中日新聞の「くらしの作文」に「今の気持ちを大切に」というタイトルで、54歳の女性が投稿されていました。
5月に結婚したばかりの息子が、久しぶりに帰省した。
「夕食は何が食べたい?」と聞くと「何でもいい」と、そっけない返事。
リクエストがないなら、息子の好きな酢豚、ナスやアスパラを豚肉で巻いた揚げ物、煮豆、筑前煮を作ることにした。
普段は主人と2人だけなのでパパッと作るが、そんなわけにはいかない。
早い時間から準備しようと思い、台所に立った。
いつもなら息子はソファに寝そべり携帯を触りながら昼寝をするパターン。
しかし今回は違った! 私が台所に立つと、さっと起き上がり「もう作り始めるの?」と聞く。
「うん、下準備があるからね」と言うと、私の隣に来て、じっと見ている。
普段は共働きの息子夫婦。
夕食は早く帰った方が作り、休日は一緒に作っているそうで、息子は丼物を作ることが多いとのこと。
奥さんが作る料理は、どれもおしゃれで美味しいと、幸せそうな笑顔を見せる。
「僕もいろんな料理を作れるようになって、奥さんを喜ばせたいな。僕が料理している間、少しはゆっくりしてもらえればいいかな」
何げない息子の言葉に、思いやりや気遣いを感じ、とても温かい気持ちになった。
結婚生活は始まったばかりだが、今の気持ちを忘れず温かい家庭を築いてほしい。
そう願っている。
以上です。
いくら共働きとはいえ、投稿者さんのご子息は奥様にとても優しいですね。
私にはとても真似できません。
かみさんが病気で体調を崩しても、「僕もいろんな料理を作れるようになって、奥さんを喜ばせたいな。僕が料理している間、少しはゆっくりしてもらえればいいかな」なんていう気持ちになったことがありません。
とりあえずスーパーに行って、食べる物を買ってこよう。出来るだけかみさんが食べれる物をと考えます。
作るとしたら目玉焼き、夏ならソーメンぐらいは作れるかな。
「自分が料理している間、少しはゆっくりしてもらえればいいかな」なんて、そんな思いやりある気持ちになったことはありません。
こんなご子息なら奥様始め、奥様のご両親も安心ですよね。
現在 育休制度がありますが、このご子息なら本当に奥様の手助けになると思います。
愛は時を越えて (2019)