看護学校の第1回目のワークシートのなかで、質問というか、
「倫理や倫理学をテーマとした映画があったら教えてください」 というリクエストをいただきました。
この手の質問には昔お答えしたことあったよなあと思って、自分のブログのなかを探してみたら、
相馬の看護学校の 「哲学」 の授業のなかで次のような質問をいただきお答えしたことがありました。
「Q.哲学を学ぶのにオススメの映画は何ですか?」
昨日のインデックスのなかで、私にとっては哲学と倫理学は同じ意味だと申し上げました。
詳しくはこちらをご覧いただければと思うのですが、簡単に言うと、
哲学は理論哲学と実践哲学に区分することができて、このうちの実践哲学の別名が倫理学であり、
したがって倫理学は哲学に含まれているのだから、哲学と倫理学は同じということになるのです。
ですから、今回の質問に対しても上記の記事をご参照くださいですませることも可能です。
しかも、あの記事の冒頭では、「どんな映画も必ず哲学のテーマとつながっています。
ですからすべての映画がオススメです」 という答え方もしていて、
これはまさに哲学を倫理学に置き換えても完全に成り立ちますので、
よけいにあの記事に何かを付け加える必要はないということになるのかもしれません。
ただ、あの記事では 「すべての映画がオススメです」 で終わりにはしていなくて、
具体的に2本の映画をオススメしていました。
その2本は実践哲学 (=倫理学) ではなく理論哲学 (=狭い意味での哲学) のテーマである、
「外界は実在するのか」、「時間とは何か」 等を考えさせてくれる映画をセレクトしていましたので、
その意味ではあれは倫理学をテーマとした映画ではなかったとも言えるでしょう。
ですので今回の質問に対してはきっちりと、
倫理学 (=実践哲学) のテーマを扱った映画をご紹介する必要があるのかもしれません。
というわけで改めてセレクトしなければいけないわけですが、
本来であれば 「すべての映画がオススメ」 ですので、どう選んでよいやら途方に暮れてしまいます。
そこでこんな手を思いつきました。
これまで私はこのブログのなかで数多くの映画をご紹介してきています。
そのときどきに公開されている映画もあれば、DVDで見た懐かしの映画もありますが、
見ていてブログねたになりそうだなあと思ったら、そのつど記事をアップしてきました。
そういうこれまでに取り上げたことのある映画をご紹介することにいたしましょう。
倫理学 (=実践哲学) といっても広いので、いくつかのジャンルに分類しておきます。
複数のジャンルにまたがるテーマを扱っている映画の場合は両方に入れておきました。
映画タイトルをクリックしていただければ、私が書いたブログ記事に飛ぶことができて、
だいたいどんな内容の映画か書いてあるはずです。
私の記事ではよく内容がつかめないという場合でも、
たいていそこからさらに公式サイトやウィキペディアなどにリンクが張ってありますので、
それらを参考にしながら気になる映画があったらぜひ見てみてください。
【倫理学の基本問題】
『サイダーハウス・ルール』 (倫理とは何か、ルールとは何か)
『ブレードランナー』 (人間とは何か、人殺しとは何か)
『ターミネーター』 (人間とは何か、人殺しとは何か)
『おもひでぽろぽろ』 (人間と自然の関係)
『フィッシュストーリー』 (正義とは何か)
『悪の教典』 (悪とは何か)
『悪童日記』 (悪とは何か)
【生と死・いのち・医療の問題】
『ラスト・ホリデイ』
『ブロンド・ライフ』
『ブタがいた教室』
『サイダーハウス・ルール』
『おくりびと』
『私の中のあなた』
『神様のカルテ』
『神様のカルテ2』
『ある精肉店のはなし』
【幸福の問題】
『サウンド・オブ・ミュージック』
『happy』
『ポーラー・エクスプレス』
【政治とりわけ自由の問題】
『サウンド・オブ・ミュージック』
『フリーダムライターズ』
『13デイズ』
「チョイス!」
『インヴィクタス』
『図書館戦争』
『ある精肉店のはなし』
『ハンナ・アーレント』
『アクト・オブ・キリング』
『沖縄うりずんの雨』
【教育問題】
『ブタがいた教室』
『フリーダムライターズ』
『北のカナリアたち』
『かすかな光へ』
『悪の教典』
『おもひでぽろぽろ』
『悪童日記』
【男女問題・セクシャリティあるいは嘘の問題】
『恋人たちの予感』
『ハート・オブ・ウーマン』
『ショートバス』
『阪急電車 ~片道15分の奇跡~』
『陽だまりの彼女』
『イニシエーション・ラブ』
【家族の問題】
『私の中のあなた』
『そして父になる』
『真夏の方程式』
『at Home』
【原発問題】
『小さき声のカノン ―選択する人々』
『天空の蜂』
いかがでしょうか。
気になる作品はあったでしょうか?
なお、このうちの 『天空の蜂』 は今週末9月12日から全国ロードショーです。
(私は試写会的な催しですでに見ましたが、むちゃくちゃ面白かったです!)
それから 『沖縄うりずんの雨』 はすでに6月から公開が始まっていますが、
福島では 「フォーラム福島」 で9月12日から18日まで上映予定です。
(こちらも試写会で拝見しましたが、沖縄の歴史がよくわかるとてもいい映画でした。)
さらに 『at Home』 は福島では10月に公開が決定いたしました。
この映画で 「シネマ de てつがくカフェ」 を開催いたします。
ぜひいろんな映画を見て、倫理と倫理学について深く考えてみてください。
「倫理や倫理学をテーマとした映画があったら教えてください」 というリクエストをいただきました。
この手の質問には昔お答えしたことあったよなあと思って、自分のブログのなかを探してみたら、
相馬の看護学校の 「哲学」 の授業のなかで次のような質問をいただきお答えしたことがありました。
「Q.哲学を学ぶのにオススメの映画は何ですか?」
昨日のインデックスのなかで、私にとっては哲学と倫理学は同じ意味だと申し上げました。
詳しくはこちらをご覧いただければと思うのですが、簡単に言うと、
哲学は理論哲学と実践哲学に区分することができて、このうちの実践哲学の別名が倫理学であり、
したがって倫理学は哲学に含まれているのだから、哲学と倫理学は同じということになるのです。
ですから、今回の質問に対しても上記の記事をご参照くださいですませることも可能です。
しかも、あの記事の冒頭では、「どんな映画も必ず哲学のテーマとつながっています。
ですからすべての映画がオススメです」 という答え方もしていて、
これはまさに哲学を倫理学に置き換えても完全に成り立ちますので、
よけいにあの記事に何かを付け加える必要はないということになるのかもしれません。
ただ、あの記事では 「すべての映画がオススメです」 で終わりにはしていなくて、
具体的に2本の映画をオススメしていました。
その2本は実践哲学 (=倫理学) ではなく理論哲学 (=狭い意味での哲学) のテーマである、
「外界は実在するのか」、「時間とは何か」 等を考えさせてくれる映画をセレクトしていましたので、
その意味ではあれは倫理学をテーマとした映画ではなかったとも言えるでしょう。
ですので今回の質問に対してはきっちりと、
倫理学 (=実践哲学) のテーマを扱った映画をご紹介する必要があるのかもしれません。
というわけで改めてセレクトしなければいけないわけですが、
本来であれば 「すべての映画がオススメ」 ですので、どう選んでよいやら途方に暮れてしまいます。
そこでこんな手を思いつきました。
これまで私はこのブログのなかで数多くの映画をご紹介してきています。
そのときどきに公開されている映画もあれば、DVDで見た懐かしの映画もありますが、
見ていてブログねたになりそうだなあと思ったら、そのつど記事をアップしてきました。
そういうこれまでに取り上げたことのある映画をご紹介することにいたしましょう。
倫理学 (=実践哲学) といっても広いので、いくつかのジャンルに分類しておきます。
複数のジャンルにまたがるテーマを扱っている映画の場合は両方に入れておきました。
映画タイトルをクリックしていただければ、私が書いたブログ記事に飛ぶことができて、
だいたいどんな内容の映画か書いてあるはずです。
私の記事ではよく内容がつかめないという場合でも、
たいていそこからさらに公式サイトやウィキペディアなどにリンクが張ってありますので、
それらを参考にしながら気になる映画があったらぜひ見てみてください。
【倫理学の基本問題】
『サイダーハウス・ルール』 (倫理とは何か、ルールとは何か)
『ブレードランナー』 (人間とは何か、人殺しとは何か)
『ターミネーター』 (人間とは何か、人殺しとは何か)
『おもひでぽろぽろ』 (人間と自然の関係)
『フィッシュストーリー』 (正義とは何か)
『悪の教典』 (悪とは何か)
『悪童日記』 (悪とは何か)
【生と死・いのち・医療の問題】
『ラスト・ホリデイ』
『ブロンド・ライフ』
『ブタがいた教室』
『サイダーハウス・ルール』
『おくりびと』
『私の中のあなた』
『神様のカルテ』
『神様のカルテ2』
『ある精肉店のはなし』
【幸福の問題】
『サウンド・オブ・ミュージック』
『happy』
『ポーラー・エクスプレス』
【政治とりわけ自由の問題】
『サウンド・オブ・ミュージック』
『フリーダムライターズ』
『13デイズ』
「チョイス!」
『インヴィクタス』
『図書館戦争』
『ある精肉店のはなし』
『ハンナ・アーレント』
『アクト・オブ・キリング』
『沖縄うりずんの雨』
【教育問題】
『ブタがいた教室』
『フリーダムライターズ』
『北のカナリアたち』
『かすかな光へ』
『悪の教典』
『おもひでぽろぽろ』
『悪童日記』
【男女問題・セクシャリティあるいは嘘の問題】
『恋人たちの予感』
『ハート・オブ・ウーマン』
『ショートバス』
『阪急電車 ~片道15分の奇跡~』
『陽だまりの彼女』
『イニシエーション・ラブ』
【家族の問題】
『私の中のあなた』
『そして父になる』
『真夏の方程式』
『at Home』
【原発問題】
『小さき声のカノン ―選択する人々』
『天空の蜂』
いかがでしょうか。
気になる作品はあったでしょうか?
なお、このうちの 『天空の蜂』 は今週末9月12日から全国ロードショーです。
(私は試写会的な催しですでに見ましたが、むちゃくちゃ面白かったです!)
それから 『沖縄うりずんの雨』 はすでに6月から公開が始まっていますが、
福島では 「フォーラム福島」 で9月12日から18日まで上映予定です。
(こちらも試写会で拝見しましたが、沖縄の歴史がよくわかるとてもいい映画でした。)
さらに 『at Home』 は福島では10月に公開が決定いたしました。
この映画で 「シネマ de てつがくカフェ」 を開催いたします。
ぜひいろんな映画を見て、倫理と倫理学について深く考えてみてください。
拙ブログでかなり哲学的な話題として取り上げてみましたので、よろしければ・・・。
→https://blog.goo.ne.jp/mobilis-in-mobili/e/689cd3e808eb1612c309c7d01d3ffd60
あと『神や倫理に代表される世界の価値は、論理空間の外側にある』というヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』についても纏めてみましたので、そちらもどうぞ。
→https://blog.goo.ne.jp/mobilis-in-mobili/e/e1eb7152cd1a1eb506fedd486f7f023d