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時給300円 広がる『奴隷労働』

2007-11-07 18:15:18 | ノンジャンル
 月刊誌「ソトコト」の12月号で37万8000円のカシミアセーターが紹介されていました。前から書いていますが、この月刊誌、時々値段に対する感性を疑います。いくら最高級で伝統があるからと言って、そしていくらエコだからと言って、この値段はないんじゃないんでしょうか? まあ、お金持ちも読んでる雑誌なのだから仕方ないんでしょうが‥‥。

 さて、10月17日の朝日新聞の夕刊に「時給300円 広がる『奴隷労働』」という見出しの記事が載っていました。何についての記事か分かりますか? 正解は、外国人労働者についての記事です。
 工場で指を3本切断したのに12年間も労災を受けられなかったバングラデシュ人、倉庫の夜勤で腰や肩を痛めていたというのに10年以上も健康保険に入れない日系ペルー人、そして今問題になっているのが、時給300円、布団のリース料が年間7万2千円、給料は強制的に貯金といったひどい状態に置かれている外国人研修生の実態。規制緩和で外国人を「研修・技能研修」の名目で受け入れ、奴隷労働に近い働き方をさせている企業が増加しているというのです。
 記事はそうした人たちを助けるために孤軍奮闘している日本人たちの活躍ぶりを伝える記事なのですが、それ以前に国が奴隷労働をさせている企業の実態に踏み込んで規制するとか、罰則を与えるとか、刑事罰を与えるとかしてないことが問題だと思いました。
 規制緩和、規制緩和と小泉首相は馬鹿の一つ覚えのように言っていましたが、そのつけが今回って来ている気がします。労働基準監督署は、直ちに国会議員に働きかけ、法的な根拠を得て、悪質な業者の取り締まりを徹底的にしかも迅速に始めてほしいと思います。これは私個人の意見でなく、今日本経済を底辺で支えてくれている外国人労働者に感謝している日本国民の多くの人々の意見でもあるでしょう。
 世の中の不正は正さなければなりません。テレビと違って無敵のヒーローが現実にいないことを考えれば、我々から多大な税金を集めている裕福な国が、無敵のヒーローとなって悪人を退治しなければいけないことに早く国に気付いてほしいものです。