栗東トレセン在厩のプライムラインは、24日、坂路で追い切られています。
- 24.04.24 北村友 栗東坂稍 1回 53.6-38.8-24.8-12.5 馬ナリ余力
エンペザー(古オープン)馬ナリに0.6秒先行クビ遅れ
◇田中克調教師のコメント 「24日に坂路を併せ馬で53秒台。これまでは15-15を中心とした調教を念入りに積んできましたが、今週からは少し動かしていこうと思います。目標レースは5月19日京都11R 高瀬川ステークス(3勝クラス・ダ1400m)。気温の上昇とともにペースアップを図り、状態を上げていきたいですね」
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目標レースが明らかになり、ようやく臨戦態勢に入りつつありますね。
次走の高瀬川ステークスは何だかんだで5ヶ月ぶりのレースになりますし、前走、前々走ではまさかの凡走をしてしまいましたから、ここで心機一転、良いカタチで再スタートを切って欲しいところです。
ちなみに次走の条件については、『もしかしたらダート1400m戦以外の選択肢もあるかな?』と考えていたのですが、休み明け初戦については走り慣れた1400m戦で…ということになったようです。まあ、確かに条件変更については次走でなくても良いですし、休む前との比較がし易いという意味でも、今回はダート1400mが無難な選択と言えそうです。
あとはとにかく無事に出走までこぎ着けて欲しい。。のその前に、去勢で減った馬体重がどの程度になっているかも気になりますが、それはまたいずれレポートしてもらいましょう。
栗東トレセン在厩のメリタテスは、25日朝、坂路で追い切られています。
- 24.04.25 柴田裕 栗東坂稍 1回 52.2-38.1-25.3-12.8 一杯に追う
◇矢作調教師のコメント 「すでに前走の疲れは抜けており、いつものテンションで元気いっぱいといった様子です。今朝は坂路を単走で52秒台。問題なく次走に向けての調整に移行しています。目標は来週5月5日京都12R 1勝クラス(ダ1400m)を予定。鞍上については、これから決めていきたいと思います」
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いやいや、もっと軽めにやるのかと思いきや、レース間隔が詰まっている割には一杯に追っているんですね。
もちろん、厩舎の皆さんがメリタテスの状態を見ながら追い切っているわけで、これだけやれるというのは馬が元気一杯な証拠でしょう。矢作先生も「いつものテンションで元気いっぱい」と仰っていますし、本当にこのタフさには頭が下がります。
そして、目標レースは新潟ではなく京都の1400m戦になるとのこと。新潟だとまた輸送になりますし、初距離の1800m戦を走らせるよりは経験のある京都の1400m戦で…ということなのでしょう。
あとは、「鞍上についてはこれから決めていきたい」ということは、古川奈穂騎手は今回は乗れない感じなんですかね? まあ、都合がつかなければ仕方がないので、古川さんに遠慮することなく、バシッと現級を卒業しちゃって欲しいです!
【栗東トレセン在厩のメリタテス:公式HP(2024/4/25更新)より】
美浦トレセン在厩のセントアイヴスは、24日、坂路で追い切られています。4/23の馬体重は520kgです。
- 24.04.24 助 手 美南坂稍 1回 57.1-41.2-26.3-12.3 馬ナリ余力
シベリアンポラリス(三未勝)馬ナリに0.6秒先行同入
- 24.04.21 助 手 美南坂良 1回 57.5-41.8-26.8-12.9 馬ナリ余力
レボルシオン(三未勝)馬ナリに0.5秒先行同入
◇蛯名正調教師のコメント 「3頭併せの外で併入。いったん放牧を挟んだことで、だいぶ疲労感は抜けていますね。来月の新潟もしくは東京開催での障害デビューを視野に入れて、徐々にピッチを上げていければと思います。もう少し乗り込んでレースを具体化できるようになったところで、五十嵐雄祐騎手にも聞いてみる予定です」
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坂路での追い切りが進み、馬体も若干絞れてきました。蛯名先生からも「だいぶ疲労感は抜けている」と、リフレッシュ効果を評価いただきましたし、この流れでいけば、来月の新潟又は東京開催で待望の障害デビューが果たせそうです。
いや、厳密には五十嵐雄祐騎手からGOサインをもらわないといけないようですが、まあ、そこは何とかなるんじゃないのかなと。。以前の練習動画ではそんなに飛越が下手な印象は無かったですし(^^ゞ
正直、初めての障害ですから不安がないワケではないですが、一歩目を踏み出さないことにはその先へは進めませんし、折り合いに不安がない点やバテずにジリジリ伸びる本馬のようなタイプは障害向きだと思うんですよね… というのは素人なりの感想なので、実際どうなるかは分かりませんが、そのうちにドンカルロさんと一緒に走れるようになれたら嬉しいです(^^)
【美浦トレセン在厩のセントアイヴス:公式HP(2024/4/25更新)より】
テラステラは、4月27日京都10R 三木特別(2勝クラス・芝1400m)に坂井瑠星騎手で出走します。
- 24.04.24 助 手 栗東坂稍 1回 55.7-40.0-25.4-12.5 馬ナリ余力
◇矢作調教師のコメント 「24日に坂路を単走でサーッと55秒台。中1週、連闘、そして中1週での競馬となりますが、疲れている様子などはまったく見受けられず、前走時同様の好調子をキープできていますよ。やはり1400mの距離が良さそうですから、ここは坂井瑠星騎手とともにもうひと頑張りしてもらいたいと思います」
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テラステラの出走が確定しました。
連闘だった前走の三木特別から中一週、常識的にはひと息入れそうなローテーションではありますが、今にして思えばチャンピオンヒルズでの調整、トレセンに戻ってから出走に至るまでの追い切りでも余裕を残していた気がします。もしかしたら、矢作先生は『通常以上に間隔を詰めてレースを使う』作戦を最初から想定しておられたのかもしれません。
そして、「坂井瑠星騎手とともにもうひと頑張りしてもらいたい」とのコメントは、あくまで『テラステラを一番わかっているのはお前だぞ!』的な、厳しさと優しさがてんこ盛りの強いメッセージかもしれません。
前走では池添騎手がノーストレスの良い競馬をしてくれました。その上であえて、いや、当然のこととして坂井騎手に手が戻るわけですから、ここは結果で『主戦は俺だ!!』を証明して欲しいですし、きっとそうなるだろうと思います(^^)
**2024/4/27京都10R 御池特別(2勝C/芝1400m)出走馬**
【栗東トレセン在厩ののテラステラ:公式HP(2024/4/25更新)より】
ジーベックは、4月27日京都3R 3歳未勝利(ダ1900m)に坂井瑠星騎手で出走します。
- 24.04.24 助 手 栗東CW稍 6F 85.3-68.7-53.7-38.7-12.0(6) 一杯に追う
ホウオウアマゾン(古オープン)一杯の外1.5秒先行同入
- 24.04.10 助 手 栗東CW稍 6F 84.0-68.7-54.1-38.8-12.1(9) 一杯に追う
レヴォントゥレット(三未勝)強めの外0.2秒先行0.3秒遅れ
◇矢作調教師のコメント 「24日にCウッドを長めから追い切りました。しっかりと調子を維持できていますよ。元々良いところがあると思っていた馬ですし、一度実戦を使ってさらに上向いた印象がありますね。相手関係などを精査した上で、最終的にはダート1900mのほうへ。ここは前走以上の結果と内容を期待したいところです」
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ジーベックの出走が確定しました。
レースは27日京都3レースのダート1900m戦で、当初言われていた1レースの1800m戦ではありませんでした。まあ、初戦が2000m戦だったこと、3レースの方が頭数が落ち着きそうだったこと、さらには出走馬の顔触れを考えると、(どちらになっても坂井騎手が乗れるわけですし)この選択は当然じゃないかと思います。
ちなみにやや急仕上げだった前走(デビュー戦)があの内容(中団から脚を伸ばして僅差の3着)でしたから、おそらくそれなり以上の人気を背負うことになるでしょう。競馬は人気通りに決まるわけではないものの、本馬に関しては、あえて人気を背負ってそれに応えて勝ち上がる、そういう姿が似合っているんじゃないかと思います(^^)
ジーベックの状態については、これはもう矢作先生の「一度実戦を使ってさらに上向いた印象」とのコメントが全てでしょう。おそらく矢作先生は『勝ち星ひとつ』を計算していると思いますので、きっちり期待に応えたいです!
**2024/4/27京都3R 3歳未勝利(ダ1900m)出走馬**
【栗東トレセン在厩のジーベック:公式HP(2024/4/25更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のマジックブルーは、おもに周回コースで軽いキャンター1000~2000m、坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週1回、半マイル58秒程度で乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「先週末に15-15程度を乗り、今週は半マイル58秒台で登坂。インディバなどで治療を続けているぶん、疲れは取れつつありますが、今週末の獣医師チェック次第ではショックウェーブ放射を行うことになるかもしれません。推進力の源となるトモに疲れが出やすい点。ここが当面の課題といえそうです。しっかりとケアした上でさらに乗り進めていきましょう」
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「トモの疲れ(特に右側)が思いのほか尾を引いている感じ…」と言われた先週よりはだいぶ改善したようですが、58秒台を乗ったあと、獣医師チェックで何と言われるか?が次の焦点になるようです。
そんな中で小泉厩舎長からは、「推進力の源となるトモに疲れが出やすい点が当面の課題」とのコメントがありました。これは、たまたま今回がそうだったのではなく、まだ(トモを中心に)身体がしっかりできていない、マジックブルーは未だ成長途上にある、という指摘だと思いますので、ある程度時間をかけて解消していくしかなさそうです。
ということで、やはり前走で地方交流競走を使い、勝ち切ったことはすごく大きいよなと。。あそこで勝ったからこそ『ある程度時間をかけて』みたいなことが言えるわけですし、未勝利を脱出した上で(少しでも出走機会が増えそうな厩舎に)転厩させてもらったこのチャンスを、しっかり活かして結果につなげて欲しいと思います!
【2024/4/2金沢7R 加賀獅子吼賞(ダ1500m)でのマジックブルー:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のトリフィスは、おもに周回コースで軽いキャンター1000~2000m、坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週1~2回、半マイル57秒程度で乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「相変わらず左クビに筋肉痛が出やすいため、電気針でケアをしながら調整しています。じわりじわりとペースを上げていくなかで、少しずつ動けるようになってきましたね。ここから先はトレセン帰厩を意識した調教メニューへ。このまま軌道に乗せていきたいところです」
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先週からひとつ時計が詰まり、坂路57秒程度のところまで進んできました。
まだ(疲れが出やすい)左クビ付近に電気針を打ちながらではありますが、「少しずつ動けるようになってきた」のは嬉しいニュースですし、ようやく小泉厩舎長から「ここから先はトレセン帰厩を意識して…」との言葉が聞けて良かったです。
その上で、矢作厩舎-チャンピオンヒルズの過去の傾向から、『ヒルズでの坂路調教が56秒台になればトレセン帰厩は間近』だと思いますので、本当にあともう一息!ですね。(来週か再来週か…)
まずはこのまま順調にトレセンに戻ってもらわなければいけませんが、本馬には早いうちに初勝利を飾るという大きなミッションが残っています。そのための復帰初戦がどこになるのか、そろそろ心構えをしておこうと思います(^^)
チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメスは、現在は、日に60分間のウォーキングマシン運動で体調を整えています。
◇小泉厩舎長のコメント 「馬自身が痛みや違和感を訴えるようなことはなく、毎日10分ほどのレーザー照射と午前・午後のアイシングで脚元のケアを継続しています。体力を余している様子ではありますが、変にうるさくしたり、暴れたりするようなことはありません」
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つい先週、繋靭帯炎再発というショッキングなニュースがあったばかりなので、今後についても何となく悪い見通しを思い描いてしまうわけですが、ひとまず「馬自身は痛みや違和感を訴えていない」こと、また、先週時点で「休ませたことでかなりスッキリしてきており、熱感や圧痛もほとんど伴っていない状況」との話が出ていたくらいなので、今後も日々のケアをしっかり継続していけば、想定した期間で戻ってくることは可能じゃないかと思います…
と、少しでも明るい方向で考えようとは思いますが、少なくとも向こう3ヶ月は完全休養になりますし、あまり楽観するのもアレなので、今年中に復帰できれば最高かな?…といったイメージで考えておこうと思います。
何だか昨年の今ごろも同じようなことを書いていた気がしないでもないですが、超長期休養から復活を遂げたドゥオーモの例もありますし、何よりこのまま埋もれさせるには惜しい馬。。再び我慢の日々が続くことにはなりますが、外厩、厩舎の皆さんの助けを借りて、必ずやもう一度レースで輝いて欲しいと思いますm(_ _)m
チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオンは、おもに周回コースで軽いキャンター1000m、坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。適時、半マイル58秒台を交えて乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「雨天時は雨粒が顔に当たるのを嫌がるような仕草をしますし、(騎乗者の)レインコートがカサカサする音も気になる様子。早く調教を済ませたいのか、抑えるのがより大変になります。『今はまだそんなに頑張らなくてもいいんだよ』と言い聞かせながら、しっかり制御することを心掛けて調整しています」
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次走目標のさきたま杯は、6/19とまだだいぶ先ですからね。小泉厩舎長的には、今はまだリラックスしていて欲しいのでしょうが、どうやらバスラットレオンには、6歳にして血気盛んなところが色濃く残っているようです(^^;)
まあ、これまでの経緯を考えると、騎乗者を乗せて走る時は『最初からガンガン行くもの』という刷り込みができ上がっているのかもしれませんし、そんな中でのあり余るパワーの制御は口で言うほど簡単ではないでしょう。おまけにベテランゆえか、どうすれば調教が終わって楽ができるか…みたいなことも全部分かってしまっているという…。
いずれにしても、走る能力自体は疑う余地のない馬ですし、あと2ヶ月弱の準備期間を無事に過ごしてもらうことが第一です。その上で、6歳馬らしい落ちついたレースをしてくれるとイイのですが、果たしてどうなりますか(^^ゞ
【キングアブドゥルアジーズ競馬場でのバスラットレオン:公式HP(24/2/22更新)より】
ジェットレーシング在厩のアスロスは、引き続き、おもに坂路でハッキング1本を消化しています。
◇毛利調教主任のコメント 「馬体重は467kg。反応が良すぎる感じで、予期せず急にガツンとスイッチが入ってしまうようなところがありますので、乗り手が抑えるのに苦労するケースが見受けられます。当面はオーバーワークにならないよう注意しながら、慎重かつ段階的に進めていきたいですね。その後も脚元に問題はありません」
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馬体重は先週の468kgからほぼ平行線。今ぐらいのメニューであれば大きな負荷にはならないはずですし、基本的に体調が安定しているのは良いことだろうと思います。
ただし、いざ乗り出してみると、ハッキングレベルでも「ガツンとスイッチが入ってしまうようなところがある」とのこと。。元気があるのは悪いことではないですし、休み明けの今は特に走りたくて仕方がないのかもしれませんが、先々を見据える意味でも(できれば今のうちに)落ち着いて走ることを覚えて欲しいところです。
それにしても、もうすっかり脚元が良さそうなのは何よりです。こうなると(当面は慎重に進めていくとしても)いずれペースを上げていくことになるわけで、やはり、テンションコントロールの行方に焦点が移っていきそうです(^^;)