自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

ミニベロの話 その5 アルマイトの剥離(ストリッパー)

2015年03月29日 22時00分33秒 | パーツ
これまで自転車に関連する失敗は数々起こしてきましたが、今回の失敗はその中でもなかなかのものでした。

ショップのディスカウント品で、ミニベロ用に購入した 日東ダイナミックⅡ。

ブランドロゴがプリントされていなければ文句なしのステムだったのですが、片側それも右側だけにプリントされていました。
何とか消すことはできないものか?
それが事の始まりです。

まず最初に試みたのが、「サンエー パール」を使うこと。
「サンエー パール」は研磨剤の一種で、細かい研磨粒子でノベルティグッズ等にプリントされている企業名等を消すことができます。
ステムのブランドロゴが、表面にプリントされたものであればこれで一発解決!
・・・とは行きませんでした。
結果、全く効果がなく変化はありません。
このロゴは表面ではなく、表面(クリア層)の下にプリントされているようです。

ステムの表面=アルマイトを剥がせばロゴも消えるはずです。
アルマイトを剥がす方法としては、耐水ペーパーでシコシコ削り落とす方法もありますが、もう若くはありません。
以前、チネリ1Rで行ったことをまたする元気もないのでここは薬剤に頼ることにしました。

雑誌で知った「EASY OFF オーブンクリーナー」と「ストリッパー」。
「EASY OFF オーブンクリーナー」は、スプレータイプで輸入品。
「ストリッパー」はドブ漬けタイプで国産です。
アルマイトが上手く剥離できるのであれば、後々重宝すると考え今回は「ストリッパー」を試すことにしました。



通販で購入。


溶剤は、水酸化ナトリウム溶液で容量は4L。
結構使えそうです。
さて、作業を始める前に準備が必要です。
ステムを溶剤にドブ漬けするための容器の用意。
注意書きには、ステンレス缶もしくはポリプロピレン容器とあります。
ステンレス缶は新たに購入すると結構値が張ります。
しかもステムを浸す程度の大きさもなかなか見つかりません。
ポリプロピレン容器は、100円ショップでも手に入ります。
大きさも豊富にありちょうどよいサイズもありました。
容器は、「大は小を兼ねる」ということで大きいものが良いように思えますが、それだけ溶剤が入ってしまうのでロスも多くなります。
溶剤の価格と容器の価格を比べると容器は使い捨てと割り切った方が良いようです。

準備の二つ目は、溶剤の温度管理です。
注意書きには、「30℃~60℃」と記載があります。
真夏の日中ならいざ知らず、まだようやく春を迎えようという季節では室温をここまで上げることなどできません。
そこでヒーターで溶剤を温めることにしました。
(実は、外気10℃の中で一度試したのですが反応が悪く、1時間も寒い中ジッとステムの表面を眺めてもののあきらめたのでした。)
ヒーターは、キッチン用で「そろそろ寿命か?」というほど古いものです。
万一、ダメににしても惜しくないものを用意しました。
ポリプロピレン容器は、上限温度が120℃まで耐熱のようなので「たぶん大丈夫」と考えました。

準備が整ったところでヒーターの電源を入れ徐々に温度を上げていきます。
ほんわか溶剤の温度が上がったところでステムを投入。



細かい泡がシュワシュワと出て反応しているようです。
特にクランプ部の内側が強く反応しています。
この部分は、光沢のあるアルマイトではなく、どちらかと言うとザラッとした表面。
溶剤と反応しやすいようです。


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