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ウィリアム・フリードキン監督『エクソシスト』

2011-03-20 08:14:00 | ノンジャンル
 ウィリアム・フリードキン監督の'73年作品『エクソシスト』をWOWOWで再見しました。
 「イラク北部」の字幕。大規模な発掘現場で悪魔の像の頭部を発掘するメリン神父(マックス・フォン・シドー)。夕陽を浴びた巨大な悪魔の像のそばでは野犬が争い、メリン神父を砂嵐が包みます。「ジョージタウン」の字幕。映画女優のクリスは、家の天井をひっかくような音がするのに気付きます。ベッドが揺れて眠れないと訴える娘のリーガン。パーティに寝巻き姿で現れたリーガンは、不吉な言葉を吐き失禁します。娘の叫び声で寝室に駆け付けると、娘のベッドは激しく揺れています。病院で検査するも異常なく、家に帰ると上半身を激しく折れ曲げ、全身がベッドの上ではねるリーガンは、白目を剥くと悪態をつきます。再度の検査でも異常なく、仕事からクリスが家に帰ると、電灯は点滅し、娘の部屋は息も白くなるほどの寒さで、付き添っていた映画監督のバックは家の隣の階段を転落して死んでいました。精神科医が催眠術をかけると、リーガンは唸り、睨み、医師の急所を握りつぶします。殺人課のキンターマン(リー・J・コッブ)は、コッブの首が真後ろにねじれていたことを知らせ、リーガンが窓から投げ落としたとクリスに言います。娘を入院させることを拒むクリスに、医師団は最後の手段として悪魔祓いというカトリックの秘儀があることを教えます。リーガンの部屋では物が飛び交い、彼女は十字架で自分の陰部を繰り返し突き刺し、首は180度回ります。母に不幸な死なせ方をさせたことを悔いているカラス神父がクリスの元を訪ね、手足が縛れているリーガンに近づきますが、彼女は彼に緑色の液体を吐きかけます。聖水をかけられて苦しむリーガン。彼女の腹に「助けて」の文字が浮き上がっているのを見たカラスは上司に儀式の許可を得て、経験のあるメリン神父は霧の夜にクリス宅を訪れます。それを待ち受けるリーガンの顔のアップ。聖水をかけて祈ると、リーガンは威嚇しながらのたうちまわります。ベッドが浮かぶと笑い出すリーガン。物が飛び交い、壁に亀裂が走り、リーガンの首は1回転します。部屋全体が激しく揺れ、体だけが静かに浮かび、二人の神父が祈り続けると、やっとベッドに戻ります。逆光の中もがくリーガンの影の横に、一瞬浮かぶ悪魔の姿。一旦部屋を出て休む二人は黙り込むと、リーガンは一瞬カラスの母の姿になり、それ以後もカラスの母の声で話しかけ、カラスを動揺させます。メリンは一人で部屋に入りますが、カラスが後で入った時には既に息絶えていました。カラスは自分の体に悪魔を乗り移らせ、自ら窓の外に身を踊らせて、自分とともに悪魔を殺します。そこへ現れたキンダーマンは唖然として現場を見つめます。数日後、カラスの最後の免罪を行った神父が見守る中、クリスらは引越して行き、神父は階段を見下ろして、そこを去るのでした。
 公開当時大ヒットした映画でしたが、現在見なしても結構楽しめました。会話の中で『ボディ&ソウル』のジョン・ガーフィールドに言及していたり、デビー・レイノルズとマルクス兄弟の『オセロ』が出てくるなど、映画マニアにはうれしい細部も発見できたりしました。ホラー映画好きな方以外にもオススメです。