うれし涙を見るために・・・芽育学院

みんなの《うれし涙》を見るために・・学院長がソウルする!
 《うれし涙》こうして流す。
  《うれし涙》家族で流す。

世界一(ボールが)モテる男、ジダン。

2015-11-19 16:09:38 | カズナリ先生より

 

パリでテロが起きましたね。

友人がいますが、大丈夫なようです。

 

テロは

イスラム国の犯行だといわれています。

 

イスラムを名乗っていますが、

イスラム教徒からはアラーの教えに反しているとかで

一緒にしないでくれと、

イスラムの名前を付けてくれるな、

といわれています。

 

アメリカがよく人種のるつぼといわれていますが

フランスも人種のるつぼです。

 

いろんな所から移民の人がやってきています。

南部のマルセイユなんかはアラブ系、アルジェリア系とかアフリカ系とか

港町だけあって、たくさんの民族がいます。

南西部に行くと、

スペイン系の人々がたくさんいます。

バスク地方からの人とか。

 

最強だった、って過去形で書くと怒られるかもしれないけれど

1998年から2000年代中盤にかけて最強だったサッカーフランス代表は、

いろいろな民族に出自を持つ選手で構成されていて、

サッカーも面白かったのですが、

選手のアイデンティティで見ても面白かったですね。

その時の前半期のキャプテン、デシャンは今監督をやってますが

彼はスペインのバスク地方に出自を持っています。

 

 

ただ、アメリカの多くの外国人はアメリカンドリームをつかむために

世界各国からやってくるのですが

フランスの場合は、移民も多いけれど

難民として入ってきている人もまた多いのです。

紛争であったり、民族対立であったり

なかなか大変なのです。

 

そんな中で諸国民の団結を導いたのが

さっきのフランス代表だった、とかなんとか言われていたりします。

ワールドカップ自国開催で優勝して、ユーロで優勝してとか

なってくると、そんなことになりますよね。

 

経済格差はフランスの北部と南部ですごく差があるんですが

それでもなんとかやりくりうまいことしてやってきたところに

今回こういうテロの場として狙われたわけです。

 

イスラム国としては

小さな亀裂を生んで、

フランスに揺さぶりをかけたい狙いがあるんだと思いますけど

 

こういうアラブというかイスラム系とヨーロッパの軋轢を生んでいる原因は、

さかのぼればさかのぼるほど

どんどん昔に食い込んでいきますけれど

 

直接的な原因は

フサイン・マクマホン協定にあります。

世界史取っている人にはとてもなじみの深い奴です。

 

フサイン・マクマホン協定あたりについて話すと

すんごく長くなるのではしょりますが、

この協定では、イギリスがアラブの領土自治を助けるといっているのに

 

翌年、イギリスやフランスなどによるアラブの領土分割を認めるサイクス・ピコ協定を結び

 

翌々年のバルフォア宣言ではパレスチナ地方にユダヤ人の入植を認めたりして

ヨーロッパ主導によるアラブの分割が行われていていきます。

 

三枚舌外交ってやつです。

 

そのうちの一部に今回テロを起こしたイスラム国のあるシリアが入っていたりとか

ほぼここで今回の種がまかれたのではないかななんて

考えたりするわけです。

 

そのフサインマクマホン協定が結ばれたのが

1915年。

サイクスピコ協定が

1916年。

バルフォア宣言が

1917年。

 

ちょうど百周年。

 

 

時事問題にひっくるめて

いろいろなところで聞かれたり、問題に出されたりするかもしれませんね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする