一昨年、『陽だまりの彼女』 のチケットをくれた義弟から、
今度は映画 『イニシエーション・ラブ』 のチケットを頂戴しました。
堤幸彦監督作品で、義弟はこれまで 『明日の記憶』 他何本かご一緒させていただいているようです。
監督からご指名いただいたのでしょうか、有り難いことです。
今度のアート・カフェと同じ5月23日封切りだそうで、ぜひ見に行ってみようと思います。
さて、チラシによるとこの映画 「最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回観る」 んだそうで、
「甘く切ない、一見純粋なラブストーリーが、最後の2行で驚愕のミステリーへと変貌する」
映像化不可能と言われた原作を、新たな映像的ギミックを用いて、
原作とは異なるエンディングで描いた映画なんだそうです。
なんだか気になるじゃないですか。
『陽だまりの彼女』 にも相当ビックリさせられましたが、
さすがにあれも映画にしたって最後の5分までは引っ張らなかったし、
小説も最後の2行でどんでん返しというわけではありませんでした。
「最後の2行で驚愕のミステリーへと変貌する」
うーん、どういうことか気になって気になってしょうがないですね。
というわけで、本来なら小説 → 映画の順になるのはキライなのですが、
原作とはエンディングが異なっているそうですし、
映像化不可能と言われた原作をどう映画化したかという観点で見ることもできそうなので、
小説を先に読んでしまうことにしました。
本屋さんではすぐに見つけることができました。
文庫本がチラシと同じ写真のカバーだったからです。
これは映画公開に合わせて急遽付け足されたもののようです。
1枚はがすと元のカバーが出てきました。
今どきの出版社は大変ですね。
しかしこういう努力によって本の発行部数は伸びていくのでしょう。
チラシには130万部を超えた (2015年1月現在) と書いてありましたが、
新しいカバーでは150万部突破と書かれていました。
こうした細かい営業努力によってさらに20万部も売り上げを増やしたのですね。
素晴らしい!
それはさておき。
読みましたよ。
みごとに騙されました。
本当に最後の2行でした。
ここまで煽られたわけですから、相当注意深く読んだつもりでした。
で、途中いくつかあれっと思う点は見つかり、その違和感はたしかに間違っていませんでした。
それを説明できるいろんなパターンを考えていました。
『陽だまりの彼女』 なのか、『完全なる首長竜の日』 なのか、はたまた 『シックス・センス』 なのか…。
けっきょくそこまで荒唐無稽なトリックはまったく用いられていませんでしたし、
それにも気づいて、何となくオチもわかりかけていたので、
半分くらいはトリックを見破っていたと言ってもいいのかもしれません。
ただ、やはり最後の2行を読むまで完全には見抜けていませんでした。
ホントに騙されました。
そして、トリックがわかって全編を思い返してみると、本当にゾッとしました。
こえぇ~
何が怖いかはネタバレになる可能性があるので書きませんが、本当にやられました。
怖いです。
それについて誰かと語りたいです。
すでに読んだ方、ぜひオフ会開いて直接語り合いましょう。
タイトルの 「イニシエーション・ラブ」 というのは、
子どもから大人になっていく通過儀礼として誰もが通らなければならない恋愛、
永遠に続く恋愛などないということに気づかされる恋愛体験のことだそうです。
これ自体、十分におもしろいテーマだと思います。
そして、イニシエーション・ラブを経験してしまった者はその後どうするのか?
恋愛に懐疑的になって場当たり的な恋愛を重ねるようになるのか、
惰性とあきらめに満ちた結婚生活を送っていくしかないのか、
それとも、もっと積極的な解決策がありうるのか…。
おっと、いけない。
これ以上はぜひ 『イニシエーション・ラブ』 を読んで考えてみてください。
そして、本当にこの小説は映像化不可能だと思います。
小説だからこそ成り立つミステリーでした。
これをどうやって映画化したんでしょうか?
ぜひ観てみたいと思います。
今度は映画 『イニシエーション・ラブ』 のチケットを頂戴しました。
堤幸彦監督作品で、義弟はこれまで 『明日の記憶』 他何本かご一緒させていただいているようです。
監督からご指名いただいたのでしょうか、有り難いことです。
今度のアート・カフェと同じ5月23日封切りだそうで、ぜひ見に行ってみようと思います。
さて、チラシによるとこの映画 「最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回観る」 んだそうで、
「甘く切ない、一見純粋なラブストーリーが、最後の2行で驚愕のミステリーへと変貌する」
映像化不可能と言われた原作を、新たな映像的ギミックを用いて、
原作とは異なるエンディングで描いた映画なんだそうです。
なんだか気になるじゃないですか。
『陽だまりの彼女』 にも相当ビックリさせられましたが、
さすがにあれも映画にしたって最後の5分までは引っ張らなかったし、
小説も最後の2行でどんでん返しというわけではありませんでした。
「最後の2行で驚愕のミステリーへと変貌する」
うーん、どういうことか気になって気になってしょうがないですね。
というわけで、本来なら小説 → 映画の順になるのはキライなのですが、
原作とはエンディングが異なっているそうですし、
映像化不可能と言われた原作をどう映画化したかという観点で見ることもできそうなので、
小説を先に読んでしまうことにしました。
本屋さんではすぐに見つけることができました。
文庫本がチラシと同じ写真のカバーだったからです。
これは映画公開に合わせて急遽付け足されたもののようです。
1枚はがすと元のカバーが出てきました。
今どきの出版社は大変ですね。
しかしこういう努力によって本の発行部数は伸びていくのでしょう。
チラシには130万部を超えた (2015年1月現在) と書いてありましたが、
新しいカバーでは150万部突破と書かれていました。
こうした細かい営業努力によってさらに20万部も売り上げを増やしたのですね。
素晴らしい!
それはさておき。
読みましたよ。
みごとに騙されました。
本当に最後の2行でした。
ここまで煽られたわけですから、相当注意深く読んだつもりでした。
で、途中いくつかあれっと思う点は見つかり、その違和感はたしかに間違っていませんでした。
それを説明できるいろんなパターンを考えていました。
『陽だまりの彼女』 なのか、『完全なる首長竜の日』 なのか、はたまた 『シックス・センス』 なのか…。
けっきょくそこまで荒唐無稽なトリックはまったく用いられていませんでしたし、
それにも気づいて、何となくオチもわかりかけていたので、
半分くらいはトリックを見破っていたと言ってもいいのかもしれません。
ただ、やはり最後の2行を読むまで完全には見抜けていませんでした。
ホントに騙されました。
そして、トリックがわかって全編を思い返してみると、本当にゾッとしました。
こえぇ~
何が怖いかはネタバレになる可能性があるので書きませんが、本当にやられました。
怖いです。
それについて誰かと語りたいです。
すでに読んだ方、ぜひオフ会開いて直接語り合いましょう。
タイトルの 「イニシエーション・ラブ」 というのは、
子どもから大人になっていく通過儀礼として誰もが通らなければならない恋愛、
永遠に続く恋愛などないということに気づかされる恋愛体験のことだそうです。
これ自体、十分におもしろいテーマだと思います。
そして、イニシエーション・ラブを経験してしまった者はその後どうするのか?
恋愛に懐疑的になって場当たり的な恋愛を重ねるようになるのか、
惰性とあきらめに満ちた結婚生活を送っていくしかないのか、
それとも、もっと積極的な解決策がありうるのか…。
おっと、いけない。
これ以上はぜひ 『イニシエーション・ラブ』 を読んで考えてみてください。
そして、本当にこの小説は映像化不可能だと思います。
小説だからこそ成り立つミステリーでした。
これをどうやって映画化したんでしょうか?
ぜひ観てみたいと思います。
経済学類のK澤先生の教え子で小野原先生とはなぜかFacebookでつながっております、松川と申します。
イニシェーションラブは2年前に知り読んだら映画化とは!!
原作は半分はトリック??回収できましたが半分は見事に見当違いで…「2度読みたくなる」のキャッチフレーズは本物でした。
小野原先生も読まれたのですね!是非ともネタバレを含めた感想をお伺いしたいです!
では乱文失礼しました。
確かに、最後の最後でひっくり返されましたね。
というか、最後の1ページで決定的に「あれ?」と思い、止めのラスト2行目。
映画も見たくなってきました。
まんまと乗せられてしまったようでちょっと悔しいです(笑)
そうなんですよ、ある程度は予測がつくんですが、全部ではないんですよ。
だから全部がわかった上で読む前半部分は恐ろしいですよね。
ぜひともネタバレを含めた感想を付き合わせたいところですが、
映画公開直前のこんな時期にネット上でそんなことしたら大炎上しちゃうでしょうね。
Messenger でやりとりするか、K澤さん立ち会いの下でオフ会でも開きましょう。
このブログでいろいろと紹介していますが、学生も含めて、
私が紹介したものを読んだり見たりしてくれたという話はあんまり聞きません。
ですので、かれんさんに 『イニシエーション・ラブ』 を読んでいただけてたいへん光栄です。
どうもありがとうございました。
小説読んだら映画も見たくなっちゃいますよね。
義弟のためにも映画ぜひとも見てあげてください!