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鈴木則文監督『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』

2011-03-28 00:36:00 | ノンジャンル
 鈴木則文監督の'73年作品『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』を、スカパーの東映チャンネルで見ました。
 「明治19年(1886)東京」の字幕。少女の目の前で刑事が刺殺されます。タイトル。「明治38年(1905)金澤」の字幕。清心会総裁の黒川(河津清三郎)は中央政界を牛耳るために上京しようとするところへ、記者を装った修之助が短刀を持って斬りかかります。修之助は追手に追いつめられたところをお蝶(池玲子)に助けられます。お蝶は父の仇である猪鹿蝶の刺青をしている者を探すうち、地元の親分の稲村(遠藤辰雄)にいかさまを頼まれたものの、それがばれて殺された男から、妹のゆきを女郎から救うための貯金通帳を預けられ、それを知った稲村に風呂で襲われますが、逆に裸で稲村らを皆殺しにします。「浅草」の字幕。黒川のパートナーである建設会社の社長・岩倉(名和宏)はゆきの初物を奪おうとしているところへ、お蝶が現れ、自分がゆきを見受けすると言いますが、岩倉はバクチで決着をつけようと言います。洋館でイギリス人のスパイ・クリスチーナとポーカーで勝負するお蝶。そこへ黒川を狙って修之助が乱入し、彼はクリスチーナの拳銃によって排除されますが、彼が元恋人だったクリスチーナは動揺して勝負に負けます。岩倉はお蝶に引き渡す前に、媚薬を使ってゆきを犯し、背中の鹿の刺青をゆきに見られます。修之助はアジトを警察に急襲されて仲間を失い、自らはお蝶に匿われます。岩倉は修之助を匿っているとしてお蝶の仲間を捕え、お蝶をおびき出し、お蝶は岩倉に抱かれる前に全身に毒を塗って岩倉を殺し、自分の父である刑事を殺した3人のうちの一人目の復讐を果たします。クリスチーナは軍事機密を得るため黒川の元へ行かされ、レズプレイの後、彼に抱かれます。列車内で黒川を襲ったお蝶と修之助でしたが、修之助は列車から突き落とされ、お蝶は捕えられてクリスチーナの拷問に会います。黒川の妻は自分がお蝶の母であると告白して彼女を救おうとしますが、黒川に見つかり、背中の蝶の刺青を明かされて、黒川に絞殺されます。クリスチーナは修之助といるところを自分の上司に見つかり、二人は射殺されます。捕縛から逃れたお蝶は黒川宅に殴り込み、血みどろになりながらも、背中に猪の刺青のある黒川を殺し、復讐を遂げるのでした。
 全裸で殺陣をする池玲子のシーンが、地面に落ちる腕や壮絶な血しぶきとともに印象に残りました。荒唐無稽な話ながら、池玲子の魅力とともにそれなりに楽しめたと思います。河津清三郎が3Pをやり、名和宏がねちっこいセックスをするのも、見物でした。珍品ながら掘り出し物です。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/^m-goto)