【ケンタッキーダービー】惜しい!フォーエバーヤング3着 坂井「周りが止まって見えた」豪快追い込み:スポニチ Sponichi Annex
150回目を迎えた米G1・ケンタッキーダービーで、日本から参戦したフォーエバーヤング(牡3=矢作)が僅差の3着に入った。
道中は後方からとなったが、後半に外から進撃開始。直線では騎乗した坂井が「周りが止まって見えた」と言えるほどの末脚を繰り出したが、勝ったミスティックダンにわずかに及ばなかった。
レース後、矢作師は涙をうっすら浮かべ「ひと言、悔しいです」と言葉を絞り出せば、騎乗した坂井も「悔しいのひと言。あそこまでいったら勝たないといけなかった。本当に申し訳ない」と振り返った。
矢作師は「この経験は生かさなければいけないし、間違いなく生きてくる。世界一の馬になれるよう一緒に歩んでいきたい」と前を見据えた。
ケンタッキーダービーの過去の日本馬は95年スキーキャプテン14着、16年ラニ9着、19年マスターフェンサー6着、22年クラウンプライド13着、昨年はデルマソトガケが6着、マンダリンヒーローが12着、コンティノアールが出走取消だった。
▼ケンタッキーダービー 米クラシック3冠の第1戦で、米国の国民的スポーツイベント。「スポーツの中でも最も偉大な2分間」と表現されることもある。
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フォーエバーヤング3着、テーオーパスワード5着!
本当に素晴らしい走りを見せてくれましたし、凄いレースをやってくれたと思います。
特に最後の直線、フォーエバーヤングとシエラレオーネの壮絶な叩き合いは、馬体が何度もぶつかり合う、まるで格闘技のような凄まじさ。後方から外を回って早めに仕掛けた分、最後で一杯になって後れを取ったものの、相手のシエラレオーネはもちろん、勝ったミスティックダンにも全く劣らぬパフォーマンスだったと思います。
しかし、本当にあと一歩でしたねぇ…
漏れ聞こえてきた坂井騎手と矢作先生の会話によると、「直線では回りが止まって見えたが最後に脚色が同じになってしまった…」との坂井騎手に対し、矢作先生が「すげぇレースだった…」と。スタートで後手を踏んでいるので、どうしても早めに仕掛けざるを得ないですし、外々を回らされるのも致し方ないところですからねぇ。。返す返すも口惜しい3着ですが、同時に、日本馬にもチャンスがあることを示してくれた素晴らしいレースでしたm(_ _)m
それにしてもフォーエバーヤングの強さはホンモノですね。
このあとどういう路線になるのか分かりませんが、矢作厩舎にお世話になっているうちの馬たちも、少しでもフォーエバーヤングに近づけるよう頑張って欲しいです。(今日のメリタテスも!(^^ゞ)
題150回 ケンタッキーダービーのレース結果はコチラ → 海外 レース結果:JRA
今年はケンタッキーダービーにも要注目です。
理由は簡単でありまして、日本から2頭の無敗馬、フォーエバーヤングとテーオーパスワードが挑戦すること、しかも、2頭の調教師は私もお世話になっている矢作先生(バスラットレオン、本日出走予定のメリタテスなど多数)と高柳大先生(エレガンシア)であり、フォーエバーヤングに至っては無名時代(?)から応援してきた坂井瑠星騎手が鞍上ですからね。
これは応援しないワケにはいきませんし、実際、サウジダービー、UAEダービーを制した5戦5勝のフォーエバーヤングは現地でも3番人気に推されているそう。2戦2勝のテーオーロイヤルともども、今年はノーチャンスじゃないと思います。
ただですねぇ、ライバルの中には前哨戦のフロリダダービーを13馬身半差で制したフィアースネスってのがいますから、これが額面通りの強さだったら勝つのはなかなか大変なのかも。。いや、『13馬身半と言っても所詮は前哨戦の話でしょ!』と言いたいながら、フロリダダービーは前哨戦の中でも重要で歴史のある一戦ですし、そもそもどんなレースであっても2着馬に13馬身半もの差をつけるのは並大抵じゃないですから(^^;)
まあ、どうせ史上初の快挙をめざすなら『強い相手に勝ってこそ』という考え方もありますし、また、将来、フィアースネスがフライトライン級の化け物に成長するとしたら勝つチャンスは今しかないかもしれず…。
とにかく、ケンタッキーダービーとBCクラシック、この2レースを勝つのは英ダービーや凱旋門賞を勝つことに匹敵しますから、日本馬2頭には是非とも頑張って欲しいですし、心から健闘を祈りたいと思います!(難し過ぎて、将来、自分の出資馬で挑戦を!とは言いにくいレースです(^^ゞ)
【ケンタッキーダービー】フォーエバーヤング無傷6連勝へ万全 テーオーパスワードもいい動き:サンスポZBAT!
デビュー6連勝での戴冠を狙うフォーエバーヤングは、ダートコースの2コーナーポケット地点での乗り運動を行ったのち、そのままキャンターで1周半した。岡助手は追い切り後に「レースに向けて体はしっかりと仕上がってきました。気持ちの面も先週の追い切りから上がってきていると思います」と語っており、いい状態で大一番を迎えられそうだ。
2戦無敗のテーオーパスワードは木村和士騎手を背に、ダートコースの2コーナーポケット地点での乗り運動を行ってからハッキングで1周半。4月30日は僚馬テーオーサンドニと併せ馬をこなし、「いい動きで満足できる追い切りとなりました。併せ馬をしてキックバックを教えることもできましたし、(木村)騎手も問題なかったと言ってくれました」と高柳大調教師は手応えをつかんでいる。
【ケンタッキーダービーの注目点】フォーエバーヤング、テーオーパスワードの無敗馬2頭が参戦! 日本調教馬初制覇なるか:サンスポZBAT!
★今年は日本から無敗馬2頭が出走予定 フォーエバーヤング&テーオーパスワード
現地時間5月4日、アメリカのチャーチルダウンズ競馬場では、今年で150回目を迎えるケンタッキーダービーが実施される。今年のケンタッキーダービーには、日本からフォーエバーヤング(牡、栗東・矢作芳人厩舎)、テーオーパスワード(牡、栗東・高柳大輔厩舎)が参戦する予定だ。フォーエバーヤングはデビュー以来5戦5勝、テーオーパスワードはデビュー以来2戦2勝とどちらも無敗で、フォーエバーヤングは前走のUAEダービー、テーオーパスワードは前走の伏竜Sを制してケンタッキーダービーへ駒を進めてきた。ケンタッキーダービーにはこれまで日本調教馬が6頭出走し、2019年マスターフェンサー、2023年デルマソトガケの6着が最高成績となっているが、フォーエバーヤング、テーオーパスワードは日本調教馬初のケンタッキーダービー制覇を遂げることができるだろうか。なお、フォーエバーヤングは坂井瑠星騎手、テーオーパスワードはカナダを拠点に騎乗している日本人騎手の木村和士騎手が騎乗する予定だ。
★フロリダダービーを圧勝したフィアースネス ブルーグラスSの覇者シエラレオーネにも注目
昨年のブリーダーズCジュベナイル勝ち馬で、エクリプス賞(米国競馬の年度表彰)の最優秀2歳牡馬に輝いたフィアースネス(牡、米/T・プレッチャー厩舎)は、今年初戦のホーリーブルSでは3着に敗れたが、続くフロリダダービーでは2着馬に13馬身半の大差をつけて2歳王者の実力を示した。BCジュベナイルの勝ち馬がケンタッキーダービーを勝てば2016年ナイキスト以来8年ぶりとなるが、フィアースネスは前走に続いて他馬を圧倒する走りを見せることができるだろうか。
また、日本から参戦するフォーエバーヤング(牡、栗東・矢作芳人厩舎)とリズンスターS→ブルーグラスSを連勝したシエラレオーネ(牡、米/C・ブラウン厩舎)は、どちらも祖母がDarling My Darlingで、いとこ同士にあたる。ブルーグラスSの勝ち馬がケンタッキーダービーを勝てば、1991年ストライクザゴールド以来33年ぶり(※当時のブルーグラスSはG2))となるが、シエラレオーネは連勝を伸ばすことができるだろうか。優勝すれば、C・ブラウン調教師はケンタッキーダービー初制覇となる。
【京都新聞杯】ジューンテイクが最内突いて抜け出し重賞初V!父キズナとの親子制覇:サンスポZBAT!
(京都新聞杯、2024年5月4日 15:35、G2、京都11R、芝・右外2200m)
第72回京都新聞杯(3歳オープン、G2、芝2200m)は、藤岡佑介騎手の8番人気ジューンテイク(牡、栗東・武英智厩舎)が好位のインをロスなく追走すると、直線で最内を突いて抜け出し先頭ゴール。重賞初Vを飾るとともに、父キズナとの親子制覇を果たした。タイムは2分11秒2(良)。
1馬身差の2着にはウエストナウ(5番人気)、さらに半馬身遅れた3着にヴェローチェエラ(2番人気)が入り、1番人気のインザモーメントは6着に敗れた。
ジューンテイクは、父キズナ、母アドマイヤサブリナ、母の父シンボリクリスエスという血統。北海道浦河町・ヒダカフアームの生産馬。通算成績は9戦3勝。重賞初勝利。武英智調教師は京都新聞杯初勝利、藤岡佑介騎手は2018年ステイフーリッシュに次いで2勝目。
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先行態勢からラチ沿いを回り、直線で最内を突いたジューンテイクが見事な重賞初制覇。今日は8番人気での出走でしたが、朝日杯FS4着の実績が示す通り、ハマれば地力はある馬ですからね。
そして…
今日がテン乗りだった藤岡祐介騎手、好プレーが奏功しての重賞勝利は本当に素晴らしかったです。
藤岡祐介騎手と言えば、バスラットレオンで挑んだちょうど3年前のマイルカップ(落馬競走中止)のことを言われがちですが、そのバスラットレオンで新馬、ニュージーランドT(G2)を勝ったのは藤岡佑騎手ですし、いろいろお世話になっているんですよね。(マイルカップのアレは、誰が乗っていても落ちちゃったと思いますし…)
今年は(私からは)何ともコメントのしようがない事故もありましたが、こうして素晴らしい騎乗で重賞を勝ってくれて良かったですし、今後も長く活躍して欲しいジョッキーですm(_ _)m
**2024/5/4京都11R 京都新聞杯(G2/芝2200m)・良**
京都新聞杯【2024年5月4日京都11R】:競馬ラボ
【クイーンエリザベス2世C】ロマンチックウォリアーが史上初3連覇 安田記念参戦も:サンスポZBAT!
【シャティン(香港)=28日】香港チャンピオンズデーのG1・3競走がシャティン競馬場で行われた。メインのクイーンエリザベス2世Cではプログノーシス(栗・中内田、牡6)が、昨年に続いて2着に入った。勝ったのはロマンチックウォリアー(香=C・シャム、騸6)で史上初の3連覇。同馬は安田記念(6月2日、東京、G1、芝1600m)への出走プランがあり、来日が実現すれば日本馬にとって脅威となりそうだ。
ロマンチックウォリアーが直線で大外から末脚を伸ばし、プログノーシスとの叩き合いをクビ差制して勝利。史上初の3連覇を達成した。決して手応えが良くなかったなかでの勝利に「信じられなくて言葉になりません。彼のような馬には乗ったことがありません」とマクドナルド騎手は賛辞を並べ立てた。香港ジョッキークラブの公式ニュースでシャム調教師は「馬が少し疲れているように見えた」とコメントしており、陣営が熱望してきた安田記念への挑戦は今後の回復次第となりそうだ。
G1初制覇を目指したプログノーシスは昨年に続く2着だった。ゲートの出がひと息で最後方からの競馬。それでもレース中盤に好位までポジションを押し上げて勝負をかけた。4コーナーでの手応えは抜群に良く、ラストまで懸命に伸びたが、3連覇を果たした絶対王者の底力にクビ差屈した。
川田騎手は「着差はわずかですけれども、とはいえ、いつもあの馬(ロマンチックウォリアー)が勝ち切っていくなか、きょうこそは勝たせたいと思いながらの競馬ではありましたので、精一杯の走りをしてくれたと思います」と振り返った。これで地元の雄には3連敗となったが、着差は一戦ごとに詰めて地力強化をアピール。悲願のときが訪れるのは、そう遠くないはずだ。
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ロマンチックウォリアーがプログノーシスをクビ差抑えてQE2カップ3連覇!
僅かクビ差ではありますが、完璧な勝ちパターンだったプログノーシスを後ろから差し切っての決定的なクビ差ですからね。川田騎手も今度こそやったか!?と思ったはずですが、改めて絶対王者の強さを見せつけるレースになりました。
一説によると、レース後の状態次第では安田記念に参戦する可能性があるとのこと。香港の絶対王者が地元の利を捨てて府中に来るとなれば、今年の安田記念の価値は爆上がり、競馬界の一大イベントになるでしょう。
可能性は今のところ5分5分ぐらいに思えますが、府中なら日本馬にもワンチャンあるかもしれない…来て欲しいなぁ…と思いつつ、参戦決定を心待ちにしたいところです。
*レース結果、動画などはコチラ → 2024年クイーンエリザベス2世カップ:JRA
【チャンピオンズマイル】ビューティーエターナルが楽々逃げ切り ゴールデンシックスティは4着で4連覇ならず:サンスポZBAT!
ハナを切ったビューティーエターナル(香=J・サイズ、騸5)が1馬身半差で逃げ切り、G1初制覇を飾った。パートン騎手は「素晴らしいリズムでレースをコントロールしていました。きょうは彼の日でした」と喜びを口にした。
世界の歴代賞金王で、4連覇を狙ったゴールデンシックスティ(香=K・ルイ、騸8)は先団を追走したが、伸び切れず4着に終わった。地元メディアに対してルイ調教師は「オーナーと協議するが、おそらくこれが最後だろう。来年は9歳だから」と語り、引退が濃厚となった。オーナーサイドは以前から、同馬にノーザンホースパーク(北海道苫小牧市)で余生を送らせるプランを明かしている。
◆西村淳騎手(エルトンバローズ8着)「初めての遠征でしたが、環境に戸惑うことなく頑張ってくれましたし、この経験が将来役に立つと思います」
◆レーン騎手(オオバンブルマイ10着)「彼の末脚を発揮できませんでした。馬はとてもよく頑張ってくれました」
◆坂井騎手(シャンパンカラー11着)「追走が忙しくて、最後まで手応えがグッとくることなく終わってしまいました」
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そして、香港の絶対王者と言えばこの馬!のゴールデンシックスティが4連覇に挑んだチャンピオンズマイルはビューティーエターナルが勝ち、どうやらこれがゴールデンシックスティのラストランになりそうです。
香港競馬には生産が無く、基本的にセン馬がレースでの強さのみを競う競馬ですから、ロマンチックウォリアーやゴールデンシックスティのような強い馬は(種牡馬入りがないので)G1を勝ち続ける可能性があるわけですが、それにしても同一G1を4連するのは至難の業、さすがのゴールデンシックスティも8歳という年齢には勝てなかったようです。
ロマンチックウォリアーやゴールデンシックスティがもしもセン馬でなかったら…などと考えても意味はないですが、この馬こそ一度は安田記念で見てみたかった。。そんな気持ちになってしまった香港チャンピオンズデーでしたm(_ _)m
*レース結果、動画などはコチラ → 2024年チャンピオンズマイル:JRA
【天皇賞・春】テーオーロイヤルが好位抜け出し2馬身差V!春の盾を奪取し長距離界の〝帝王〟に:サンスポZBAT!
(天皇賞・春、2024年4月28日 15:40、G1、京都11R、芝・右外3200m)
第169回天皇賞・春(4歳以上オープン、定量、G1、芝3200m)は、菱田裕二騎手の1番人気テーオーロイヤル(牡6歳、栗東・岡田稲男厩舎)が好位追走から直線で楽々と抜け出し後続に2馬身差をつけてV。ダイヤモンドS、阪神大賞典に続く重賞3連勝で春の盾を奪取し、長距離界の〝帝王〟の座に輝いた。デビュー13年目の菱田裕二騎手は30度目の挑戦で待望のJRA・G1初制覇。タイムは3分14秒2(良)。
2馬身差の2着にはブローザホーン(5番人気)、さらに半馬身遅れた3着にディープボンド(6番人気)が入り、2番人気のドゥレッツァは15着に敗れた。
テーオーロイヤルは、父リオンディーズ、母メイショウオウヒ、母の父マンハッタンカフェという血統。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬。通算成績は18戦8勝。重賞は2022・24年ダイヤモンドS(G3)、今年の阪神大賞典(G2)に次いで4勝目。岡田稲男調教師、菱田裕二騎手ともにJRA・G1は初勝利。
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今年の天皇賞・春は最終的に1番人気になったテーオーロイヤルの見事な完勝劇。ドゥレッツァを見ながら落ち着いてレースを進め、直線入り口で先頭に立って後続を完封する堂々とした内容でした。
テーオーロイヤルはステイヤーズS2着、ダイヤモンドS1着、阪神大賞典1着からの盾制覇ですし、2着に入ったブローザホーンは日経新春杯勝ち、阪神大賞典3着からのローテーション、さらには2年連続2着に入っていたディープボンドが3着に頑張るなど、ステイヤーらしい古馬がきっちり結果を出した天皇賞になりました。
その一方で4歳世代は全くイイところが無く、2番人気の菊花賞馬ドゥレッツァは15着、4番人気のダービー馬タスティエーラは7着でした。振り返ればドゥレッツァは金鯱賞でプログノーシスに5馬身離されていましたし、タスティエーラは有馬記念が6着で大阪杯は11着ですからねぇ。。個人的には『よくある世代間比較』はあまり得意ではないのですが、今のところ古馬との対戦で結果を出せていないので、4歳世代にはもっと頑張って欲しいですm(_ _)m
実は私、春の天皇賞は好きなG1の一つなので、できればそのうちに勝ってみたいわけですが、そもそもこのご時世に長距離血統の馬を選ぶのは簡単ではないですし、狙って獲るのが難しいレースなんですよねぇ。。クレッシェンドラヴで夢は見させてもらいましたけれど、やっぱり無理かもしれないなぁ(^^;)
あと、(ついでのようで申し訳ないですが)菱田裕二騎手G1初勝利おめでとうございます!\(^O^)/
**4/28京都11R 天皇賞・春(G1/芝3200m)・良**
天皇賞(春)【2024年4月28日京都11R】:競馬ラボ
【サンスポ賞フローラS】アドマイヤベルが力強い末脚で差し切る!重賞初Vでいざ樫の舞台へ:サンスポZBAT!
(サンケイスポーツ賞フローラステークス、2024年4月21日 15:45、G2、東京11R、芝・左2000m)
第59回サンケイスポーツ賞フローラステークス(G2、3歳オープン、芝2000m、牝馬)は、横山武史騎手の2番人気アドマイヤベル(美浦・加藤征弘厩舎)が上々のスタートから道中は中団馬群を追走すると、直線で力強い末脚で前を差し切りV。半姉に2017年のヴィクトリアマイル優勝馬アドマイヤリード(父ステイゴールド)がいる良血馬が、初の重賞タイトルを手にした。タイムは1分59秒0(良)。
1馬身差の2着にはラヴァンダ(6番人気)が入り、上位2頭がオークス(5月19日、東京、G1、芝2400m)の優先出走権を獲得。ラヴァンダからさらに1馬身1/4遅れた3着にカニキュル(4番人気)が入り、1番人気のバロネッサは7着に敗れた。
アドマイヤベルは、父スワーヴリチャード、母ベルアリュール2、母の父Numerousという血統。通算成績は4戦2勝。重賞は初勝利。加藤征弘調教師はサンスポ賞フローラS初勝利、横山武史騎手は20年ウインマリリンに次いで2勝目。
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勝ったアドマイヤベルは3戦1勝の戦績ながら(今日が4戦目)、今までに先着されているのは(皐月賞4着のアーバンシックなど)すべて牡馬で、まだ牝馬には一度も負けていませんでしたからね。
これまで1800、2000、2000mと使ってきただけあって今日も先行勢の後ろ、中団前目できちんと折り合っていましたし、ソツの無い競馬で堂々と抜け出した勝ちっぷりを考えると、さらに距離が延びるオークスでも楽しみがありそうです。
そのアドマイヤベルを抑えて1番人気に推されたバロネッサは最内枠が響いたのか、道中でやや力んだ走りになって直線で全く伸びませんでした。ただ、全体的にまだこれからの馬といった印象ですし、ロードカナロア×オルフェーヴルですからきっとこれから良くなっていくのでしょう。(長い目で見て大事に使ってあげたいタイプ?)
ということで、改めてアドマイヤベルの血統を見ていたら、母系がミスプロ系Numerous×ゼダーン系Kenmare×ネヴァーベンド系Irish Riverとなっていて、何だか昨日福島牝馬Sを勝ったコスタボニータに共通するところがありました。
まあ、アドマイヤベルは父が社台SS激推しのスワーヴリチャードなので、『流行血統』という意味ではこちらが勝っていますし、この血統の馬を今から買うとかなりお高くなりそうですが、それはさて置き、昨日、今日の重賞を見て、遠い昔に母系のIrish Riverを求めてマカハに出資をしたことを思い出してしまいました(^^ゞ
**2024/4/21東京11R フローラステークス(牝/G2/芝2000m)・良**
サンケイスポーツ賞フローラステークス【2024年4月21日東京11R】:競馬ラボ
【福島牝馬S】1番人気コスタボニータが直線で前が詰まりながらG前差し切り重賞初V:サンスポZBAT!
(福島牝馬ステークス、2024年4月20日 15:25、G3、福島11R、芝・右1800m)
4/20福島11Rで行われた福島牝馬ステークス(G3、4歳以上オープン、芝1800m)は、岩田望来騎手の1番人気コスタボニータ(5歳、栗東・杉山佳明厩舎)が、4、5番手のインを追走して直線でもそのまま内を突いたが前が壁となり、外へ持ち出されると力強い末脚を発揮させてゴール前で差し切り、人気に応えて重賞初勝利を決めた。タイムは1分46秒9(良)。なお、勝ったコスタボニータはヴィクトリアマイル(5月12日、東京、G1、芝1600m)の優先出走権を得た。
クビ差の2着にはフィールシンパシー(8番人気)、さらに1馬身差遅れた3着にウインピクシス(5番人気)が続いた。
コスタボニータは、父イスラボニータ、母レディイン、母の父Kendorという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。栗東・杉山佳明厩舎。戦績は17戦5勝。重賞は初勝利。
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逃げたウインピクシス、4角2番手からウインピクシスに並びかけたフィールシンパシー、今日は完全にこの2頭の争いかと思いましたが、直線でその2頭が壁になりながら、外へ切り替えた瞬間に鋭く伸びたコスタボニータの末脚はお見事でした。
コスタボニータはオープン入りして以降、重賞でも惜しい競馬が続いていましたが、今日は今まで勝ち切れなかったのがウソのような決め手を発揮。前が壁になったことで脚が溜まったのでは?とか、結果論でいろいろ言いたくなってしまいますが、もともとオープン、重賞でもやれるだけの実力があったのは確かですからね。
ちなみにコスタボニータは父がサンデー系イスラボニータなのはイイとして、母レディインはゼダーン系Kendor×シアトルスルー系Septieme Ciel×ネヴァーベンド系Irish Riverという、今を時めく流行血統とは言えない字面になっています。それでもレディインがコンスタントに勝ち馬を輩出しているのはさすが社台ファームさんと言いますか、レベルの高い母系とは何ぞや?を改めて考えさせられます。(最後の切れ味、スピードはナスルーラてんこ盛りがハマったのかな…)
でも、例えばこの血統構成の馬が募集されたとして、これほどの活躍を予想して出資できるかとなると、それは私にはちょっと難しいかも…。個人的にはこういう母系は好きなのですが、最近はどうしても流行を追いかけてしまうんですよね(^^;)
うーむ。。なかなか難しいところではありますが、初心にかえって、出資の際にはもっと『血統』を重視してみようかな… それだとイチかバチか要素が増えるだけな気もしますが、ブレなければ結構楽しいのも確かですしね(^^ゞ
**2024/4/20福島11R 福島牝馬ステークス(牝/G3/芝1800m)・良**
福島牝馬ステークス【2024年4月20日福島11R】:競馬ラボ
【皐月賞】ジャスティンミラノが1分57秒1の驚愕レコードタイムで1冠目奪取:サンスポZBAT!
(皐月賞、2024年4月14日 15:40、G1、中山11R、芝・右2000m)
第84回皐月賞(3歳、牡・牝、G1、芝2000m)は、戸崎圭太騎手の2番人気ジャスティンミラノ(牡、栗東・友道康夫厩舎)が上々のスタートから好位を追走すると、直線で豪脚を炸裂させて差し切りV。クラシック3冠の初戦を制し、昨年のソールオリエンスに続く史上21頭目の無敗Vを果たした。キズナ産駒は初のクラシック制覇。タイムは1分57秒1(良)で、ラブリーデイの1分57秒8を大幅に更新する驚愕のコースレコードとなった。
クビ差の2着にはコスモキュランダ(7番人気)、さらに半馬身遅れた3着にジャンタルマンタル(3番人気)が入った。なお、1番人気のレガレイラは76年ぶり牝馬Vならず6着に敗れた。
ジャスティンミラノは、父キズナ、母マーゴットディド、母の父Exceed And Excelという血統。通算成績は3戦3勝。重賞は今年の共同通信杯(G2)に次いで2勝目。友道康夫調教師は2009年アンライバルド、戸崎圭太騎手は18年エポカドーロに次いで皐月賞2勝目。
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今年の皐月賞を勝ったのは、新馬→共同通信杯→皐月賞と3連勝を決めたキズナ産駒のジャスティンミラノでした。
しかも、勝ち時計は1分57秒1という破格のレコード…。いくら時計の出やすい馬場とは言え、これだけ速いのに前の馬が簡単につぶれないという、牝馬ながら1番人気に推されたレガレイラにとっては厳しい競馬になってしまいました。(逃げたメイショウタバルが1000m57.5秒、番手のシリウスコルトが58後半ぐらいなので、番手以下はいつもの皐月賞ペース?)
それにしても、ハイペースを先行馬のあとにつけ、初の中山直線で中を割って力強く伸びてきた内容は、クラシックホースに相応しい強さだったと思います。これまで2戦2勝であっても、スローの瞬発力勝負しか経験していない本馬が全く違う展開のG1を勝ったのですから、これはもう文句のつけどころなし。東京コースはすでに経験をしていますし、いよいよキズナ産駒がダービー制覇に王手をかけたと言って良いでしょう。
2着に入ったコスモキュランダは弥生賞勝ち馬で、3着のジャンタルマンタルは共同通信杯2着馬。弥生賞2着のシンエンペラーも5着に頑張りましたし、全体的には牡馬王道路線の馬たちが意地を見せた皐月賞になりました。
ちなみにあと一歩及ばなかったレガレイラは上り最速をマークしての6着。スワーヴリチャード産駒としては4着にアーバンシックも入っていますし、本当に良く頑張っていると思いますm(_ _)m(レガレイラはこのあとどうするのかな??)
**2024/4/14中山11R 皐月賞(G1/芝2000m)・良**
皐月賞【2024年4月14日中山11R】:競馬ラボ
【桜花賞】ステレンボッシュが戴冠!2歳女王を逆転で1冠目奪取:サンスポZBAT!
(桜花賞、2024年4月7日 15:40、G1、阪神11R、芝・右外1600m)
第84回桜花賞(G1、3歳オープン、牝馬、芝・外1600m)は、ジョアン・モレイラ騎手の2番人気ステレンボッシュ(美浦・国枝栄厩舎)が中団馬群を追走すると、直線で外から豪脚を繰り出して阪神JFで敗れたアスコリピチェーノを逆転し戴冠。牝馬クラシック1冠目を奪取し、桜の女王に輝いた。タイムは1分32秒2(良)。
3/4馬身差の2着にはアスコリピチェーノ(1番人気)、さらにクビ差遅れた3着にライトバック(7番人気)が入った。
ステレンボッシュは、父エピファネイア、母ブルークランズ、母の父ルーラーシップという血統。通算成績は5戦3勝。重賞は初勝利。国枝栄調教師は2010年アパパネ、18年アーモンドアイに次いで桜花賞3勝目、J・モレイラ騎手は桜花賞初勝利。
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今年のクラシック初戦、桜花賞を制したのはエピファネイア産駒のステレンボッシュでした。
2着には1番人気のアスコリピチェーノが入って、阪神JFの1、2着馬が着順を入れ替えただけ…という結果になったわけですが、まあ、桜花賞は阪神JFと同じコースですし、これが普通でしょ!と言われればその通りなんですよね(^^ゞ
ちなみにステレンボッシュはウインドインハーヘアにダンスインザダーク、ルーラーシップ、エピファネイアと配合されて生まれた牝馬です。血統表のパッと見ではマイルより中距離向きな印象で、オークスでアスコリピチェーノとの力関係がどうなるのか、あるいは2頭に割って入る馬が出てくるのかも含めて、引き続き注目したいと思います。
そう言えば、G1でルメールさんがいないのは寂しいですが、ここ一発できっちり結果を出すあたり、やはりモレイラさんはさすがですね。こういう特殊技能を持ったジョッキーが、日本語の問題で試験に受からないのは残念でしかないなぁ(^^;)
**2024/4/7阪神11R 桜花賞(G1/牝/芝1600m)・良**
桜花賞【2024年4月7日阪神11R】:競馬ラボ
【サンスポ杯阪神牝馬S】マスクトディーヴァが人気に応えて重賞2勝目:サンスポZBAT!
(サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス、2024年4月6日 15:35、G2、阪神11R、芝・右外1600m)
サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(G2、4歳以上牝馬、芝1600m)は、ジョアン・モレイラ騎手の圧倒的1番人気マスクトディーヴァ(4歳、栗東・辻野泰之厩舎)が、好位4番手追走から直線で力強く抜け出すと、そのまま後続の追撃を封じて重賞2勝目をマーク。優先出走権を得たヴィクトリアマイル(5月12日、東京、G1、芝1600m)へ向けて弾みをつけた。タイムは1分33秒0(良)。
半馬身差の2着にはウンブライル(4番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にモリアーナ(3番人気)が続いた。
マスクトディーヴは、父ルーラーシップ、母マスクオフ、母の父ディープインパクトという血統。栗東・辻野泰之厩舎。戦績は7戦4勝。重賞は2023年ローズS(G2)に次いで2勝目。
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前走の東京新聞杯でまさかの大出遅れをカマしてしまい、単勝1.9倍を裏切る6着に沈んでしまったマスクトディーヴァ。今回は最内枠になりましたし、果たして上手くゲートを出るのかな?と余計な心配をしていたところ、(多少怪しい動きをしていたものの)結果的にはバッチリタイミングが合って難なく好位をとれました。
もう、ああいう形になってしまえば力量上位は明らか(今日は今日とて単勝は1.7倍の断然人気)ですし、直線最内から抉じ開けるように馬場の真ん中に出た時点では完全に勝負アリでした。うーむ。。やっぱりこの馬はかなり強いと思うんですよね。何なら同世代牝馬でリバティアイランドに挑戦できる数少ない(唯一の?)馬かもしれない的な…。
いや、何故思い出したようにそんなことを書くかと言いますと、直近でヴィクトリアマイルをめざすのはイイとして、血統的にもこれまでのレース内容を見ても、何となくマイル路線がベストという気もしないので。。もちろん、路線、レースの選択はオーナーサイドと厩舎陣営で決める話ですし、私のような部外者が何を考えようが関係ありませんけれど(^^;)
ということで、ルーラーシップ×ディープインパクトの私の出資馬モダン(レトロクラシック’22)は、残念ながら手術要の骨瘤で休養に入ってしまいましたが、今後もこの馬には(いろいろな意味で)注目していきたいと思います。
**2024/4/6阪神11R サンスポ杯阪神牝馬ステークス(G2/牝/芝2000m)・良**
サンスポ杯阪神牝馬ステークス【2024年4月6日阪神11R】;競馬ラボ