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とりあえず一口馬主の楽しいこと

気合の出資馬応援と飲み食い! たま~に趣味の話題など。。(^^ゞ

パンサラッサ:2023サウジカップ 1000万ドルの逃走劇!!

[宝塚記念(G1)]ブローザホーン雨中の大外一気V!

2024-06-23 16:32:39 | JRA G1・重賞戦線

【宝塚記念】ブローザホーンが大外一気の差し切りV!好調のエピファネイア産駒から新たなG1馬誕生:サンスポZBAT!
第65回宝塚記念(3歳以上オープン、G1、芝2200m)は、菅原明良騎手の3番人気ブローザホーン(牡5歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)が後方追走から直線で大外一気の差し切りV。今春のJRA・G1で3勝を挙げる好調のエピファネイア産駒(桜花賞:ステレンボッシュ、ヴィクトリアマイル:テンハッピーローズ、日本ダービー:ダノンデサイル)から新たなG1馬が誕生した。デビュー6年目の菅原明良騎手は23度目の挑戦で待望のJRA・G1初制覇。タイムは2分12秒0(重)。
2馬身差の2着にはソールオリエンス(7番人気)、さらにクビ差遅れた3着にベラジオオペラ(5番人気)が入り、1番人気のドウデュースは後方から直線で内を突いて伸びたが6着までだった。
宝塚記念を勝ったブローザホーンは、父エピファネイア、母オートクレール、母の父デュランダルという血統。北海道新ひだか町・岡田スタツドの生産馬。通算成績は21戦7勝。重賞は今年の日経新春杯(G2)に次いで2勝目。吉岡辰弥調教師、菅原明良騎手ともにJRA・G1は初勝利。

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戦前から道悪得意情報が広まったこともあり、3番人気に推されていたブローザホーンが見事な大外一気を決めました。各馬が馬場の良いところを求めた直線で、一番外ラチに近いところを豪快に伸びた末脚は強烈でしたね。

しかし、エピファネイア産駒としては今年3頭目のG1馬誕生ですか…。そういう数え方をしていなかったのでアレですが、G1級の大物をポコポコ出せるなんて、(繁殖牝馬の質を差し引いても)さすがに高額種牡馬だけのことはありますねぇ。

2着には大阪杯7着から巻き返したソールオリエンス。この馬は走る能力は高いですから、諸々の条件次第でいつG1を勝ってもおかしくないでしょう。今回はブローザホーンにやられたものの、常にノーマークにはできない存在だと思います。

その一方で、1、2番人気に推されたドゥデュース、ジャスティンパレスは順調に調整されている様子が伝えられていたものの、それぞれ6、10着に敗退。馬場適性の差など様々な要因が考えられますが、結果的には海外(ドバイ)からの直行競馬の難しさを証明する形になってしまいました。(ドバイで負けてからの復帰戦でしたし…)

ということで、この宝塚記念を境に来週からは本格的な夏のローカル開催に移行します。

個人的にはアッという間に上半期の競馬が終わってしまった感があるのですが、言い方を変えればまだ半分も残っているわけで、ここからガンガン巻き返していきたいと思います!(今日負けたアスロスも含めて(^^;))

 

**2024/6/23京都11R 宝塚記念(G1/芝2200m)・重**

宝塚記念【2024年6月23日京都11R】:競馬ラボ

 

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[安田記念(G1)]さすがの強さ、ロマンチックウォリアー完勝!!

2024-06-02 16:20:12 | JRA G1・重賞戦線

【安田記念】ロマンチックウォリアーが直線力強く抜け出す!G1・5連勝で18年ぶり外国馬V:サンスポZBAT!
第74回安田記念(3歳以上、G1、芝1600m)は、ジェームズ・マクドナルド騎手の1番人気ロマンチックウォリアー(セン6歳、香港/C・シャム厩舎)が好位追走から直線で力強く抜け出しV。昨年10月オーストラリアのコックスプレートからG1・5連勝で、2006年ブリッシュラック以来、18年ぶりの外国馬Vを果たした。タイムは1分32秒3(稍重)。
半馬身差の2着にはナミュール(4番人気)、さらにハナ差遅れた3着にソウルラッシュ(2番人気)が入った。
ロマンチックウォリアーは、父Acclamation、母Folk Melody、母の父Street Cryという血統。愛・Corduff Stud & T J Rooneyの生産馬。通算成績は20戦15勝。重賞は22・23・24年クイーンエリザベス2C(G1)、22年ジョッキークラブC(G2)、22・23年香港C(G1)、23年コックスプレート(G1)、24年香港ゴールドC(G1)に次いで9勝目。C・シャム調教師、J・マクドナルド騎手ともにJRA・G1は初勝利。

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いやぁ、まさにロマンチックウォリアーの横綱相撲、文句のつけようがない完勝でしたm(_ _)m

日本の一線級が、今まで全く勝っていない時点で強いことは分かっていましたが、『それでもホームの府中であれば…』と考えたファンも多かったと思います。でも、フタを開けてみたら堂々の先行策から直線で万全の抜け出し、あとはナミュールとソウルラッシュの追撃を完封するだけという、全くスキのない競馬をされてしまいました。

府中に雨が降って稍重馬場になったことは、間違いなくロマンチックウォリアーにプラスになったとは思いますが、まあ、2~5番人気の日本馬がそれなりに実力を出し、結果、2~5着を占めているわけですし、全体として馬場状態を言い訳にするのはなかなか厳しい気がします。いやホント、さすがに伝説級の強豪馬ということでしょう。

しかし、今日の強い競馬を見ると、この馬が中距離路線を歩んだのはゴールデンシクスティとの路線被りを避けるため…ということがよく理解できますよね。その上で、一説によるとロマンチックウォリアーには宝塚記念出走の意志があるらしく…。最終的にどうなるかは分かりませんが、こうなったら宝塚記念にも来てもらい、今度は中距離の舞台で挑戦させて欲しいです(^^ゞ

 

**2024/6/2東京11R 安田記念(G1/芝1600m)・稍重**

安田記念【2024年6月2日東京11R】:競馬ラボ

 

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[鳴尾記念(G2)]おお! ディープ、キンカメのワンツー(°◇°;)

2024-06-01 16:15:39 | JRA G1・重賞戦線

【鳴尾記念】ヨーホーレイクが好位から抜け出し復活V:サンスポZBAT!
第77回鳴尾記念(3G3、芝2000m)は、岩田望来騎手の1番人気ヨーホーレイク(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)が道中は好位を追走すると、直線で堂々と抜け出して勝利。2年以上に渡る休養から復帰3戦目で復活Vを果たした。タイムは1分57秒2(良)。
連覇を狙ったボッケリーニ(2番人気)は、中団から追い込んだもののアタマ差及ばず2着。さらに1馬身1/2差の3着には好位からしぶとく伸びたエアサージュ(5番人気)が粘り込んだ。
鳴尾記念を勝ったヨーホーレイクは、父ディープインパクト、母クロウキャニオン、母の父フレンチデピュティという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は10戦4勝。重賞は22年日経新春杯(G2)に次いで2勝目。鳴尾記念は友道康夫調教師が06、08年サクラメガワンダー以来となる3勝目、岩田望来騎手は初勝利。

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まずですね、1番人気に推されていたロードデルレイが競争除外になったこと、これは非常に残念でした。ロードデルレイはここまで6戦5勝、重賞は昨年の神戸新聞杯4着があるのみですが、2000mまでに限れば5戦5勝と底が見えていませんでしたし、古馬混合の重賞でどこまでやれるか期待を集めていただけに、大した怪我でないことを祈りたいと思います。

そして、今年の鳴尾記念はディープインパクト産駒のヨーホーレイク(6歳)、キングカメハメハ産駒のボッケリーニ(8歳)が1、2着!! 何だか一昔前に戻ったような決着になりましたが、ヨーホーレイクは2年以上の超長期休養を経験した馬であり、そこからの復活はスバラシイのひと言。いやいや本当に大したものです。

それにしても、ボッケリーニはこのところ重賞2着が多いですよね。。まあ、逆に古馬の中距離重賞でこれだけ安定して走れるのはスゴイことですし、ましてや8歳にしてこのパフォーマンスはさすがとしか言いようがありません。ちなみに血統表を見ると、キングカメハメハ×ダンスインザダーク×トニービン×リアルシャダイ。なるほどなぁ…と思ってしまいました(^^ゞ

そういえば、私の出資馬プライムラインはまだ7歳です。

路線も実績も全然違うのでアレですが、今は昔と違って(馬体のケアを含めて)トレーニング方法がすごく良くなっていますし、7~8歳になっても強さを維持する馬が増えているような気がします。バスラットレオンも含めて、うちの古豪にも頑張って欲しいなぁ…ですm(_ _)m

 

**2024/6/1京都11R 鳴尾記念(G2/芝2000m)・良**

鳴尾記念【2024年6月1日京都11R】:競馬ラボ

 

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今年の安田記念は面白い! 香港の強豪馬2頭vs日本勢

2024-05-28 05:25:23 | JRA G1・重賞戦線

【安田記念】レース展望:サンスポZBAT!
東京のGI5連戦もいよいよ最後となり、6月2日に安田記念(芝1600メートル)が行われる。今年は香港から2頭参戦するなど、豪華メンバーが集結した。
日本の競馬ファンにもなじみ深いロマンチックウォリアー(C・シャム、騸6歳)が実績ナンバーワンといえる存在。ここまで獲得したG1タイトルは7つ。前走のクイーンエリザベス2世Cでは、大外からストライドを伸ばし、プログノーシスなど日本勢をまとめて飲み込んだ。昨秋にオーストラリアのコックスプレートを制しているように、海外遠征&左回りも攻略済み。2000メートルがベストのタイプだけにマイルの流れに対応できれば、G1・8勝目が見えてくる。
もう1頭の香港馬ヴォイッジバブル(P・イウ、騸6歳)もチャンス十分。昨年の香港ダービー(芝2000メートル)の優勝馬だが、マイルでもG1のスチュワーズC勝ちをはじめ、香港マイル2着、チャンピオンズマイル3着と実績はトップクラス。距離適性の面ではロマンチックの上をいく存在だ。2006年ブリッシュラック以来の香港馬Vなるか。
迎え撃つ地元日本の最右翼はソウルラッシュ(栗東・池江泰寿厩舎、牡6歳)だ。前走のマイラーズCでは、渋った馬場をものともせず2着セリフォスに1馬身3/4差の完勝で重賞3勝目をゲット。近走で着用していたブリンカーを外し、精神面の成長も示した。円熟味を増した今年こそ、13、9着に終わった過去2年のリベンジを果たす可能性は十分ある。
セリフォス(栗東・中内田充正厩舎、牡5歳)は昨年の後半こそ不振に苦しんだが、年明け初戦のマイラーズC(2着)で本来の走りを取り戻してきた。近年のマイル戦線を引っ張ってきた実績馬が復調気配となれば侮れない。
ヴィクトリアマイルでは末脚不発で8着だったナミュール(栗東・高野友和厩舎、牝5歳)も帰国2戦目で上積みがありそう。仕切り直しの一戦で名誉挽回だ。
パラレルヴィジョン(美浦・国枝栄厩舎、牡5歳)は前走のダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初制覇。芝マイルは2戦2勝と高い適性を見せている。本調子を取り戻してきたステラヴェローチェ(栗東・須貝尚介厩舎、牡6歳)も怖い存在。最年長ダービージョッキー・横山典弘騎手が鞍上なのも心強い。
ほかでは、昨年4着のガイアフォース(栗東・杉山晴紀厩舎、牡5歳)、ヴィクトリアマイル2着フィアスプライド(美浦・国枝栄厩舎、牝6歳)、同舞台の東京新聞杯を昨年勝っているウインカーネリアン(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡7歳)、東京は堅実なレッドモンレーヴ(美浦・蛯名正義厩舎、牡5歳)なども上位進出をうかがう。

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ロマンチックウォリアーが前走クイーンエリザベス2世Cを勝ったあとに、『安田記念参戦か?』との話が出た時は、『本当に来たら面白いなぁ…』と思ったものですが、フタを開けてみたらロマンチックウォリアーに加えてヴォイッジバブルもと、今年の安田記念には香港から2頭の強豪が参戦することになりました。

ロマンチックウォリアーについては今さら言うまでもなく、マイル路線のゴールデンシックスティと並ぶ伝説級の強豪馬。一説によると安田記念のあとは宝塚記念に参戦するプランもあるとのことで、もしもこの馬が本調子であり、さらに日本の馬場に対応するようならアッサリと、まとめてやられちゃっても文句は言えないレベルです。

もう一頭の香港馬、ヴォイッジバブルも全く侮れない存在。香港マイル2着、チャンピオンズマイル3着と聞くだけだとアレですが、要するに、ゴールデンシックスティには勝ってないけれどセリフォスには普通に先着している、という馬なので。。こちらも日本の馬場、府中コースに対応できればロマンチックウォリアー並みに怖い存在でしょう。

ただ、今の東京競馬場は先日のダービーを見ても分かる通り、インをうまく立ち回って抜け出す馬がいた場合、外からそれを交わすのは相当に大変ですからね。いくら伝説級の強豪といえども、日本馬が府中コースで外国馬に簡単にやられるわけにはいきませんし、さらに言えば、種牡馬入りをめざす馬たちにとって香港のセン馬にやられるのは口惜しいハズですから(^^;)

いずれにしても、今年の安田記念は本当に面白そう。

何年か前には私もバスラットレオンやキングエルメスでこの舞台に立つことを夢見ていたのですが、いろいろ事情があって(^^;)今年も観戦するだけになってしまいました。こうなってみると、なかなか安田記念に出るのも大変なことですが、それはさて置き、とにかく春シーズン締めくくりのG1を楽しませてもらおうと思います(^^)

 

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[東京優駿(G1)]伏兵ダノンデサイル&横山典弘騎手、頂点に立つ!

2024-05-26 16:38:38 | JRA G1・重賞戦線

【日本ダービー】ダノンデサイルが好位抜け出しV!皐月賞競走除外の無念晴らし世代の頂点に立つ 横山典弘騎手は武豊騎手を抜くG1最年長V:サンスポZBAT!
第91回日本ダービー(3歳オープン、牡・牝、G1、芝2400m)は、横山典弘騎手の9番人気ダノンデサイル(牡、栗東・安田翔伍厩舎)が好位追走から直線抜け出しV。皐月賞競走除外の無念を晴らし、2021年に生まれたサラブレッド7906頭の頂点に立った。56歳3カ月4日の横山典弘騎手は、武豊騎手が持つJRA・G1最年長勝利記録(54歳9カ月10日:23年12月23日有馬記念のドウデュース)を更新した。タイムは2分24秒3(良)。
2馬身差の2着にはジャスティンミラノ(1番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にシンエンペラー(7番人気)が入り、3連単は22万9910円となった。
ダノンデサイルは、父エピファネイア、母トップデサイル、母の父Congratsという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。通算成績は5戦3勝。重賞は今年の京成杯(G3)に次いで2勝目。安田翔伍調教師はJRA・G1初勝利、横山典弘騎手は09年ロジユニヴァース、14年ワンアンドオンリーに次いで日本ダービー3勝目。

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いやぁ、大したものですねぇ…

横山典弘騎手は56歳3ヶ月。最年長でのG1制覇、ダービー制覇は通算3度目ですからね。しかも、前走皐月賞では『微妙な違和感』で出走をキャンセル、ここが京成杯勝ち以来の久々という異例のローテーションになっていましたし、デビュー以来、全てのレースに騎乗してきたベテランジョッキーの功績は非常に大きいと言えるでしょう。

メイショウタバルの取り消しでスローに流れるのは戦前からの予想通り。先行態勢から経済コースを回って内から抜け出す競馬がまんまとハマったのも確かですが、1番人気の皐月賞馬ジャスティンミラノに2馬身の決定的な差をつけたのですから、9番人気の伏兵だったとは言え、ダノンデサイルにダービーを勝つ能力があったことも疑いようがありません。

一方、無敗の2冠馬をめざした1番人気のジャスティンミラノ&戸崎騎手も頑張りましたけど…

ちなみに無敗の2冠を達成した馬はトキノミノル、コダマ、シンボリフドルフ、トウカイテイオー、ミホノブルボン、ディープインパクト、コントレイルの7頭ですから、今日勝てば名馬の仲間入り確定みたいなものでしたからね。今年はキズナ産駒かな?という雰囲気も漂っていましたし、正攻法のソツのない競馬ができていただけに口惜しい2着だったと思います。

そして3着に入ったのは中団から差してきたシンエンペラーと坂井瑠星騎手。人馬ともに頑張っていたと思いますが、ゲートで微妙に遅れたのが痛かった気がします。でも、あの展開で3着まで来たのは立派ですし、シンエンペラーと後方から5着に突っ込んできたレガレイラ、この2頭が強いことは間違いないと思いました。

しかし、ダービーはやっぱりいいですねぇ(^^)

当然ながらこのレースに出ることはそんなに簡単ではないですが、私の2歳出資馬たちも可能性が無いわけじゃないですから、来年はこの舞台に一頭でも二頭でも出走して欲しいですし、それをめざして頑張って欲しいと思います!

 

**2024/5/26東京11R 東京優駿(G1/芝2400m)・良**

東京優駿(日本ダービー)【2024年5月26日東京11R】:競馬ラボ

 

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[葵ステークス(G3)]ピューロマジック会心の逃げ切りV!

2024-05-25 16:45:10 | JRA G1・重賞戦線

【葵S】ピューロマジックが鮮やかに逃げ切り重賞初V!:サンスポZBAT!
第7回葵ステークス(3歳オープン、G3、芝1200m)は、横山和生騎手の8番人気ピューロマジック(牝、栗東・安田翔伍厩舎)が17番枠から好スタートを決め一気にハナを奪ってそのまま抜群の手応えで直線へ。ラストスパートをかけると、さらにもうひと伸びして後続の追撃を許さず、鮮やかに逃げ切り初の重賞タイトルを手にした。タイムは1分7秒1(良)。
1馬身1/4差の2着にはペアポルックス(7番人気)、さらにハナ差遅れた3着にナナオ(6番人気)が入り、1番人気のエトヴプレは中団追走から直線で脚を伸ばしたが4着までだった。
ピューロマジックは、父アジアエクスプレス、母メジェルダ、母の父ディープインパクトという血統。北海道新冠町・村田牧場の生産馬。通算成績は8戦3勝。重賞は初勝利。安田翔伍調教師、横山和生騎手ともに葵Sは初勝利。

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ポンとスタートを切って楽々の逃げ。快調に飛ばした前半3Fが33.2秒で1000m通過は55.4秒ですから、決して楽なペースではなかったと思うのですが…。逃げ切ったピューロマジックの上り3Fが33.9秒、1~3着馬が4角の順位そのままで決まったところを見ると、典型的な行った行ったの競馬、そんなに厳しいペースだったわけではないと言えそうです。

しかし、勝ち時計の1分7秒1も含めて考えると、本当に走りやすくて時計が出る馬場なんですね。

1番人気に推された桜花賞5着のエトヴプレは、中団待機から直線インを突いて脚を伸ばしましたが、ピューロマジックの手応えは終始楽々でしたし、先行勢に直線であの脚を使われては全くなす術がなかったでしょう。今日は馬場状態、枠順、展開、様々な要素を総合したうえで会心の逃げを決めた、ピューロマジックと横山和騎手を褒めるしかなさそうです。

うーむ、、こんなに速い時計の勝負になるんじゃ、二度目の芝で初の1200m戦に出るプライムラインも大変だなぁ…。いや、函館の洋芝ならもっとタフで時計の掛かるレースになるハズとは思うものの、スプリントレースには特別な流れがありますし、専門家の中に入って本当に大丈夫なのか、やっぱり少し心配です(^^;)

 

**2024/5/25京都11R 葵ステークス(G3/芝1200m)・良**

葵ステークス【2024年5月25日京都11R】:競馬ラボ

 

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[平安S(G3)]ミトノオーまんまと逃げ粘る!

2024-05-18 16:28:31 | JRA G1・重賞戦線

【平安S】ミトノオーが猛追しのいで逃げ切り重賞2勝目!:サンスポZBAT!
第31回平安ステークス(4歳以上オープン、別定、G3、ダート1900m)は、松山弘平騎手の5番人気ミトノオー(牡4歳、美浦・牧光二厩舎)が好スタートから迷わずハナを主張し馬群を引っ張る。そのまま手応えよく直線を迎えると後続を突き放し、最後はハピ(3番人気)の猛追をクビ差しのいで逃げ切り重賞2勝目を挙げた。タイムは1分57秒4(良)。
2着から半馬身遅れた3着にメイショウフンジン(10番人気)が入り、1番人気のスレイマンは10着に敗れた。
平安Sを勝ったミトノオーは、父ロゴタイプ、母シダクティヴリー、母の父Thunder Gulchという血統。北海道新ひだか町・築紫洋氏の生産馬。通算成績は11戦5勝(うち地方5戦1勝)。重賞は2023年兵庫CS(Jpn2)に次いで2勝目。牧光二調教師は平安S初勝利、松山弘平騎手は22年テーオーケインズに次いで2勝目。

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絶好の2番枠から楽にハナに立ったミトノオー、外12番枠から押して番手を取ったメイショウフウジン、2頭の『行った行った』かと思いきや、中団のインで脚を溜め、直線猛然と追い込んだハピが間に割って入る面白いレースになりました。

勝ったミトノオーは絶好のペースを自ら作っての逃げ切り勝ち。前走マーチSではヴァルツァーシャルの強襲に屈しましたが、このカタチになるとしぶとい強みを如何なく発揮した見事なレースでした… と思って確認してみたら、父がロゴタイプで母父があのThunder Gulch。。結果が出てから『なるほどねぇ』と思ってしまいました(^^;)

そして3着に粘ったメイショウフウジンも立派だったと思います。ミトノオーと違って1角までに脚を使って番手を取っていますので、むしろ踏ん張りとしてはこちらの方が目立ったぐらい。ホッコータルマエ×シニスターミニスターなので、ここで頑張らんでどうする的な馬ではありますが、10番人気を考えればホントに良く頑張っていると思います。

ハピは最後は差し切る勢いでしたが僅かに及びませんでした。それでもダートに戻って力のあるところは見せたと思いますし、むしろ、何故、前走が天皇賞・春(競走中止)だったのかが不思議なくらいです。

逆に案外だったのは前走アンタレスS組で、1番人気のスレイマンが10着で2番人気のハギノアレグリアスが7着。ペースがほぼ平均だったことを考えると、この完敗は残念なパフォーマンスと言わざるを得ない感じです。

しかし、ダートの中距離路線も一筋縄ではいかないと言いますか、なかなか簡単なレースにはなりませんね。私の出資馬で言えば、ジーベックあたりにはこの路線で頑張って欲しいワケですが、やはり、地道に実力をつけて行かないとトップグループには追いつけそうもありません。いや、それよりも、まずはユニコーンS組に少しでも追いつかないとダメですね(^^ゞ

 

**2024/5/18京都11R 平安ステークス(G3/ダ1900m)・良**

平安ステークス【2024年5月18日京都11R】:競馬ラボ

 

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[ヴィクトリアマイル(G1)]まさかまさかのテンハッピーローズ!

2024-05-12 16:59:32 | JRA G1・重賞戦線

【ヴィクトリアM】テンハッピーローズが直線突き抜けV!単勝オッズ208.6倍の低評価を覆し大金星:サンスポZBAT!
(ヴィクトリアマイル、2024年5月12日 15:40、G1、東京11R、芝・左1600m)
第19回ヴィクトリアマイル(G1、芝1600m、牝馬)は、津村明秀騎手のテンハッピーローズ(6歳、栗東・高柳大輔厩舎)が中団後方から直線突き抜けてV。14番人気で単勝オッズ208.6倍の低評価を覆し大金星を挙げた。デビュー21年目の津村明秀騎手は48度目の挑戦で待望のJRA・G1初制覇。タイムは1分31秒8(良)。
1馬身1/4差の2着にはフィアスプライド(4番人気)、さらにクビ差遅れた3着にマスクトディーヴァ(1番人気)が入った。なお、武豊騎手のナミュール(2番人気)は8着に敗れた。
ヴィクトリアMを勝ったテンハッピーローズは、父エピファネイア、母フェータルローズ、母の父タニノギムレットという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。通算成績は24戦6勝。重賞は初勝利。高柳大輔調教師はヴィクトリアM初勝利、津村明秀騎手はJRA・G1初勝利。
◆津村明秀騎手(1着 テンハッピーローズ)「無我夢中でした。直線がすごく長く感じて、必死に追っていました。人気はなかったですけど、この馬にも絶対チャンスがあると思っていたので、今までの馬の頑張りと、支えてきてもらった方の頑張りがここで出て本当によかったです。(G1を勝てるまで)本当に長くて、もう勝てないかもしれないという思いはありましたけど、それでもやっぱり諦めちゃ駄目だと毎年毎年思って、なんとかG1にたどり着けるように、小さいレース、午前から午後まで頑張ってきました。間違いなく家族の支えが一番でかくて、妻と息子2人がいつも僕のことを1番応援してくれていました。きっと3人はサッカーの試合を見に行っているので、テレビ中継で見ていると思うんですけど、帰ったらみんなを抱きしめたいです。(テンハッピーローズは)左回りの方がいいことは何回か乗って分かっていたので、この馬の末脚を信じて4コーナーまでうまくいけばと思っていたんですけど、本当にうまくいって、最高の形で直線を迎えられました。G1を勝ちましたけど、これで終わりじゃなくて、まだまだやっぱり勝ちたいなという気持ちがまた強まってきたので、これからも頑張ります。応援よろしくお願いします」

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今年のヴィクトリアマイルを制したのは14番人気(単勝208.6倍)のテンハッピーローズ!

高柳大輔先生、津村明秀騎手おめでとうございます!!m(_ _)m (津村騎手のコメント、喜びにあふれていて微笑ましいです。こういうコメント見ると、これはもう理屈抜きに良かったなぁ…と思ってしまいます(^^))

それから、このところの高柳大厩舎はにテーオーパスワードでのケンタッキーダービー5着など、単なる勢い以上の何かを感じさせますね。またまた手前味噌で申し訳ないですが、この調子でエレガンシアもよろしくお願いしたいです(^^ゞ

2着にはディープインパクト産駒のフィアスプライド、3着に1番人気のマスクトディーヴァが入って3連単は91万6千円。もしもマスクトディーヴァがドゥアイズ(11番人気)を交わせていなかったら、まさかの1千万馬券になるところでした…。いやホント、競馬というのは本当に何が起こるか分かりませんねぇ(^^;)

差のない2番人気に推されたナミュールは出遅れもあって8着に敗退。直線では最大のライバルと目されたマスクトディーヴァの後ろを狙ったものの、鋭い脚を繰り出すまでには至りませんでした。

そうですねぇ、挟まれる大きな不利があっても3着に入ったマスクトディーヴァと比べると、正直、今日のパフォーマンスは物足りなかったと…。まあ、マイルCS1着、香港マイル3着、ドバイターフ2着からのヴィクトリアマイル8着でからねぇ。。もともとやや難しさのある牝馬ですし、実際には見た目以上に難しい調整だったのかもしれません。

その点、あのカタチから3着まで来たマスクトディーヴァはさすがの強さを見せたと思います。

マスクトディーヴァには(4着に入ったドゥアイズともども)ルーラーシップ×ディープインパクトの成功例として頑張ってもらわないといけませんし、同じ組み合わせのモダン、似た構成のエレガンシアなどの目標にしたいところです。

ちなみにドゥアイズの母ローズマンブリッジは、父がディープインパクトで母系にShirley Heights、Nureyevがいるという、何となくディメンシオンっぽい血統構成なんですよね。そのロースマンブリッジにキンカメ系ルーラーシップを配合したのがドゥアイズですから、ディメンシオン×ロードカナロアのコンタンゴには、ドゥアイズ強化版レベルの活躍を期待したい… みたいなことを言い出すとキリがないのでこの辺にしますm(_ _)m

 

**2024/5/12東京11R ヴィクトリアマイル(牝/G1/芝1600m)・良**

ヴィクトリアマイル【2024年5月12日東京11R】:競馬ラボ

 

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[京王杯SC(G2)]1400m巧者ウインマーベル驚異の差し返しV!

2024-05-11 16:57:03 | JRA G1・重賞戦線

【京王杯SC】ウインマーベルがド根性V!首の上げ下げを制し重賞4勝目:サンスポZBAT!
(京王杯スプリングカップ、2024年5月11日 15:45、G2、東京11R、芝・左1400m)
第69回京王杯スプリングカップ(4歳以上、G2、芝1400m)は、松山弘平騎手の1番人気ウインマーベル(牡5歳、美浦・深山雅史厩舎)が好位追走から直線で抜け出し、最後方から追い込んきたレッドモンレーヴ(2番人気)にいったんは並ばれながらも、勝負根性を見せてゴール前のきわどい首の上げ下げをハナ差制し重賞4勝目を挙げた。タイムは1分19秒7(良)。
2着からさらに2馬身遅れた3着にスズハローム(8番人気)が入った。
ウインマーベルは、父アイルハヴアナザー、母コスモマーベラス、母の父フジキセキという血統。北海道新冠町・コスモヴューファームの生産馬。通算成績は23戦7勝。重賞は2022年葵S(G3)、23年阪神C(G2)、今年の阪急杯(G3)に次いで4勝目。深山雅史調教師、松山弘平騎手ともに京王杯SCは初勝利。

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京王杯SCは芝1400mで行われるG2戦で、個人的には『キングエルメスやバスラットレオンが出ていたら…』と考えながら、毎年注目しています。(実は、今までに出走しそうになったことすらないですけれど(^^ゞ)

そんな今年の京王杯SCを制したのは1番人気のウインマーベル。前半3F34.8秒の緩い流れをソツなく先行、直線でレッドモンレーヴの強襲を凌ぎ切っての見事な重賞勝ちでした。。

と書いてしまうと、いかにも先行馬有利のレースを上手に勝ったイメージですが、直線ではいったんレッドモンレーヴに交わされながらも驚異の勝負根性で差し返していますからね。レッドモンレーヴの上り3Fは32.2秒とほぼ極限の脚でしたし、あの勢いで外から来られて負けなかったのは、そりゃあ並大抵の根性ではないでしょう。(逆に、レッドモンレーヴは連覇確定みたいなところから粘られたわけで、ある意味、信じられない負け方だったかもしれません…)

それにしても、ウインマーベルはこれで1400mの重賞3勝目ですか。

3歳時に1200mの葵Sを勝っているとは言え、古馬になってからは1200m、1600mのレースで負けながら1400m戦になると浮上するという、かなりハッキリした1400m巧者になっています。細かく見ていけば相手関係や展開などの影響もあるのでしょうが、これだけ1400mでの強さが際立っていると、スゴイものだと単純に感心してしまいます。

私の出資馬だと、最近、テラステラが『1400mの走りをマスターしてきた…』的な言われ方をしていますが、本気で1400mを極めるつもりなら阪神カップ、阪急杯、そして京王杯SCをめざすぐらいの気持ちで頑張って欲しいです(^^ゞ

 

**2024/5/11東京11R 京王杯SC(G2/芝1400m)・良**

京王杯スプリングカップ【2024年5月11日東京11R】:競馬ラボ

 

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[マイルカップ(G1)]2歳王者ジャンタルマンタル桜女王を下す!

2024-05-06 09:37:44 | JRA G1・重賞戦線

【NHKマイルC】ジャンタルマンタルが突き抜けて圧倒!3歳マイル王に輝く:サンスポZBAT!
(NHKマイルカップ、2024年5月5日 15:40、G1、東京11R、芝・左1600m)
川田将雅(38)=栗・フリー=騎乗の2番人気ジャンタルマンタルが好位追走から抜け出し、2馬身半差の快勝を飾った。勝ちタイム1分32秒4(良)。今後は休養に入り、秋に備える予定。1番人気のアスコリピチェーノは最後の直線で他馬と接触するアクシデントが響いて2着。3着には10番人気のロジリオンが入った。

これが最優秀2歳牡馬の真の力だ!
ジャンタルマンタルが圧巻のパフォーマンスで、朝日杯FSに次ぐ2つ目のビッグタイトルをゲット。11年連続でのJRA・G1制覇を決めて大歓声に包まれた鞍上は、強風にたなびく相棒のたてがみを何度もなでてねぎらった。
「この馬が1600メートルで走ることに関しては絶大なる自信を持っていますので、この同世代であれば普通に走りさえすれば負けることはないと思っていました。ただ、皐月賞からの中2週ということで疲れがどうなのかなというところが一番の懸念点ではあったのですが、それでも差し切ってくれましたので、やはり素晴らしい走りができる馬だなと思います」
いつも通りに抜群のスタートを決めると、前向きさあふれる走りで好位を追走した。リズム良く運び、最後の直線を向くときには名手が「負けることはないな」と確信するほどの手応え。残り300メートルで満を持して先頭に立つと、一気にリードを広げた。人気を二分したアスコリピチェーノに、最後は決定的な2馬身半差。悠々とトップゴールを果たした。
「日本ダービーの選択肢もあった中でここを使った以上は、勝たなきゃいけないという思いがありました。無事にゴールしてホッとしました」
高野調教師が胸をなで下ろす。自身も従来のレコードを上回るタイムで駆け抜けた皐月賞3着からわずか14日。限られた時間で、陣営は回復に尽力した。「表面上は疲れがなくても、体の芯に疲労感はあったはず。その中でスタッフが一生懸命ケアをしてくれました。みんなの勝利だと思います」とトレーナー。チーム一丸でつかみ取った栄冠に笑顔がはじけた。
今年は共同通信杯(2着)、皐月賞と連敗したが、これで芝1600mなら3戦3勝と敵なしの強さ。鞍上は「マイルという距離でこの馬が日本で一番強いんだというレベルまでいければいいなと思っています」と語ったが、指揮官はさらなる野望を口にした。
「メンタル的に1600メートルの距離がぴったりなのは間違いない。ただ、距離を延ばしたところにもビッグレースはありますから、馬の成長次第では考えていきたいです」
競馬場から直接、宮城・山元トレセンへ放牧に出され、夏場は休養に充てられる見込み。新緑の府中で威厳を取り戻したチャンピオンは、実りの秋に一段と成長した姿を見せてくれるはずだ。(山口遥暉)
■ジャンタルマンタル 父パレスマリス、母インディアマントゥアナ、母の父ウィルバーン。黒鹿毛の牡3歳。栗東・高野友和厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。戦績6戦4勝。獲得賞金3億2052万8000円。重賞は2023年G2デイリー杯2歳S、G1朝日杯FSに次いで3勝目。NHKマイルCは川田将雅騎手が22年ダノンスコーピオンに次いで2勝目、高野友和調教師は初勝利。馬名は「インドにある天体観測施設」。
★パレスマリス産駒 今年出走の2頭が産駒初出走で勝利。JRA・G1は本馬による朝日杯FS以来で、通算2勝目。JRA重賞はシンザン記念(ノーブルロジャー)以来で今年2勝目、通算4勝目。

【NHKマイルC】2歳女王アスコリピチェーノは直線で不利 悔い残る2着:サンスポZBAT!
(NHKマイルカップ、2024年5月5日 15:40、G1、東京11R、芝・左1600m)
厳しい競馬をしいられながらも、2歳女王の意地を見せた。1番人気アスコリピチェーノは、好位でジャンタルマンタルをマークするように最後の直線へ。しかし、勝ち馬がぴったりと外にいるために進路ができない。そこで内に活路を求めたが、他馬と接触して手綱を引っ張る痛恨の不利(ルメール騎手は斜行で過怠金3万円)。何とか態勢を立て直し、矢のような伸びで2着を確保したが、悔いの残るレースになってしまった。
3月のドバイターフでの落馬負傷からこの日に戦列復帰した鞍上は「すごくいいポジションが取れた。直線で狭くなったのが痛かったが、そのあとはまたいい脚を使ってくれた」と悔しさをにじませた。黒岩調教師は「あいたスペースにみんな集まってしまい、進路がなくなりアンラッキーでした。結果は悔しいですが、改めて強い力を示してくれたと思います」と前を向いた。今後は距離延長も視野に入れていく。

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昨日はバタバタしてしまい、マイルカップの感想を書けませんでした。このままスルーしても誰も困らないのは承知のうえで、それでも今年のマイルカップは見どころあり、とても面白い一戦だったので私なりの感想を書いておきます。

まず、今年のマイルカップは桜花賞を勝ったアスコリピチェーノと昨年の朝日杯FSを制したジャンタルマンタルの一騎打ちと目されていたわけですが、結果は単勝2.9倍で並んだ両馬の1、2着。実力馬、人気馬どうしがそれぞれ能力を見せたという点において、G1レースの王道的な結果になったとは思います。

そして2頭の勝敗を分けたのは直線での位置取り、アスコリピチェーノ&ルメール騎手の進路を巧みにコントロールした(?)川田騎手のナイスプレーが決め手になったことは誰の目にも明らかでした。

これは素人なりの想像と感想ですが、川田騎手は戦前から『敵はアスコリピチェーノ』と考えていたはずで、レース中もアスコリピチェーノの動きを把握していたはずです。そして直線であの形になった時から、ジャンタルマンタルにゴーサインを出すタイミングと『アスコリピチェーノにフタをした形』を崩すタイミング、このバランスを絶妙に計っていたのではないかと。

例えばもう少し早くゴーサインが出ていたら、抜け出すと同時に相手も外に出せていたかもしれず、あそこでひとつふたつタイミングを待ったことが、ルメール騎手を『内に行くしかないカタチ』に追い込んだように見えました。

実際にそうだったかどうか、川田騎手、ルメール騎手が何を考えていたかは分かりませんが、見る側にそんな想像をさせる面白いレースだったのは確かですし、G1の舞台であんなに落ち着いて駆け引きができるなんて、さすがに川田騎手は良い馬、大舞台に慣れているトップジョッキーだなぁと感心してしまいました。

ちなみに勝ったジャンタルマンタルはもちろんですが、あそこから再加速して2着に上がったアスコリピチェーノの強さには驚きました。正直、戦意を喪失して大敗してもおかしくないくらいの不利(強引に突っ込んだのはアスコリピチェーノなので仕方がないですが)でしたし、お互い前がフリーだったら勝負は分からなかっただろうと思います。

昨日朝のケンタッキーダービーは火の出るような叩き合いをやりつつ伸びる2頭と内から抜け出した勝ち馬の好勝負、そしてマイルカップはジャンタルマンタル&川田騎手がアスコリピチェーノ&ルメール騎手を完封したレース。いずれにしても、やはりG1を勝つってのは大変なことなんですねぇ。。いや、全てのG1レースが素晴らしいレースとは限りませんが、昨日の2レースについて言えば、『これは良いものを見せてもらった…』と素直に感じることができましたm(_ _)m

 

**2024/5/5東京11R NHKマイルカップ(G1/芝1600m)・良**

NHKマイルカップ【2024年5月5日東京11R】:競馬ラボ

 

Comments (2)
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