まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

教員志望者必見! 『悪童日記』でてつカフェ

2015-01-06 15:32:10 | 哲学・倫理学ファック
まだ年明けで仕事が始まったばかりというのに、

今度の金曜日、1月9日は 『悪童日記』 de てつがくカフェですっ



この原作の小説と知り合ったのはもうずいぶん前のことです。

ぢゅんちゃんが東白川農商高校鮫川分校に勤めていた2008年、

出前授業に私を呼んでくれて、その仕事を終えたあと、

その夜はぢゅんちゃんちに泊めてもらい、すずめさんと3人で会食させていただきました。

その日に初めてすずめさんとお会いしたんだったかどうかは記憶が曖昧ですが、

お2人の書棚を見せていただきながら (私たちのような商売の者って人の蔵書を観察するのが好き)、

図書館司書をしているというすずめさんにオススメの本を尋ねたところ、

間髪入れずにご紹介いただいたのがアゴタ・クリストフの 『悪童日記』 だったのです。



すぐに読んでみてものすごい衝撃を受けました。

戦時下、祖母のもとに疎開してきた双子の兄弟が主人公なのですが、

学校にも通わせてもらえないし、それどころか満足に食料も衣料も与えられないなかで、

2人は自分たちで互いを鍛え合い、生きる術を身につけながら何とかサバイブしていくのです。

彼らは時として軽く倫理の一線を越えてしまいます。

そういう意味では、学校の先生になるような倫理的な人には理解できないかもしれませんが、

倫理とは何か、教育とは何か、学校とは何かを根本的に問い直す倫理学的な人にはサイコーです。

読んでしばらくしてからこんなブログ記事を書いたことがあります。

「『悪童日記』 または学校ってなによ?」

久しぶりに読み返してみましたが、どれだけこの本気に入ってんのかが伝わってきますね。

その小説が今ごろになって映画化されたのです。

原作が出版されてから30年近く経っているそうです。

これってもう、ぢゅんちゃんと私が 「てつがくカフェ@ふくしま」 を始め、

「フォーラム福島」 さんと連携して 「シネマ de てつがくカフェ」 を開催するようになるのを、

わざわざ待ってくれていたとしか言いようのないタイミングではありませんかっ

この映画で 「シネマ de てつがくカフェ」 を開けることが本当にうれしくてしかたありません。

1月9日 (金) の 18:00から映画上映、20:00から21:30までてつカフェと、

またまた変則的な開催になってしまいますが、ゼッタイに面白いです。

教育に関心のある方には特に参加していただきたいと思います。

たくさんの皆さんのご来場をお待ち申し上げております!


P.S.

前売り券ご希望の方は小野原までご連絡ください!


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