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チェルノブイリの惨劇

2006-04-28 17:19:10 | ノンジャンル
 「さくら」「きいろいゾウ」でおなじみの西加奈子さんが推薦するポール・オースターの「ムーン・パレス」を読み終わりました。これ、良かったです! トニ・モリスンに全然乗れなかったのが嘘のように、読んでる間ノリノリでした。この本のあらすじなどは「Favorite Novels」の「ポール・オースター」の欄にアップしておきましたので、興味ある方はご覧ください。ポール・オースター、しばらくはまりそうな気分です!

 ところで、昨日スカパーのナショナル・ジオグラフィック・チャンネルの「衝撃の時間」でチェルノブイリ発電所の事故を扱っていました。まず、1gのウランが放出する熱量と3tの石炭が放出する熱量が同じ、ということにビックリ。それだけすごい熱量を出すものなのだから、扱いは伸長に、ということです。
 また、防げる死者がたくさんいたことも知りました。爆発直後、通常の装備でかけつけた消防士が放射線を浴びて、31人も死んでいます。また、爆発が収まった後、散らばった瓦礫を炉心に集めるのに鉛のチョッキを着ただけの装備で動員された兵士が1000人以上死んでいます。この兵士の動員命令には直属の上司が激怒し、「私の部下はロボットではない!」と言って抗議したそうですが、そのまま押し切られたとのこと。当時のソ連の最高責任者は何と、ゴルバチョフなのです。彼が書記長の座についてからわずか2年目、まだ冷戦状態が続く1986年4月25日に起きた事故でした。ゴルバチョフ時代も初期の頃は、市民の人権など無いに等しかったのですね。
 とりあえず炉心をコンクリートで固めて現在に至っていますが、コンクリートの劣化に伴い、800億円をかけて西側諸国も協力し、新たな石棺を作る予定だそうです。やっぱり原子力発電所はコストがかかるということでしょう。