うれし涙を見るために・・・芽育学院

みんなの《うれし涙》を見るために・・学院長がソウルする!
 《うれし涙》こうして流す。
  《うれし涙》家族で流す。

はんにゃの巻

2019-06-05 20:57:12 | koi先生より

こんばんは!


koiです!


暑くなってきました。


梅雨だけどジメジメというより、ヌーンという暑さ。


さて、中間テストが終わったと思ったらもう期末テスト。


落ち着く暇もありません。


「落ち」と言ったら、今日6/5は語呂合わせで「落語の日」


実は僕は昔から落語が好きなんですなー。


何でかって言うと、落語ってのは実に寛容だからです。


おおらかなんですよ。


どんなダメダメな人でも、どんな悲しい出来事も笑いに変える。


かつて立川談志さんは落語のことを「業の肯定である」と言いました。


業っていうのは、人間の罪とかネガティブな感情だと思ってもらえれば良いです。


落語はそれを肯定する。


どんな人でも生きていいんだよ、笑っていいんだよっていう優しさが落語にはあります。


落ちつかない日々を送っている皆にもぜひ、落ちのつく落語を聞いてもらえればと思います。


あ、せっかくなんでわかりやすいお話を一つ。


『猫の皿』


明治の初めのこと。
ある端師(はたし)が、
東京では御維新このかた、
あまりいい掘り出し物が見つからなくなったので、
これはきっと江戸を逃げだした人たちが、
田舎に逸品を持ち出したのだろうと踏み、
地方をずっと回っていた。
中仙道は熊谷在の石原あたりを歩いていた時、
茶店があったので休んでいくことにし、
おやじとよもやま話になる。
そのおやじ、
旧幕時代は根岸辺に住んでいて、
上野の戦争を避けてここまで流れてきたが、
せがれは東京で所帯を持っているという。
いろいろ江戸の話などをしているうちに、
何の気なしに土間を見ると、
猫が飯を食っている。
猫自体はどうこうないが、
その皿を見て端師、内心驚いた。
絵高麗の梅鉢の茶碗といって、
下値に見積っても三百円、
つまり旧幕時代の三百両は下らない代物。
とても猫に飯をあてがうような皿ではない。
さてはこのおやじ、
皿の価値を知らないなと見て取った端師、
何とか格安で皿をだまし取ってやろうと考え、
急に話題を変え
「時におやじさん、いい猫だねえ。
こっちへおいで。ははは、膝の上に乗って居眠りをしだしたよ。
おまえのところの猫かい」
「へえ、猫好きですから、五、六匹おります」
そこで端師、
自分も猫好きでずいぶん飼ったが、
どういうものか家に居つかない。
あまり小さいうちにもらってくるのはよくないというが、
これくらいの猫ならよさそうなので、
ぜひこの猫を譲ってほしい
と、持ちかける。
おやじが妙な顔をしたので
「ハハン、これは」
と思って
「ただとは言わない、この三円でどうだい」
と、ここが勝負どころと思って押すと、
しぶしぶ承知する。
さすが商売人で、
興奮を表に出さずさりげなく
「もう一つお願いがあるんだが、
宿屋へ泊まって猫に食わせる茶碗を借りると、
宿屋の女が嫌な顔をするから、
いっそその皿もいっしょにくれないか」
ところがおやじ、しらっとして、
それは差し上げられない、皿ならこっちのを
と、汚い欠けた皿を出す。
あわてて
それでいい
と言うと
「だんなはご存じないでしょうが、
これはあたしの秘蔵の品で、
絵高麗の梅鉢の茶碗。
上野の戦争の騒ぎで箱はなくしましたが、
裸でも三百両は下らない品。三円じゃァ譲れません」
「ふーん。なぜそんな結構なもので猫に飯を食わせるんだい」
「それがだんな、
この茶碗で飯を食わせると、
ときどき猫が三円で売れますんで」


ということで『しゃべれどもしゃべれども』


舞台は東京の下町。


古典を愛する、うだつの上がらない二つ目落語家「今昔亭三つ葉」はひょんなことから訳アリの3人の生徒へ落語を教えることに。


不愛想で口べたな美人「十河五月」、大阪から越してきた勝気な少年「村林優」、元プロ野球選手「湯河原太一」。


ことあるごとに言い争う3人は、なかなか落語も覚えることができないうえ、三つ葉はひそかに思いを寄せていた女性が結婚してしまうことを知り落ち込んでしまう。


そんな三つ葉を救ったのが師匠である小三文の十八番「火焔太鼓」だった。


そこで師匠の落語、そして落語そのものが好きだと再認識した三つ葉は、3人の生徒とともに、思いを伝えるために「火焔太鼓」に挑もうとする。


果たして成功できるのか、それぞれ思いを伝えることができるのか・・・。


しゃべれどもしゃべれども。


さぁ明日もしっかり喋って授業しますか!


ではまた。
コメント
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