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サム・ペキンバー監督『昼下がりの決斗』その2

2018-08-16 06:06:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 荒野の一軒家を訪ねる3人。農夫「私はジョシュアだ」「こちらはギルとヘック、私はスティーヴ・ジャッドだ」。(中略)「聞いてる」「一夜の宿を」「納屋でよければ」。(中略)美しい娘が胸元を広く見せてドレスアップして現れる。ヘック「ヒュー!」ジョシュア「娘のエルサだ。では食事だ。お前は着替えろ」「なぜ?」「いいから言う通りに」ヘック「きれいな服だ」エルサ「ありがとう」ジョシュア「馬はコラルへ。食事はカネを取らない」。
 ジョシュア「奢る者は久しからず。謙譲こそ英知なり」スティーブ「それは真理だ」ジョシュア「客人のよこしまな望みを許し給え。金山に行くなら、金の取引で欲望と悲嘆にくれるだろう」スティーヴ「吾々は運ぶだけだ」ジョシュア「聖書に『金につまずく者は愚か者で惑わされる』とある」スティーヴ「『命令は冨に勝り、恩恵は金銀よりも尊い 箴言第22章』」ジョシュア「『老いる獅子は苦悩の地へ。若きロバの背に冨を乗せ、(中略)』。エルサ「説教は余計よ」ジョシュア「よさんか」ヘック「このハムは上出来だ。食欲第一章」。
 ヘック、エルサにコラルで待ってると言う。
 ギル「娘のサラはお前とは結婚しなかったが、亭主が撃たれた。死にはしなかったがな」ヘック「コース金山でその分を取り戻せるかな?」スティーヴ「女も逃げる因果な商売だ」ギル「サラの亭主はアイダホの大牧場でいい馬を育ててる。子供もいる」スティーブ「俺も3人孫がいる」。
 コラル。エルサ「私、実は婚約してるの。ビリー・ハモンドに何度も申し込まれて。彼のことイヤじゃないわ。彼は金山でうまくやってる」ヘック「何をやってる?」ジョシュア現われ、エルサに「お前、家に入れ。遊女の口は深い穴だ。主の見放した者が入る」。
 家の中。ジョシュア「ふしだらな!」エルサ「父さんは自分以外の男は皆だめと言うのね」。ビンタするジョシュア。「今度叩いたら後悔するわよ」「わが口は真実を述べ、富は不道徳を退ける。(中略)すまん。エルサ。わが教えを受け入れよ。黄金よりも知識を(中略)」。
 “ジョシュアの妻へスター 1845━1885年 不身持ちなる女よ、主の言葉を聞け。婚姻を破りし女を裁くに、怒りと嫉妬の血をもって行う”と記された墓。祈るジョシュア。旅立つ3人。
 清流で足を冷やすスティーヴ「若者には分からん」。ゴミを捨てるヘックにギル「拾え。山を汚すな。(スティーヴに)いいブーツだな」「フェルナンデスに特注した。説得して通気用の穴を作ってもらった」。再び出発する3人。
 スティーヴ「老齢に鞭打って1発撃たれて100ドル、傷つくと1000ドル」ヘック「あまりいい商売じゃないね」
 エルサ、ビリーと結婚すると言って家出してきたと言い、合流。最初は拒んだスティーヴとギルだが、一人で帰す訳にもいかず、結局同行を許す。
 夜。昔話に花を咲かせるスティーヴとギル。ヘックは無理矢理エルサにキスしようとし、エルサに抵抗されたところで、ギルに一発殴られる。「仕事の間の色事は禁止だ」。
 金山に到着。“ホーニトス銀行はジャッド氏に金預かりの全権を委託する”との看板。(中略)
 ビリーに会い、抱き締め合うエルサとビリー。「俺の女だ」とビリーは兄弟に言うが、兄弟は舌なめずりをする。汚い体を洗うことを拒む兄弟(ウォーレン・オーツ)は他の兄弟に湯舟に放り込まれる。笑う兄弟ら。
 自分持参のウェディングドレスを身にまとい、馬で結婚式場へのパレードに参加するエルサ。
 結婚式場では遊女たちとそのママがエルサを歓迎し、牧師がいないため、判事が代理で結婚式を行う。その後の乱痴気騒ぎに戸惑うエルサ。やがてビリーはエルサを隣室に連れこみ、無理やり犯そうとする。悲鳴を上げるエルサ。ビリーの他の兄弟もエルサと寝ることで頭が一杯。そこへ現れたギルとスティーヴはエルサを助け出す。
 ビリーは鉱山裁判を行うとし、「2度とやらない」と言ってくるが、判事はビリーに殴られた状態で見つかり、ギルは判事から結婚証明書を奪い取り、破る。エルサを家に帰すと決めるスティーヴとギル。
 帰路の途中でギルとヘックはスティーヴを裏切り、2人で密かに金を奪おうとするが、スティーヴに見つかり、2人は手を縛られる。(中略)
 何とかエルサの家に近づいた4人だったが、そこにはジョシュアを殺したビリー兄弟が待ち構えていた。エルサは異変に気付き、スティーヴ、ギル、ヘックとビリー兄弟たちとの銃撃戦となる。(中略)ヘックは傷つき、スティーヴも腹を撃たれるが、正々堂々と戦おうと提案し、両陣営が姿を現わし、撃ち合いをする。ビリー兄弟は皆殺しになり、スティーヴも凶弾に倒れる。スティーヴは1人で死なせてほしいとギルに懇願し、ギルはエルサと傷ついたヘックを連れて旅立つのだった。

 色調は平板でしたが、正義を守る男気が感じられる素晴らしいラストシーンでした。

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S. 今から約30年前、東京都江東区で最寄りの駅が東陽町だった「早友」東陽町教室の教室長、および木場駅が最寄りの駅だった「清新塾」のやはり教室長だった伊藤先生、また、当時かわいかった生徒の皆さん、これを見たら是非下記までお知らせください。黒山さん福長さんと私が、首を長くして待っています。(また伊藤先生の情報をお持ちの方も是非お知らせください。連絡先は「m-goto@ceres.dti.ne.jp」です。よろしくお願いいたします。