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うれし涙を見るために・・・芽育学院

みんなの《うれし涙》を見るために・・学院長がソウルする!
 《うれし涙》こうして流す。
  《うれし涙》家族で流す。

良い気持ちの見つけ方

2011-04-23 16:40:20 | 講師から
はじめまして
市駅校のプーさんです

いきなりですが、プーさんに出てくる虎のキャラクター
ティガーがいますよね

彼は、原作には登場しないキャラクターなんですよ
と、そんな豆知識は置いておいて

簡単に自己紹介をしておくと
私は、現在、心理学を専攻する大学生で

硬式テニスサークル
文芸部
合唱団
人権週間実行委員会

と、4つのサークルをかけもちしています

さらに、外部ではNPO活動(森林関係)をしています

こんな風に並べられると、多才な風に思われるかもしれませんが
そんなことはありません

人よりちょっと興味が多く、ちょっと多く行動していたら
多趣味になってしまったってだけです

これまでも、学生生活でいろいろな活動をしてきました
だから、メイキーたちや講師の方たちとも
何かしら、話の合うネタがあるかもしれないなぁと思っています

今は、心理の専門家になるべく日夜頑張っています

ちなみに、心理学という学問は、その名前から受ける印象と
実際の中身とが、多いに違うことがしばしばあります

メイキーの中で、もし、心理を目指す人がいたら声をかけてください
こういうものだよってお教えしますから


と、私の紹介はこの辺りにして
私の専門の心理も少し絡めたお話を一つ


メイキーたちが新しい生活を(入学や進級)を始めてから
そろそろ一か月ですね

ですが、特に高校1年生になったばかりのメイキーたちの声を聞いていると

「まだ、学校に慣れていない」
「友だちができない」
「学校が面白くない」

などなど、そんな言葉をよく聞く気がします

新しい環境、新しい人間関係
そういうのに、敏感に心が反応して少し疲れているのかもしれません

そして、疲れているにも関わらず
『もっと頑張らないと!』
と、気を張り続けると、しんどくなります

もうすぐ来るGWでも、そんな心の状態を続けていたら
もっとしんどくなって、もっと苦しくなって

五月病になってしまいます

「そんなこと言うけれど、どうしたらいいの?」

と言われるかもしれませんが
それは、簡単なことです

ちょっと肩の力を抜いてあげてください
新しい場所のせいで、みんなには力が入りすぎているんです

頑張りたい気持ちも分かります
楽しい生活を早く作りたいのも分かります

けれど、今ある、ありのままの自分以上の力を出し続けるのは苦しいことです
ちょうど、自分サイズの、等身大の自分で十分なんです

緊張しているな、頑張りすぎているな
そう思ったら、大きく深呼吸をしてください
すっとリラックスできます

そして、そのリラックスした気分を忘れないでください
その気分のまま進んで行けばいいんです

そうすると、良い気持ちになるような出来事が
向こうから転がってきます
飛び込んできます


そこで、ちょっと、私が朝の登校時に出くわした
良い気持ちになった出来事を一つ

私の家から駅に行くまでの道のりに
子ども地蔵が一つぽつんとあるんです

夏になると、地域の子どもたちが集まってきて
そこで、お菓子をもらってはしゃいだりするような場所です

その時以外は、閑散としたものなんですけど……

その日はたまたま朝の早い時間に家を出ていて
時間にも余裕があって、リラックスしてゆったりと歩いていました

すると、前方に犬の散歩をしている、大学生くらいの女の子がひとり

私は、犬好きなので
その犬、ダックスフンドをじっと眺めて
かわいいな、と思っていたら

女の子が急に立ち止まったんで
どうしたんだろう?
と思ったら

女の子は、子ども地蔵の前で手を合わせていました
横顔はきれいで、目を閉じて一心に何かを祈っていました

犬は、飼い主を待つように、飼い主の邪魔をしないように
静かに座って待っていました

女の子が、手を合わせていた時間が長かったのか、短かったのか
見惚れてしまっていた私にはわかりませんでした

女の子は、何事もなかったかのように
髪をかき上げて散歩を再開しました

私は、そこではっと我にかえって
その女の子の顔が見たいという衝動に駆られました

どんな子だったのか知りたかったんです

だって、子ども地蔵に手を合わせていただけだったけれど
その光景が私には、とてもきれいに映ったんです

朝日に照らされ、一心に手を合わせる女の子が
とても、大切なものに感じたんです

けど、実際、顔が知りたいって女の子を追いかけていったら
不審者極まりないので
私は衝動を押し殺しました

そして、私は、はっと気づいたんです
もう一人の登場人物に

道の脇に黒猫が居たんです

静かに、何も言わず、ただ大人しく座っていました
目線だけは、子ども地蔵の辺りを見つめて

私は、誘われるようにその黒猫の元へ行きました
彼は、全然逃げなくて

私は、彼の近くでしゃがみこんで
「お前、全部見てたん?」

黒猫は何も言わないで
不思議そうに私の顔を覗いていました

私は、急に照れくさくなって
道を急ぎました

なんでもない光景の一つだけど
とても温かい印象を受けた私の出来事です



こんな風に、良い気持ちは、あっちから
きっと、やって来てくれます

私の話みたいに、大層なことじゃなくていいんです
もっと単純なことでいいんです

天気が良い
花が満開だ
誰かが笑顔でいるのを見た
手を繋いで歩いているおじいちゃんとおばあちゃんが居た

すっと目を開いて、肩の力を抜くと
そんな温かい風景がたくさんあることが見えてきます

ちょうど、心理学の実験にこんなものがあります

「情動の二要因説」と呼ばれる理論なのですが

感情が現れるのは
身体の中の変化と周りの変化の二つが必要
という説です

詳しく説明すると
私が興奮していたとします

しかし、その興奮が「怒り」なのか「喜び」なのか
それを判断するのに、人間は周りの環境を見て決めるっていうものなんです

自分の身体と周りの雰囲気との二つが合わさって
始めて感情が出来上がるというのです

だから、リラックスしてください
そして、周りをゆっくり見回してください

リラックスしている時に
「不快」になったり「悲しく」なったり「苦しく」なったりはしないでしょ?

そしたら、温かい何かが見えて
温かい気持ちが芽生えて、気持ちが楽になります

そして、そのリラックスしたまま学校に行ってみてください
きっと良い気持ちになる出来事が待っていますから