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世界の死刑制度

2007-03-01 15:39:23 | ノンジャンル
 少し前のものですが、2月24日の朝日新聞の朝刊に「死刑廃止 寄せる波」と題して、現在の世界における死刑制度を扱った記事が載っていました。
 フランスで憲法に死刑の禁止条項が2月19日に加えられたのを受けて、この記事が書かれたようですが、記事の内容を見て、この記事の題名は明らかに記者が望む世界の形を述べたものであって、必ずしも死刑廃止の波が押し寄せてきている訳ではないようです。
 死刑を廃止する国は確かに増えていますが、国それぞれの思惑があってのことであって、人権的な配慮から廃止している国は、今回のフランスぐらいということでした。欧州では確かに死刑廃止を人権外交の主軸に掲げる運動をしているようですが、まだ結果がでるところまではいってないようです。
 それよりも興味深かったのは、主な国の死刑執行数で、'05年の1年間で多い順に、中国5000人以上、イラン113人以上、サウジアラビア90人以上、北朝鮮75人以上、米国60人、パキスタン42人、ベトナム27人以上、ヨルダン15人以上、モンゴル8人以上、ウガンダ8人、シンガポール8人、そして、日本はというと1人でした。
 日本が1人というのは、死刑判決が確定しても死刑が執行されていない人が100人以上いるということで、ならば終身刑扱いなのか、というと、皆さんもご存じの通り、仮釈放という形で途中で刑務所を出る事も可能な訳で、この辺はっきりさせてほしいと思います。ちなみに私は死刑は反対で終身刑は賛成です。
 それからこの数字を見て驚いたのは、サウジアラビアの数の多さでした。中国が多いというのは何となく予想していたのですが、サウジは王様の国で穏やかという印象が強かったので、意外でした。サウジではどんなことをすると死刑になるのでしょう? 興味のあるところです。