**8/23札幌9R クローバー賞(2歳OP/芝1500m) 14:35発走**
◎ カイザーノヴァ
○ ノックオンウッド
▲ ラヴケリー
△ ジャンカズマ
△ ボイオートス
△ サイダイゲンカイ
カイザーノヴァは8枠13番になりました。札幌の芝1500mは、スタートしてから最初のコーナーまでが200m弱しかなく、「もっと内枠が欲しかった」と書こうかとも思いましたが、勝率比較では特に8枠が悪いわけでもないんですよね。(一番良いのは1枠ですが、あとは似たり寄ったり…)
もともとカイザーノヴァは内枠から器用に先行して…というタイプでもないですし、馬群の内側で窮屈になるリスクを考えると、むしろ8枠で良かったのかもしれません。どうせ二の脚の差で後方からの競馬になるでしょうし、3角までに先行集団を射程圏に入れるつもりで伸び伸び走れば良いと思います。(逃げ先行有利ではあるものの、意外に差しも届くコースなので!)
上位候補はレースセンスあるノックオンウッド、函館2歳Sで先着されているラヴケリー、前走でこのコースを経験し、1分29秒6の好タイム勝ちを収めたジャンカズマで、ここにカイザーノヴァを含めた4頭はどの馬が勝ってもおかしくない感じ。。さらに1枠の2頭、ボイオートス、サイダイゲンカイ(マカハの甥っ子!)はスンナリ先行できれば強敵だと思います。
5番枠から内側の馬が前でやり合ってジャンカズマがそれを見る位置、さらにジャンカズマをマークするかたちでレースを進め、直線、得意の『切れた走り』でまとめて差し切るイメージで。。これが3戦連続の騎乗となる坂井瑠星騎手も、そろそろカイザーノヴァの本気スイッチを掴んでいると思いますので、『アッと驚く怒涛の末脚』発揮を期待したいです!
吉澤ステーブル在厩のヴィジャーヤは、おもにBTCの直線ダート馬場を中心として各コースを併用し、ハロン17~20秒ペースのキャンターを消化。週1~2回の速めを乗り込まれています。
◇本田広報担当のコメント 「今のところ、タイトな右回りを苦手とする状況。屋内坂路以外、特に屋外コースだと折り合いや口向きは比較的スムーズですので、ここ最近は直線コースでハミ受けを、トラックでは馬群の中で我慢することを覚えさせています。スピード対応、体力面に関してはとても順調に強化が進んでいます」
-----
口向き、ハミ受けについて指摘された後も、引き続き順調にトレーニングが積めています。その中で、タイトな右回りが苦手という具体的課題も出てきましたが、これまた放置しておくと後々面倒な弱点になりそうで、今のうちに出来るだけきちんと克服しておいて欲しいです。スピード、スタミナ強化が順調に進んでいるだけに、妙なクセで苦労するのは勿体ないですから。
あとはいつ頃栗東近郊に移動するかですが、どうやら今年は9月前半までは残暑が厳しそうとのこと。そんな中で無理に環境を変えると、調教以外のところで気を遣うことになるかもしれず、9月中旬まではあまり動かさない方が良いかもしれません。
あまり余裕を持ち過ぎるのも何ですが、ある程度時間をかけて丁寧にやった方が良い課題も抱えていますので、10月後半から11月デビューのイメージで待っていようかと思います。
【吉澤ステーブル在厩のヴィジャーヤ:公式HP(8/21更新分)より】
シュウジデイファーム在厩のミスペンバリー'19は、環境の変化に慣れさせつつ初期馴致を開始しています。
◇石川代表のコメント 「洗い場やウォーキングマシンに入れたり、うまやの中でえり上げをつけて跨ろうとしたり、ロンジングを行うなどの馴致メニューをひとつひとつ消化している段階。まだソワソワして見せることもありますが、非常にバランスが取れており、見栄えのする馬体の持ち主ですね。最初の重要なステップですから、あえて時間をかけて丁寧に取り組んでいきたいと思います」
-----
まだ初期馴致をはじめたばかりなので、コメントの内容は概ねステラリード'19と共通ですね。
そんな中でも馬体に関して「非常にバランスが取れており、見栄えのする馬体」と、高い評価がもらえたのは嬉しい限りです。7月26日午前10時、混雑でなかなか繋がりにくい状況下で頑張って申込みをしたのは、その馬体を見込んだ部分も大きかったわけですから(^^ゞ
それはさて置き、同じ育成場でトレーニングを積むとなれば、本馬はいずれステラリード'19と比較をされることになります(カイザーノヴァとバスラットレオンがそうだったように…)。 それは人との接し方、性格の違い、走りのタイプ、頭の良さなど様々な部分で出てくるでしょうが、最終的にはそれが切磋琢磨に繋がって、お互いのレベルを高めあう関係になってもらえればと思います(^^)
話は変わりますが、かつてお世話になった伊藤正徳先生(元調教師)が亡くなられたとのことです。伊藤先生を最後にお見かけしたのは確かホープフルSのテレビ中継内だったと思います。推奨馬としてパンサラッサの名前を挙げ、母ミスペンバリーの優秀さに触れておられた元気なお姿が思い出されます。
騎手としても調教師としてもG1を勝ちながら、某大手牧場系クラブと折り合う事を良しとせず、どんなに成績が下がろうとも最後まで信念を曲げなかった昔気質の先生。。それはきっと、馬に対する深い愛情、強い思いの現れだったような気もします。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
JRAで騎手、調教師として活躍した伊藤正徳氏が、病気のため20日に死去したことが21日、分かった。71歳だった。伊藤氏は、同期に岡部幸雄、柴田政人、福永洋一ら名手が顔を並べる“花の15期生”で、1968年に名門・尾形藤吉厩舎所属で騎手デビュー。77年にラッキールーラで同期初の日本ダービーを、82年にはメジロティターンで天皇賞・秋を制するなど、通算282勝を挙げた。
その後は調教師に転身し、88年3月に美浦トレセンで開業。99年に安田記念、マイルCSを制してJRA賞最優秀短距離馬、最優秀父内国産馬に選出されたエアジハード、重賞4勝したローエングリンなどの活躍馬を手掛け、師匠としては後藤浩輝騎手(故人)を一流ジョッキーに育てた。2019年2月に定年で引退するまで、JRA通算518勝、G1・2勝を含む重賞22勝の輝かしい成績を残した。なお、葬儀は親族のみで行い、故人の遺志により遺骨はしばらくの間、自宅で供養される。
◆福永祐一騎手「年齢的にもまだ若いので残念です。父親(福永洋一元騎手)と同期という縁で、いつも気にかけてもらっていました。引退後も元気にテレビなどで解説されている姿を見ていたので驚きました。ご冥福をお祈りいたします」
シュウジデイファーム在厩。環境の変化に慣れさせつつ、初期馴致を開始しています。
◇石川代表のコメント 「洗い場やウォーキングマシンに入れたり、うまやの中でえり上げをつけて跨ろうとしたり、ロンジングを行うなどの馴致メニューをひとつひとつ消化している段階。とにかく元気が有り余っている感じで、これは半兄カイザーノヴァとの共通項でもありますね。最初の重要なステップですから、あえて時間をかけて丁寧に取り組んでいきたいと思います」
-----
シュウジデイファームに移動をし、新たな生活が始まりました。半兄のカイザーノヴァがシュウジデイファームに移動をしたのが10月7日、本馬は8月3日の移動でしたから、丸々2カ月早い始動になります。「(初期馴致には)あえて時間をかけて丁寧に」との方針も、早い始動のメリットかもしれませんね。
石川代表は兄との共通点として「元気が有り余っている」ところを挙げていますが、2年続けて兄弟を同じ育成場が管理するというのは、母系起因の特徴や傾向がある程度掴めていることで、馬の性格を理解するプロセスには随分とプラスになりそうです。
とにかく本馬も育成場で競走馬になるための第一歩を踏み出しました。これから様々なハードルを乗り越えなければいけませんが、タイプ的には兄以上に楽々とこなしてくれそうな予感がします(^^)