私が高校一年生の時、年末は両親のやっているお店は夕方以降になると大忙しでした。
私も手伝いました。
年末近くにお母さんと一緒に女子中学生がセーラー服を買いに来ました。
私は「かわいい子だなぁ」と思いました。
セーラー服の直しがあったようで、翌日の午後 女の子一人でセーラー服を取りに来ました。
やっぱり「かわいい子だなぁ」と思いました。
私が地元の図書館から帰ろうと階下に降りていきますと、高校生になった彼女が友達と話をしていました。
私は知らん顔をしましたが、彼女は私の事を覚えていたようです?
社会人になって、私は多治見から千種まで高校の同級生四人ぐらいと毎朝電車で通っていました。
周りの人は、うるさく感じたでしょうね。
席が空いていないので、いつも立って話をしていましたので。
夜は同級生の帰る時間がバラバラなので、ほとんど一人で電車で帰っていました。
ある日あの少女が大人になって席に座っていました。
彼女も私に気付いたようです。
その後 度々会うので、メモで「お茶でも飲みませんか」と誘おうと思いました。
でも渡しそびれました。
銀行員の娘(子)に振られたショックが、まだ糸を引いていたのかな?
ある土曜日に、かみさんと東山動植物園に行きました。
動物園の見学を終えて植物園に向かっていた時、彼女が男の人と一緒のところを見かけました。
彼女も私のことに気付いたようで「あっ」と言って彼の後ろに隠れました。
彼も急に彼女が後ろに来ましたので、ちょっぴり驚いていました。
チラッと見ただけですが、彼は私よりハンサムでした。
それ以来、彼女と電車で会う事はなかったです。
彼と結婚したのかな?
私が彼女を誘おうとしていた時、まさかかみさんと付き合っていなかったろうな?
それが、はっきりしないです。
私がもしかみさんと付き合っていたなら、彼女を誘おうとしない筈なんですが?
さだまさしさんの「主人公」という歌の歌詞に、
時を遡る切符があれば
欲しくなる時がある
あそこの別れ道で選びなおせるならって・・・
もしかみさんでなく、彼女を選んでいたらどんな人生を歩んでいたでしょうね。
さだまさし - 主人公