先日の7月16日(土)に、NHKで「復活」というC61-20蒸気機関車を復活させる番組が放送されました。とりあえずHDDに録画していたのですが、やっとこさ観ることが出来ました。
この番組は、群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地で静態保存されていたC61を、本線で運転可能まで復活させるドキュメンタリー番組でしたが、正にSLファンであれば必見の番組であり、SLに興味がない方であっても、復活に向けての多くの方々の努力の姿には感動させる番組でした。
監督は、寅さんシリーズや「幸せの黄色いハンカチ」の山田洋次さん、ナレーターは吉永小百合さん、音楽は富田勲さんという超豪華キャストです。
番組は、先ず下の写真の華蔵寺公園遊園地で保存(展示)されていたC61-20の姿から始まります。
続いてJR東日本の大宮工場に運ばれ、大きく3分割に解体されます。
部品の一つ一つは、人の手で丁寧に磨かれ整備されていきます。
しかしながら、問題は心臓部ともいえるボイラー(蒸気を作る釜ですね)でした。今現在、蒸気機関車のボイラーの整備が出来るのは、日本では大阪のサッパボイラという会社だけとのことで大阪に運ばれました。
長らく屋外で展示されていたため、サビが進んでいます。特に伝熱管(燃えた石炭の熱を水に伝えるパイプ)の痛みが激しいです。
以下の3枚の写真部分は、番組の中でもっとも感心したところです。ボイラーは溶接やボルト留もありますが、リベット(鉄鋲)で固定している部分もあるのです。
2枚の鉄板の穴に真っ赤に焼けたリベットを通し、叩くことで固定するのですが、下の写真は真っ赤に焼けたリベットを大きなペンチで掴み穴に通そうとしています。
次に機械ハンマーで、レベットの頭をつぶします。
キレイに並んだリベットの頭です。実はこの方法で、かっての戦艦や戦車、それに東京タワーは作られました。もう日本ではリベット職人さんは少数でしょう。
もっと紹介したいのですが割愛させていただき、大宮工場に運ばれてから約一年で、蒸気テストを行うまで復活しました。
そして、試運転と営業運転です。廃車になってから38年後の復活となりました。
少し荒っぽく説明しましたので、テキスト的には下記のウィキペディアをご覧ください。
「C61-20」
今回はJR東日本での蒸気機関車のお話でしたが、関西には京都の梅小路蒸気機関車館があります(C61も動態保存されています)。またJR東日本の大宮工場のような工場ですが、関西ではJR西日本の鷹取工場(神戸市)がありました。
かっての鷹取工場では、蒸気機関車の修理だけではなく製造までしていたのですが、今ではマンションが建ってしまい面影さえ残っていません。何度も真っ黒な蒸気機関車の姿を見かけたのに、とても残念です。
この番組は、群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地で静態保存されていたC61を、本線で運転可能まで復活させるドキュメンタリー番組でしたが、正にSLファンであれば必見の番組であり、SLに興味がない方であっても、復活に向けての多くの方々の努力の姿には感動させる番組でした。
監督は、寅さんシリーズや「幸せの黄色いハンカチ」の山田洋次さん、ナレーターは吉永小百合さん、音楽は富田勲さんという超豪華キャストです。
番組は、先ず下の写真の華蔵寺公園遊園地で保存(展示)されていたC61-20の姿から始まります。
続いてJR東日本の大宮工場に運ばれ、大きく3分割に解体されます。
部品の一つ一つは、人の手で丁寧に磨かれ整備されていきます。
しかしながら、問題は心臓部ともいえるボイラー(蒸気を作る釜ですね)でした。今現在、蒸気機関車のボイラーの整備が出来るのは、日本では大阪のサッパボイラという会社だけとのことで大阪に運ばれました。
長らく屋外で展示されていたため、サビが進んでいます。特に伝熱管(燃えた石炭の熱を水に伝えるパイプ)の痛みが激しいです。
以下の3枚の写真部分は、番組の中でもっとも感心したところです。ボイラーは溶接やボルト留もありますが、リベット(鉄鋲)で固定している部分もあるのです。
2枚の鉄板の穴に真っ赤に焼けたリベットを通し、叩くことで固定するのですが、下の写真は真っ赤に焼けたリベットを大きなペンチで掴み穴に通そうとしています。
次に機械ハンマーで、レベットの頭をつぶします。
キレイに並んだリベットの頭です。実はこの方法で、かっての戦艦や戦車、それに東京タワーは作られました。もう日本ではリベット職人さんは少数でしょう。
もっと紹介したいのですが割愛させていただき、大宮工場に運ばれてから約一年で、蒸気テストを行うまで復活しました。
そして、試運転と営業運転です。廃車になってから38年後の復活となりました。
少し荒っぽく説明しましたので、テキスト的には下記のウィキペディアをご覧ください。
「C61-20」
今回はJR東日本での蒸気機関車のお話でしたが、関西には京都の梅小路蒸気機関車館があります(C61も動態保存されています)。またJR東日本の大宮工場のような工場ですが、関西ではJR西日本の鷹取工場(神戸市)がありました。
かっての鷹取工場では、蒸気機関車の修理だけではなく製造までしていたのですが、今ではマンションが建ってしまい面影さえ残っていません。何度も真っ黒な蒸気機関車の姿を見かけたのに、とても残念です。
特にBSになると地上波以上に特化した番組をよく見かけます。
月曜日の10時に放送されている、THEナンバー2もお勧めの番組です^^
ちゃんと動くものなんですね。
職人と言われる方々がどんどんいなくなる日本…
さみしいというよりも、これからどうなるんだ…と不安にも。
いいものは引き継がれていくといいですのにね。
SLも技術も人も。
先日も金沢の酒の席で、「溶接」についての話が弾みました。
T2も・・・アイアン・クラフト・・・溶接ってやって見たいなと・・・汗
でも、民放では日曜日の18時からの「THE世界遺産」がお勧めです。レベルが高い番組ですね。しかもスポンサーはSONY一社という点でも貴重です。(サザエさんが東芝一社だった頃が懐かしい)
たらちゃんさん、以前に京都の梅小路蒸気機関車館で整備されている方とお話したことがありますが、蒸気機関車は構造がシンプルで整備すれば(時間とお金は別にして)、動くようになるそうです。
但し、今回にように営業として使用するとなれば、クルマの「車検」に合格する必要があり、その域まで完璧に再生するとなれば、膨大な手間が必要とのことでした。
仰るように、何でも職人さんは減りましたね。技術大国日本も、若い方がデスクワークばかり目指しては、いずれ先細りになるでしょう。
いわゆる3Kの仕事かもしれませんが、労働条件を改善すれば(特に給与面)若い方も付いて来られると思います。
T2さん、機械屋さんの私ですから、溶接は何度も経験があります。と、いうか、ガス溶接の資格まで持っています。(笑)
溶接は大別するとアークとガスですが、どちらも気をつけないと部材に穴が開いてしまいます。特に難しいのパイプの溶接ですね。グルリと均等にビート(溶接部分)を廻すのと、下側の溶接は職人の域です。
一番高度の溶接は造船です。さらにその中でも潜水艦です。防衛庁の検査官による厳しい検査が何度もあるようです。