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松本俊吉編著『進化論はなぜ哲学の問題になるのか』

2011-03-19 07:42:00 | ノンジャンル
 羽仁進監督・共同脚本・共同編集の'72年作品『午前中の時間割り』をスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。同級生の草子との旅の8ミリの映像を見ながら、女子高生のレイコが彼女に恋するツトムに旅先で男と出会い、草子が失踪するまでの話をするというものでしたが、映像と音声がまったくシンクロしないという不思議な映画でした。

 さて、朝日新聞で紹介されていた、松本俊吉さん編著の'10年作品『進化論はなぜ哲学の問題になるのか』を読みました。
 まえがきの文章を引用すると「第1章で松本は、自然の階層構造の中のどのレベルで自然選択が作用すると考えるのが妥当なのかという、いわゆる選択の単位の問題を論じている。第2章で中島は、生命の階層構造の本性について、特に自然選択による進化との関係という観点から突っ込んだ考察を行っている。第3章で大塚は、今日の生物学において、対象の中に合目的性を認める目的論的言明はいかなる役割を果たしうるのかという問題を認識論的・存在論的な両側面から分析する。第4章で森元は、進化論における確率概念の使用と、進化現象の決定性との関係について論じている。第5章で太田は、心理学理論は生物学理論に、そして生物学理論は物理学理論に還元可能なのかという理論間還元の問題を論じている。第6章における網谷のテーマは、生物学的な種とは何か、またそれはどのように定義されるべきかという、種問題である。第7章で三中は、生物分類学に見られる『分類思考』と進化系統学に見られる『系統樹思考』という二つの異なる思考法を対置する。第8章において中尾は、人間社会生物学、遺伝子と文化の二重継承説、進化心理学、人間行動生態学といった諸々のリサーチ・プログラムの盛衰を辿りつつ人間行動の進化論的研究を紹介している。第9章で田中は、進化論の知見を援用して倫理学の問題にアプローチする進化倫理学の試みについて論じている。」
 これを読んで嫌な予感がしていたのですが、実際に読んでみて理解できる部分はほとんどありませんでした。本の題名には興味を引かれていただけに、残念です。上記の内容に興味を持たれた方にはオススメです。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/^m-goto)