メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Les Miserables(映画)

2013-01-09 14:33:47 | メロディック・ハード
映画「レ・ミゼラブル」は、感動の連続だった。
始まって20分で、早くも涙ぐんでしまい、その後もずっと泣きっぱなしだった。
 
何がそんなにも感動させるのか?
死に逝く人や、無情さの悲しみがダイレクトに伝わってくるとかの簡単なものじゃない。
それは、愛だ。
混沌としたフランス革命後の戦乱の世の中で、
『愛に勝る確かなものはない』ってことだ。
一貫しているのは、自分のことよりも、人のことを思いやる気持ちだ。
 
例えば、自分のことはどうなってもいいから、
娘のコゼットを生かせてと神に願うファンテーヌだったり、
コゼットの幸せを願う余り、自分は孤独を選んで身を引くジャン・バルジャンだったり。
死や孤独が身近な世の中で、あえて暗黒な道を選ぶ生き方に、心が揺さぶられたのだ。
その人を愛していればこそ。
愛しているほど、切なくなる。
人は、こんなにも献身的になれるのだろうか??
 
他にも、いろんな形の愛が溢れていて、すべてを満足させる愛はないのだと訴える。
それらが、神のご慈悲というキリスト教の概念に覆われているため、確かな説得力がある。
 
今の自分の状況に不満を持たず、今あるものに感謝し、愛情を分け合う・・・。
口に出すと照れてしまうようなことを、純粋に実行しようって気持ちになった。
 
 
作品は、ミュージカル仕立てで、出演者自身による歌が圧倒的だ。
皆素晴らしかった。特にアン・ハサウェイが。
私は2回ミュージカルを見ていたおかげで、感動が倍加したのだろう。
曲の深い意味を知ったり、ストーリーの細部まで入り込むことができた。
 
悲劇だけで終わらず、前向きにもなれる部分もあることに共感した。
いまだ感動の余韻が続いている。
こんなこと、初めてだ。