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フレデリック・ワイズマン監督『エッセネ派』

2010-03-17 15:39:00 | ノンジャンル
 フレデリック・ワイズマン監督・製作・編集の'72年作品「エッセネ派」を川崎アートセンターで見ました。ベネディクト会エッセネ派の僧院についてのドキュメンタリーフィルムです。
 上半身裸の黒人が枯葉を掃き集めています。規則について話し合う修道士たち。ミサ。様々な場所で祈りを捧げる修道士たち。修道女に修道士のリチャードが悩みを打ち明け慰められます。リチャードがピアノを弾きながら朗々と聖歌を歌い上げます。平服の修道士がスーパーにショッピングに出かけます。過去の過ちをリチャードが告白して伏せると、皆が手を彼に当てて祈りを捧げ、聖歌を歌います。院長が自分の生い立ちを語ります。そして院長はミサで喜びにあふれながら説教します。
 説教や教理問答はほとんど内容が理解できませんでしたが、何かに取りつかれたように一心に祈る人々の表情を見て不思議な感慨を抱きました。またこのフィルムでもカメラは被写体のすぐ近くから撮っていて、彼らにとって神聖な行為の最中にもかかわらず、そうした行動が許されたのはなぜなのかまたまた謎でした。現代の修道院の様子を知りたい方にはオススメです。