おはようございます。北陸旅第三弾です。
富山ガラス美術館を出て、数分、歩くと、お目当ての池田屋安兵衛商店に着く。富山といえば薬ということで、ぜひ訪ねてみようと思っていた。白壁と瓦の土蔵造り、風情のある建物だ。有名なお店らしく、観光バスが横づけしていた。
看板に”天保元年創製/越中反魂丹(はんごんたん)”とあるが、お店も天保からつづいているというわけではなく、昭和11年の創業だそうだ。そして、戦後間もなく、江戸時代に一世を風靡した”反魂丹”の製造販売を始めたとのこと。ついでながら、染め抜かれた角三の屋号は、「信用」「伝統」「研鑽」の三つを極めよという家訓を表すものとのこと。
それでは、中に入ってみよう。反魂丹をはじめ様々な生薬が売られているが、ぼくの目をひいたのはこの薬たち。痛み止めのケロリンやダルマの風邪薬など懐かしい薬の数々。子供の頃を思い出し、思わず頬がゆるむ。柳行李をかついだ富山の薬売り屋さんが、半年にいっぺん、やってくる。そして、置いておいた薬箱を調べ、ケロリンなど使われた薬を補充してゆく。おじさんは子供に紙風船のおみやげをくれる。昔懐かしい風景が脳裏をさまよう。
懐かしい薬の数々
店内に当時の柳行李まで置いてある。
反魂丹の売り場
かっての製薬道具
丸薬製造器
おもしろ宣伝文句 越中富山の反魂丹/鼻くそ丸めて万金丹/それを飲む奴ぁあんぽんたん
富山城址公園に富山藩二代藩主、前田正甫公の銅像がある。このお殿様が富山の売薬方式(置き薬)を花開かせた。
どうぞ、興味のある方はお読みください。↓
街中に富山の薬屋さんの像も。子供の頃のぼくもいるぞ。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!
ケロリンは知ってます