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クリント・イーストウッド監督『チェンジリング』

2010-03-05 12:39:00 | ノンジャンル
 クリント・イーストウッド監督・製作・音楽の'08年作品「チェンジリング」をWOWOWで見ました。
 実話であること、そして1928年ロスの字幕。電話交換手主任のクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は息子のウォルターと2人で暮らしていますが、ある日仕事から帰ると息子は消えています。警察に電話しますが、翌朝になってまだ戻って来なかったら捜索すると言われます。5ヶ月後、イリノイ州でウォルターが見つかったとジョーンズ警部が連絡してきますが、全くの別人でした。クリスティンは警部に訴えますが、警部は取り合いません。割礼をしていたり背の高さが違っていたりもしますが警部は逃げ続け、警察の不正を訴えている牧師(ジョン・マルコヴィッチ)が彼女に助力を買って出ます。歯科医と教師の証言を得て新聞記者たちに事実を公表すると、警部は彼女を警察に呼んで精神病院に強制入院させます。そこには他にも警察によって強制入院させられている患者が多くいて、反抗的な患者には電気ショックがかけられていました。その頃警部の部下のナゼルが違法入国の少年を荒野の一軒家で摘発しますが、その少年は従兄のゴードンがこれまで20人の少年を殺してきたことを告白し、犠牲者の写真の中にはウォルターのものも入っていました。彼の言う通り現場からは大量の子供の骨が見つかり、それが皆の知るところとなって牧師は精神病院に行きクリスティンを解放します。ゴードンは逮捕され、警察のこれまでの不正を告発しようとしていたクリスティンは牧師から無償で弁護士を紹介されます。彼女は先ず警察によって精神病院へ強制入院させられていた人々を解放し、市に公聴会を開かせます。警察に抗議する群集の見守る中公聴会は開かれ、ジョーンズ警部は無期限の停職となり、ロス市警の本部長は解任されます。ゴードンの裁判は2年の禁固の後の死刑が言い渡されますが、最後にゴードンはクリスティンにウォルターは殺していないと言います。2年後ゴードンは死刑の直前にクリスティンに真実を話したいと言って彼女を呼びつけますが、結局何も言わずに処刑されます。その5年後、行方不明になっていた少年が発見され、彼はウォルターとともに逃げたことを証言します。クリスティンはウォルターが逃げ切れたかもしれないという希望を持って生きてゆくのでした。
 ほとんどのシーンが「許されざる者」のように終始暗い画面が続く感じで文字通り暗い映画でしたが、ラストの、5年ぶりに戻ってきた少年が両親に会いたかったと言うシーンは、つい涙ぐんでしまうほどの素晴らしいシーンでした。いままでのアンジェリーナ・ジョリーとは違う魅力を発見できると思います。オススメです。