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吾妻ひでお「逃亡日記」

2007-03-24 16:46:00 | ノンジャンル
 今日は吾妻ひでおさんの「逃亡日記」の紹介です。
 手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した「失踪日記」の続編ということで、買って読んでみたのですが、これマンガの本じゃないんですよね。ほとんどが「失踪日記」に描かれていたことに対するインタビューで、1、失踪時代 2、アル中時代 3、生い立ちとデビュー 4、週刊誌時代 5、「不条理」の時代 6、「失踪日記」その後 ということで、時期を区切ってインタビューされていました。
 それに失踪中の足跡を辿る、といった感じで、実際に当時いた場所に著者を連れて行き、写真を多数撮って掲載しているのですが、なぜか途中から「妄想★劇場」と題してメイド姿の女性が一緒に写ってて、肩揉ませたり、いろいろ身の回りのことを公園の中でやらせていたりしていて、とっても変でした。
 それから、5人の人(奥様、お嬢様、ファンクラブ代表、漫画専門店店長、逃亡された編集者)に1ページのアンケートを応えてもらったり、もしくは小文を書いてもらったりしているのですが、お嬢様(イラストの仕事をしている吾妻さんのお嬢さん)が、「娘から見た父・吾妻ひでお氏のイラストを描いていただけないでしょうか?」という問いに、顎に手をして肩ひざ立ててる、日活アクションスターばりのかっこいいお父さん(周りに星が舞っている)、そして脇には両手を挙げて喜んでいるお嬢さん自身を描かれていて、本気なのか、冗談なのか分かりませんが、この本で一番笑いました。お嬢さんの他の答えもお父さんに好意的でしたし、奥さんはもう達観している、といった感じの答えで、これもお父さんを受け入れてあげている感じがしました。
 さて、この本で分かった事。吾妻さんはエロ少女マンガを描いていたこと、著者の好きな自分のマンガは「うつうつひでお日記」「スクラップ学園」「ななこSOS」「不条理日記」であることでした。
 また、ネットで検索していたら、アズマニアという熱狂的な吾妻ファンが存在することも分かりました。私はこれまで「失踪日記」しか読んでないので、以前の作品も読んでみようと思っています。