gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

サム・ペキンパー監督『わらの犬』

2018-08-18 05:39:00 | ノンジャンル
 WOWOWシネマで、サム・ペキンバー監督、共同脚本の’71年作品『わらの犬』を見ました。
 不安をかきたてる音楽。教会の鐘の音。遊ぶ子供たちを俯瞰からズームアップ。下着を着ていないと分かるセーター姿のエイミー(スーザン・ジョージ)が、大きな道具を運んでいる男女1組と一緒に、あやしく微笑みながら現れる。好色そうな目つきで、それを追うチャーリー。買い物の箱を運ぶデイヴィット(ダスティン・ホフマン)「それは?」「あなたに。罠よ」「昔密猟者を捕まえてたものだな」チャーリー「ハロー、エイミー」「ハロー、チャーリー」(中略)「俺を覚えてたのか?」「あれから何年かしら?」「6年になる」「こっちは友人のチャーリー・バナー。こっちは主人のデイヴィッド・サムナーよ」。握手する2人。チャーリー「近くで仕事を?」(中略)エイミー「数学者なの」(中略)「算数の先生か」「天体関係の本を書いてるの。コンピュータで分析して。(中略)(デイヴィッドに)チャーリーに車庫の仕事、頼んだら?」「そうだな」「ノーマンは仕事が遅いだろ?(中略)俺と従兄弟でやればすぐだ」「手間賃は?」「まあ、相場だな」「そうか。家は…」「農場の裏だろ? 明日行くよ」「ああ、頼む」「デイヴィッド、どこへ行くの?」「タバコを買いに」。
 パブ。デイヴィットが入ると、カウンターの老年の男がじろりと見る。デイヴィッドのスニーカーを履いた足。「アメリカ製のタバコを2箱ほしい」店主「閉店だ。自分のグラスを戻してくれ」
 パブから外を見ると、杖を握った男、バスケットボールを子供に投げる。パブの男「ヘンリーだ。とっくに施設に入れたかと」。
 チャーリー「村の人間の面倒は俺たちが見る」。罠を運んできた娘とヘンリー、バスケットボールを投げ合う。チャーリー、エイミーの肩に手を回して「君の面倒も見た」「よしてよ。忘れたの?」「忘れるもんか。本当は俺が欲しかったんだろ?」「手をどけて」。
 外の様子を窓越しに見るデイヴィッド。老年の男「もう一杯飲ませろ」店主がグラスを手で押さえると、老年の男はその手を握り返し、グラスを割る。他の客、店主に「すまんな、ハリー。叔父貴にも困ったもんだ」「お詫びにアメリカの旦那のタバコ代は俺が払う」「いや、そんな」「いいじゃないか。車庫の整備は進んでいるか?」「はい」「コップも弁償する。傷に効く絆創膏代も払ってやるぜ。だからもう一杯だけ注いでくれ」店主「閉店だよ」「帰ろう」「閉店だと? ふざけるな!」。暴れ出す老年の男。店を破壊し、強引に飲むと「気が済んだろ? もう帰れ」「そうしますぜ、判事殿。だが俺は俺だ! 勘定は!」「1ポンド」「1ポンドだと? 50ペンスだ。どうだい、少佐?」「いいから帰れ。また面倒を起こす前にな」。引き上げる客たち。「ごちそんさん、ハリー、またな」。
老年の男「アメリカの若造め」。……

その後、エイミーはデイヴィッドが日中は研究に熱中して相手にされず、欲求不満に陥り、やけを起こして村の若者たちを挑発する。
 そしてある日、強姦魔のヘンリーがエイミーを犯すと、鼠駆除としてデイヴィッドに雇われていた男がヘンリーに銃口を向け、今度は自分がエイミーを犯す。何も知ろうとしないデイヴィッドは、自分たちが誘われた教会での歓迎会と、そののちに行われた歓迎パーティにエイミーと参加するが、エイミーは強姦された時のフラッシュバックに苦しみ、デイヴィッドとともに退席する。
 パーティのさなか、エイミーを犯した男ヘンリーは、老年の男トムの娘に誘われて、林の中へ向かう。自分の娘がヘンリーとともにいなくなったことに気付いたトムは、他の者とともに2人を探すが、ヘンリーはトムの娘に誘われるままにキスし、その時点で自分たちを探す声が聞こえてきたので、声を出さないようにトムの娘の口を押さえると、気づいた時にはトムの娘は息絶えていた。逃げ出すヘンリー。
 帰宅途中のデイヴィッドの車は靄(もや)の中、ヘンリーにぶつかってしまう。エイミーの反対を聞き入れず、自分の家にヘンリーを迎え入れるデイヴィット。彼は警察に電話するが、しばらくすると、武装したトムらがやって来て、ヘンリーを渡せと迫る。警察に渡すと言い張るデイヴィッド。彼らにヘンリーを渡してくれと頼み込むエイミー。トムらは駆け付けた少佐を射殺してしまい、それからタガが外れたように室内への侵入を試みる。デイヴィッドは訳も分からず、エイミーに2階に行っているように命じ、油をたぎらせ、窓から侵入する者にかけたりして、侵入を防ぐが、最後にはチャーリーとの決斗の場になる。もみ合う2人に対し、銃口を向けるエイミー。結局、エイミーはチャーリーを射殺すると、デイヴィッドはヘンリーとともにどこへともなく車を発車させるのだった。

これほどイヤ~な感じの映画も珍しい、肌にヒリヒリするような映画でした。

 →サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S. 今から約30年前、東京都江東区で最寄りの駅が東陽町だった「早友」東陽町教室の教室長、および木場駅が最寄りの駅だった「清新塾」のやはり教室長だった伊藤先生、また、当時かわいかった生徒の皆さん、これを見たら是非下記までお知らせください。黒山さん福長さんと私が、首を長くして待っています。(また伊藤先生の情報をお持ちの方も是非お知らせください。連絡先は「m-goto@ceres.dti.ne.jp」です。よろしくお願いいたします。