◇石川代表のコメント 「今週は1本目に15-15、2本目に3F41秒台で登坂。近走で行き脚がつかなくなっている点にも配慮しながらの調教となっており、段々と馬にやる気が出てきたようにも思います。坂路での動きもいいですし、順調に調整できていますよ」
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「近走で行き脚がつかなくなっている点」については、個人的には全く気にしていないのですが、何と言っても次走は府中の2000mで行われるG1・天皇賞ですから、気力を充実させることはいつも以上に重要なのかもしれません。
それはさて置き、今週はすでに3F41秒台を出しているようですし、その中で石川代表から「段々と馬にやる気が出てきて坂路での動きもいい」とのコメントがもらえていますので、どうやら札幌記念でジャックドールとやりあった反動、目に見えない疲れといったところを心配する必要もなさそうです。。となれば、あとは本番まで上がり目しかないですから、いつも通りにしっかり乗り込んで頂ければと思います。
今週末にはクレッシェンドラヴが出走を予定しているオールカマー(9/25中山)があります。そして、その結果如何によっては何頭かが天皇賞・秋に出てくることになるのでしょう。まあ、他路線組も含めて相手が強いことについてはもう慣れっこですし、とにかくこちらはやれることをやるだけですからね。もちろん、好結果を期待したいと思います!
【2022/8/21 札幌記念(G2/芝2000m)のパンサラッサ:公式HPより】
◇小泉厩舎長のコメント 「ソエは先週と比べてさらに落ち着いてきていますが、今週いっぱいは大事を取ってハロン17秒ペースを上限に。来週から終い15秒を取り入れ、ソエや馬の様子を窺っていければと思っています。心身ともに順調にリフレッシュが進んでいると見てよいでしょう」
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落ち着きつつあるソエを気遣いながらではありますが、来週からは15秒ペースが入ってくるようなので、厩舎サイドとしては、先週私が予想した『早ければ11/13阪神3R(芝1400m)、遅ければ12/17阪神7R(芝1400m)』よりも、いくらか早いタイミングでの復帰を想定しているのかもしれません。
いずれにしても、(ソエが解消されることはもちろん)デビュー戦と2戦目で明らかになった課題を解決していくことが重要ですから、当面の注目ポイントはそこになるかと思います。場合によってはトレーニングと実戦を交互に経験させながらになるかもしれませんが、基本的には(短期的な成果を求めるよりも)長い目で見守っていきたいと思います。
【2022/8/21札幌1R 2歳未勝利(芝1500m)でのテラステラ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、ウッドチップ坂路とフェルトダート坂路を併用してハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。21日より15-15を開始しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「調教師によれば、『一年のうち半分しか走れそうにないタイプ。体力が回復してからの冬場が勝負になってくる』とのことですからね。ようやく涼しくなりましたので、これを機に速めを交えて進めていきましょう。『早くて1ヶ月後くらいを目処に帰厩の態勢を』整えていければと思います」
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いやぁ、いきなり田中克先生に『一年のうち半分しか走れそうにないタイプ』と言われてしまいました(^^;)
プライムラインは過去に夏場の出走が一度だけありますが(2020/8/17盛岡・エメラルド賞)、あの時は未勝利脱出をかけたJRA交流戦出走だったため、多少無理をさせた部分もあるでしょうし、馬体が436kgまで大きく減るなど万全の状態ではなかったんですよねぇ。。うーむ、思い起こせば左前繋靭帯炎による長期休養後、あえて北海道(シュウジデイファーム)に移動をして仕上げを行うなど、当時から暑さ対策について特別な配慮が必要なタイプだったのかもしれません。
それはさて置き、とにかく半年の間に一年分を頑張らなければいけないので、来たるべき『冬場が勝負になる』のは当然のこと。あまり中途半端な無駄打ちもしたくないですから、休み明け初戦からしっかり走れる態勢で臨んで欲しいところです。
ちなみにトレセン帰厩が『早くて一ヶ月後』だとすれば、復帰戦はドンカスターC(11/13阪神)や11/27阪神8R(いずれも2勝Cのダ1400m戦)まで待つことになるかもしれませんね。
【2022/3/26阪神8R 4歳以上1勝C(ダ1400m)のプライムライン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメスは、もう一週間、馬体を休ませることになったため、引き続きウォーキングマシン60分の運動のみでリフレッシュを促しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「調教師とも相談してもう一週間、少し遅めの夏休みを。こちら到着時の馬体重が483kgだったのに対して、現在は517kg。見た目にもフックラとしてきており、休養効果はテキメンのようですね。よりフレッシュな状態で、来週から乗り進めていきましょう」
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バスラットレオンと同様に、キングエルメスも一週間休みを延長することになったようです。ただ、馬体がすでに517kgまで増えているように、この期間延長には『念の為』の要素が強そうで、まずは一安心といった状況だろうと思います。
ペースアップ後の流れについては、(英仏での競馬の内容含め)気持ちの面で多少の課題がある分、正直、バスラットレオンよりキングエルメスの方が心配だったりするのですが、そのあたりについてはペースアップ時の感触をよく見ていくしかないですからね。まずは来週以降、しっかり乗り込んで状態を上げていって欲しいです。
次走については白紙ながら、何となくスワンS(10/29阪神)の線は残っている(有力?)気もしますので、個人的な目安はそこに置いたうえで、引き続き動向に注目していきたいと思います。
【英 ニューマーケットでのキングエルメス:公式HP(2022/7/14更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオンは、もう一週間、馬体を休ませることになったため、引き続きウォーキングマシン60分の運動のみでリフレッシュを促しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「調教師とも相談してもう一週間、少し遅めの夏休みを。獣医師によれば、『心音にも力強さが出始めており、疲れが抜けてきているのが分かる』とのこと。いい休養になっているみたいですね。ここはしっかりと休ませて、来週からより元気な状態で乗り進めていきたいと思います」
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疲れが長引くのではと心配されたバスラットレオンですが、ウォーキングマシンのみの小休止で回復傾向が顕著になったため、念のため今週一杯は休みを取り、来週から再始動することになったようです。
次走を白紙にして休ませた効果、回復傾向については何となくの話ではなく、きちんと獣医さんの診断でも確認頂けたようですし、やはり、不安のない状フレッシュな状態からスタートした方が良いですからね。来週からは課題のフォーム確認なども行われるのでしょうが、それも含めてスムースにペースアップが進むことを祈りたいです。
次走に関しては、当然ながら現時点では何とも言いようがない感じですが、まあ、来週以降の感触(近況報告)次第で、改めて(勝手に)想定してみたいと思います。
【2022/8/14仏 ジャックルマロワ賞(G1/芝8F)でのバスラットレオン:公式HPより】
◇佐々木代表のコメント 「少しずつ馬体が引き締まってきており、着実に筋肉量はアップしている様子。このぶんであれば、定期的に速めの本数をこなしていくにつれて、筋通りのコンディションアップを見せてくれるものと思われます。21日に調教師が来場し現状を確認。場合によっては新たな指示、もしくは動きがあるかもしれません」
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速めを含めて順調に乗り込まれてはいるものの、『すぐにトレセン入りはないだろう』と思わせる近況が続いていましたが、トレーニングの継続で(筋量がアップするなど)徐々に良化しつつある現状に加え、今後も良化の流れが継続できそうな感触があるとのことで、中舘先生の判断次第では「新たな指示、もしくは動き」がある可能性が出てきました。
まあ、この時期にこの文脈で「新たな指示、もしくは動き」と言われたら、そりゃあ誰だって『近々トレセン帰厩があるかも…』と考えるわけですから、佐々木代表としても、『そうなってもおかしくない状態になってきた』と感じた上でコメントしていると思うんですよね。。そうなると、あとは中舘先生のご決断になりますが、これから先のペースアップはトレセンで…となる可能性はかなり高いのではと思います。
もちろん、もう少し今の流れを継続して…と判断される場合もあるでしょうが、そろそろ暑さも峠を越えたようですし、このあたりで本格的な追い切りをめざしてみるのも悪くないだろうという気がしています(^^ゞ