ハンドラーだ」「よく見張れ。ここに来させるな」「俺に任せろ」「さっさとこいつを連れ出せ。間違って来させて、偉そうな態度はよせ。連れ出せ。俺がヤバい」「俺を誰だと?」「知るかよ」「俺はフリオ・グティエレス」。拳銃を若者の首に当てる。「口を閉じてろ。いいな。誰がお前にこの住所を知らせた?」アール「知らん。デカい男だ。全身タトゥーのメキシコ人。おっかない奴だった」「そんな連中ばかりだ。名前は?」「知らんよ。俺は電話帳か? 顔を見て、名前が分かるか」「分かった。荷を下ろせ。早くしろ。お前は頭痛の種だ」「じゃ医者へ行け」「おい、どこへ行く?」「ピーカンが車に」「ほっとけ」。
プールに美女たち。着信音。「フリオか?何だ?」。激しい雨の中、フリオ「爺さんを殺してやる。悲しむ家族もいない。始末すべきだ。指示に従わない。他の奴を雇おう」「奴が何を?」「好き勝手に車を停める。昨日は友人に会った。殺そう。腹が立つ」「落ち着け。俺の話を聞け。奴の方法で運び、成功している。寄り道も悪くない。動きを予測させないからだ」「でも、つけあがる」「言う通りにしろ! 分かったか?」「はい」「そばにいて気を楽にさせてやれ。それ以外では……調子はどうだ?」「順調です」「よし、仕事しろ」「はい」。電話を切るとフリオ「チクショー」。
ベイツ「情報は?」ルイス「協力してると俺の身がヤバい」「情報は? これは?」「ブツの管理帳だ」「コードか?」「運び屋の動きやルート、日付、ブツが分かる。新しい運び屋“タタ”。そいつは4月に121キロ運び、5月には172キロ、さらに232キロ」「おい、見てみろ。呼び名はタタだな」「そう、タタだ」「いいぞ。よくやった。これを記録する」「気づかれる前に戻さないと」「大丈夫だ。落ち着け。もっとネタがあるだろ? どうせいずれしゃべる」。スマホで管理帳の写真を撮るベイツ。「誰をタレこむか、よく考えておけ」「勘弁しろ」「考えておけ」「俺の価値を証明した」「でかした」「証人保護を」「行け」。
“9回目”の字幕。トラックを疾走させながら、ラジオに合わせて歌を歌うアール。フリオ「好き勝手に走る。ひどい運転だ」「怒るな。サル。爺さんを信じるしかない。どうする?」「どうしたい?」「運転を教えよう」「教える? 90歳だぞ」「怪しい。ラトンは承知で使ってる」。
(また明日へ続きます……)
→サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
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ルイス「ここがスタート地点。何軒ものホテルが使われてる。各地から“運び屋”がブツを運び、車を離れる。別のヤツが乗り、ブツを下ろし、金を置き、車を運び屋に返す」ベイツ「121号室の外にいる男は?」「組織の奴だ。見張りをしてる」。
アール、また封筒の中の金額に驚き、「たまげた。しっかりしろ。落ち着け」と言う。
“営業再開祝い”の帯。歌とバンドの演奏に合わせてダンスに興じる退役軍人とその家族。司会者「アール・ストーンに拍手を」。万来の拍手。男「スケート場も直したい」。
“5回目”の字幕。疾走するトラック。ラジオに合わせて歌うアール。
ホテル前から出発するアールの車のナンバーには「朝鮮戦争 復員兵」と書かれている。
“メキシコ”の字幕。クレー射撃をするラトン。フリオ「何でしょう?」「でかいブツを運ばせる。270万ドル相当のものだ」「運転手は前科も交通違反切符を切られたこともありません」「お前は一緒に走り監視しろ。有望な運び屋だ」。
フリオ「俺はお前のハンドラーだ。ボスの命令で同行することになった」アール「ここの連中は?」「気にするな。重要な荷を託すが信用できない。命令通り動け。俺が言うルートで走り、勝手に停まるな。俺の時間で動け」「ナチの総統みたいな言い方だな。国境で移民証明書を見せろよ」。フリオ、拳銃を取り出し「これが俺の証明書だ。ふざけた態度で仕事をするな」「俺は戦争に行ったんだ。お前など怖くはない。若造め」。
若者「休ませろ」フリオ「早くブツを積め」アール「さすがナチ総統閣下だ」「黙れ。運び屋はしゃべるな」「誰かケツを冷やしてやれ」。密かにトラックに盗聴器をつけるフリオ。「遅れてる。出発だ。急げ!」「あの野郎を撃っちまえ」「そうする」。
ラジオに合わせて歌を歌うアール。“8回目”の字幕。路肩でパンクした車に途方に暮れる家族を見たアールは、車を停め、タイヤ交換を手伝ってやる。
退役軍人クラブを監視する若者。
朝。
疾走する車。“ようこそイリノイ州へ”の看板。
フリオ「どこに行く? ホテルはあっちだ」。
停車するアール。若者「お前は誰だ?」「アールだ」「アールなんか知らねえ」「ドライバーだ」「いいから入れ」。
シャッターが開かれ、トラックが中に入る。「何しに来た? 爺さん」「ブツを運んできただけだよ」「ここじゃないぞ」「住所はここになっている。ジョイ通り771番地」「もう二度とやるなよ」「誰だよ? バカ野郎」「ハンドラーだ」「よく見張れ。ここに来させるな」「俺に任せろ」「さっさとこいつを連れ出せ。間違って来させて、偉そうな態度はよせ。連れ出せ。俺がヤバい」「俺を誰だと?」「知るかよ」「俺はフリオ・グティエレス」。拳銃を若者の首に当てる。「口を閉じてろ。いいな。誰がお前にこの住所を知らせた?」アール「知らん。デカい男だ。全身タトゥーのメキシコ人。おっかない奴だった」「そんな連中ばかりだ。名前は?」「知らんよ。俺は電話帳か? 顔を見て、名前が分かるか」「分かった。荷を下ろせ。早くしろ。お前は頭痛の種だ」「じゃ医者へ行け」「おい、どこへ行く?」「ピーカンが車に」「ほっとけ」。
プールに美女たち。着信音。「フリオか?何だ?」。激しい雨の中、フリオ「爺さんを殺してやる。悲しむ家族もいない。始末すべきだ。指示に従わない。他の奴を雇おう」「奴が何を?」「好き勝手に車を停める。昨日は友人に会った。殺そう。腹が立つ」「落ち着け。俺の話を聞け。奴の方法で運び、成功している。寄り道も悪くない。動きを予測させないからだ」「でも、つけあがる」「言う通りにしろ! 分かったか?」「はい」「そばにいて気を楽にさせてやれ。それ以外では……調子はどうだ?」「順調です」「よし、仕事しろ」「はい」。電話を切るとフリオ「チクショー」。
ベイツ「情報は?」ルイス「協力してると俺の身がヤバい」「情報は? これは?」「ブツの管理帳だ」「コードか?」「運び屋の動きやルート、日付、ブツが分かる。新しい運び屋“タタ”。そいつは4月に121キロ運び、5月には172キロ、さらに232キロ」「おい、見てみろ。呼び名はタタだな」「そう、タタだ」「いいぞ。よくやった。これを記録する」「気づかれる前に戻さないと」「大丈夫だ。落ち着け。もっとネタがあるだろ? どうせいずれしゃべる」。スマホで管理帳の写真を撮るベイツ。「誰をタレこむか、よく考えておけ」「勘弁しろ」「考えておけ」「俺の価値を証明した」「でかした」「証人保護を」「行け」。
“9回目”の字幕。トラックを疾走させながら、ラジオに合わせて歌を歌うアール。フリオ「好き勝手に走る。ひどい運転だ」「怒るな。サル。爺さんを信じるしかない。どうする?」「どうしたい?」「運転を教えよう」「教える? 90歳だぞ」「怪しい。ラトンは承知で使ってる」。
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