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ブラッド・アンダーソン監督『セッション9』

2010-03-27 21:11:00 | ノンジャンル
 ブラッド・アンダーソン監督の'01年作品「セッション9」をDVDで見ました。
 アスベスト除去のため、15年前に閉鎖された巨大な精神病院を訪れたゴードンとその相棒のフィルは、仲間を呼んで一週間で仕事を終わらせることを条件に仕事を得ます。「月曜日」の字幕。ハンクとマイクとゴードンの甥のジェフが加わり仕事を始めます。マイクはブレーカーを上げに一人で物置きに行き、そこで録音テープを見つけますが、そこには多重人格の女性メアリーのカウンセリングの記録が録音されていました。「火曜日」の字幕。ハンクは19世紀のコインが落ちているのに気付き、それを辿って行くと壁の中に大量のコインが隠されているのを発見します。夜になって一人でそれを回収に行くと、音と人影に怯えた彼は逃げ出します。「水曜日」の字幕。ハンクが姿を消し、フィルが彼の恋人のエイミーに電話して聞くとハンクはマイアミに発ったと言われます。マイクはメアリのファイルを見つけます。一方ゴードンははずみで妻を殴ってしまい、それ以来妻が電話に出てくれないことをフィルに打ち明けます。「木曜日」の字幕。ジェフは手が血まみれのハンクを目撃し、皆に知らせ、手分けして彼を探します。ゴードンはフィルがエイミーに電話したというのが嘘ではないかと疑い、フィルと言い争います。マイクはテープのセッション9の部分を聞き、事件を起こした人格が現れてくるのを聞きます。フィルはハンクのCDプレーヤーを発見しますが、その時発電機が止まってしまい、ジェフは迫り来る闇に飲まれてしまいます。フィルはハンクを見つけ、ゴードンがメアリーのいた病棟に着いたところで発電機が復旧し、動き出したテープはメアリーが家族を皆殺しにしたことを告げます。ゴードンに襲いかかるフィル。ジェフは車に戻りゴードンに戻るように言いますが、そこへカメラが襲いかかります。「金曜日」の字幕。無線に呼ばれ病院内に向かうゴードン。そこへハンクの代わりのクレイグが到着します。ゴードンはハンクの死体を発見すると、そこへフィルが現れ、ハンクはフィルに目を刺された状態でまだ生きているのが分かります。そこへクレイグが現れますが、フィルは消え、ゴードンはハンクの目に刺さっているものを抜いてクレイグの目に刺します。フラッシュバックの中でフィルとマイクとジェフを殺すゴードン。ゴードンの妻と娘もゴードンが殺していました。死んだ妻への電話で謝り続けるゴードン。事件を起こしたメアリーの人格がナレーションで、自分は弱い人間に現れるのだと話して映画は終わります。
 物語の構成も設定も「ヘルハウス」にとても似ていると思いました。また、多重人格的な映画の構造も後の「マシニスト」と同じだと思いました。以前、「始祖鳥記」と読んでいる時にハンググライダーをしに行った際にも感じたのですが、今回も「異常快楽殺人」を読んでいる時に偶然にこの映画を見たことに不思議な一致を感じました。いずれにしても見て損はない映画です。オススメです。