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自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

ハンドルバーエンドの延長

2017年09月12日 00時24分12秒 | パーツ
入手した DeRosa 40th に取り付けられていたハンドルバーは、ITM。
ステムは3Tなのでメーカー不一致。
前の所有者が何らかの理由で交換したと思われます。
そこで手持ちの3Tをアッセンブルすることにしました。



モデル名は TDF(Tour de France)
年代的には、DeRosa 40th よりも少し前のものです。
当初、Crescent で使用していました。
ブレーキアウターをバーに沿わすように前方にくぼみがあります。
しかしディレーラーアウターを沿わすくぼみはないので、バーの中を貫通する穴をあけています。



ところがこのバーは、エンド部分を30mmほどカットしています。
好き好きもありますが、その方が精悍に見えるとか、そもそも握らない部分なので不要である、といったことから当時流行った加工でした。
もちろんこのまま使うこともできるのですが、オリジナルのデザインに戻したくなり、エンド部分をつぎ足すことを考えました。

まず考えたのが、手元にあるチネリのバーをカットした部材を使うこと。
アルミの材質は、3Tとチネリでは異なるようで、外径は同じものの内径は異なります。
あるショップでアルミの溶接をお尋ねしたところ、それはムリとも言われてしまいました。

その後も色々考えましたが、やはり延長するにはその部分が、元の部分と同じ材質であることが最低必要ではないかと判断しました。
そしてその調達をすることに・・・。

条件は、同じ肉厚で材質も同じようなもの。
でも必要なのは、エンド部分の30mmほど。
条件に合うもので、とにかく安いものを探してネットで落札。
手に入れたのは傷だらけ、ジャンク扱いのバーでした。



3T PRIMA

アナトミック形状です。



エンド部分。



エンドから30mmほどをカットしまた。



さて、どうやって繋ぐか?

最も重要な課題が解決していません。
そこで台所の流しなどで使われるアルミテープを試してみました。
その結果、仕上げはいいのです、アルミの薄い箔では強度に不安が残ります。
ちぎれない強度を求めて色々探し、結局、0.1mmのステンレス板を活用することにしました。
加工もし易いことが重量です。



50mmの幅に切り、バーに巻いて補強することにしました。
0.1mmの板であれば、外径が0.2mm太くなるだけです。

まず、補強を兼ねて内側に丸めて筒状にしたステンレス板を入れます。
(エポキシの接着剤で固めています)



つぎ足し。



いい感じでできました。



このままでも良いかも?
いえいえ、これでは強度に不安が・・・。
更に0.1mmのステンレス版を強力両面テープで巻いて完成です。
骨折した時のギブスのようで、補強部分の強度は、元よりも高そうです。





しかし!
残念ながらこのままでは使えないことに、後から気付きました。

ブレーキレバーが取り付けられません。
バーの径が大きすぎます。

一旦、両面テープをはがし、ブレーキレバーを通してから再度ステンレス板を巻きました。



違和感はなさそうです。
バーテープは、少し厚めの皮を使用する予定なので、補強部分の段差もさほど気にならないと思います。

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Campagnolo 10Sと11S フロントディレーラーの互換

2017年08月20日 22時12分07秒 | パーツ
東京のお盆休みは天候に恵まれず、雨、雨、雨・・・。
40年ぶりの連続雨日数だとか。
バイクで遠出をしようにも雨が気になり二の足を踏んだ方も多いのではないでしょうか。
お盆休みの最終日?、今日もどんよりとした曇り空。
いつ雨が降ってもおかしくないような天候でした。




このお盆休み、DeRosa Merakのフロントディレーラーの交換作業を行いました。

今から4年ほど前、フロントディレーラーのガイドプレートの外側と内側を繋いでいるプラスチック部分を操作ミスから割ってしまい交換しました。



元のFディレは、2008年のレコードで10S。
交換したのは、11S。



既に、10Sレコードは製造終了で、手に入るのが11Sだったということと、Fディレにそれほどこだわりも無かったのであるもので構わないと思ったからでした。
それから数年使用しています。

使ってはいるもののチェーンホイール周りでチャラつきが気になることがありました。
それでもそれほど気になるものではありません。
この夏休み時間もあったので、時間をかけて調べてみました。

まず現在の状況。
Fディレの外側・内側のガイドプレート。
リアのスプロケットをトップからロー側に変速するとチェーンラインが動きます。
当然、Fディレの中でもチェンライン動きます。
リアを数段動かしただけで、チェーンは外側のガイドプレート、内側のガイドプレートに干渉しチャラつき音を発生させるのでした。

そこでもう一度10Sと11Sをよく観察してみると・・・





10Sのガイドプレートの間隔は、 8.6mm
11Sのガイドプレートの間隔は、 7.6mm
(いずれも一番狭いところ)

当然10Sの方が幅は広い。
なぜなら、チェーンの幅が広いから。

・・・そうなのです。
10Sで使うには、11Sのガイドプレートの幅が狭いためリアのチェンジの度にフロント側もシフト(微調整)してやらなければならない、ということなのです。

結局、2008年モデルの10Sレコードを入手し、交換することにしました。

交換後チャラつき音は解消。
面倒なフロントのシフト調整も不要となりました。
10Sセットで11Sのシフトはできるようですが、11Sを10Sに使うにはよく確かめてからにした方が良さそうです。
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DeRosa 40th のホイール

2017年07月17日 17時29分44秒 | パーツ
振れを修整したリムは、テンションが均等に掛かるフロント側で使用することにし、いわゆる「イタリア組み」で組み上げました。
後輪で使用し歪んだリムと前輪で使用して歪んでいないリムを前後入れ替えて組んだのですが、組み上げる際の振れ取りでも、特に違和感を感じませんでした。





仕上がりは、修整したリムも十分満足のいくレベル。
競技に使う訳ではないので、実用上問題なさそうです。
最近のリムの精度に比べると、この頃のリムの精度は劣ります。
ホイール組みでは、最後の最後、微妙な振れ取りをどこで止めるかが難しい判断ですが、今回はリム精度の問題か修正によるものかよく分からず、実用上問題のないところで止めることしました。
それでもそこそこ精度は出ています。

これでホイールの準備が整いました。
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スポークの調達

2017年07月09日 21時31分14秒 | パーツ
MAVIC PARIS-ROUBAIX S.S.C(マビック パリルーベ SSC)を32Hで組むとスポークの長さは、フロントが300mm、リアのフリー側が298mmです。
DTの15番で組むことにし、スポークを調達します。

最近は完組みホイールが主流で、スポークを揃えているショップも少なくなりました。
カンパの補修パーツでお世話になっている港区芝のSサイクルさんは、昔からDTを取り扱っています。
今回も2種類の長さのスポークを求めて伺いました。

300mmは在庫あり。
298mmは在庫無し。
1mm前後の差は許容範囲なので297mmでも構いません。

ご主人「298mmがいいでしょ。サイズカットするから待ってて」
私「えっー、これからカットしてねじ切りするの?」
「すぐできるから」

そして準備されたのが、これ↓


大きな機械です。

スポークを引っ掛けて手前のレバーを奥(右側)に押し込みカット、奥のレバーでネジを切ります。
その間、数秒。
16本のカットに掛かった時間は、ほんの数分。
これには驚きました。
スポークカットといえば、ホーザンの小さい工具しか知りませんでしたから。
さすがです。
ちなみにこの工具は、廃業してしまった旭スポーク製。
今後もお世話になります。

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MAVIC PARIS-ROUBAIX S.S.C.

2017年07月08日 21時50分26秒 | パーツ
DeRosa 40th のホイールに使うことにしたのは「MAVIC PARIS-ROUBAIX S.S.C」(パリ・ルーベSSC)



随分以前、Crescentで使用していたものです。
しかし、このリムは、走行中クルマを避けて左に寄った際、後輪を道路のグレーチングにはめてしまい、崩したバランスを立て直そうと踏ん張った時に曲げてしまったものです。
左右の振れは、スポークのテンション調整だけでは修整できない振れ幅でした。
(一番ひどいところで、3mmぐらいでしょうか)
振れが出てしまったリムですが、結構高価なリムだったので処分してしまうのも惜しく、その後の転勤でも家財道具と一緒に持ち運び手元に残していました。

数年が経過した自転車雑誌で、メカニシャンとして活躍された藤原冨美男氏の講演での記事を目にしました。
内容は「プロが使うリムは軽さよりも丈夫さで、ある程度重量があり丈夫なリムは修整して使える・・・」といったような内容でした。
この記事を信じ、「いつか使える日が来るかもしれない」とさらにその後も持ち続けたのです。

DeRosa 40th には年代的にもマッチし、グレード感もイイ感じだったので復活させることにしました。
しかし、修整をしないと使うことはできません。
どなたにお願いしようか・・・。
何軒かショップで相談しましたが、良い返事は得られません。
リムの修整には、精度の高い平面(=定盤)が必要になります。
最後の頼み、ミニベロのを製作をお願いしたビルダーさんに相談すると快く引き受けて頂けるとのこと。
お預けしました。





戻ってきたリムは、かんりイイ感じで修整されていました。
これで使うことができそうです。
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