10月31日の午後、ぼくは随分、長い時間、裕ちゃん灯台に夕日が沈むのを待っていた。裕ちゃん灯台ってなあに?。それは葉山の森戸海岸の沖の小島の灯台で、石原裕次郎さんの三回忌(平成元年)に建てられたもので、”裕ちゃん灯台”といいます。その石碑も建っています。”夢はとおく白い帆にのって消えていく消えていく水のかなたに/太陽の季節に実る狂った果実たちの先達/石原裕次郎を偲んで”お兄さんの石原慎太郎さん自筆の詩碑です。何故ここに?石原家は逗子(葉山の隣り)に居住したことがあります。ここから、慎太郎さんは湘南高校、裕ちゃんは、日吉の慶応高校に通っていました。
太陽はまだ高かったのですが、ん?ひょとしたら、裕ちゃん灯台に沈む位置ではないだろうか。運がよければ、”ダイヤモンド裕ちゃん灯台”になるかもしれない。秋のはじめ、江の島のダイヤモンド富士を逃した悔しさはわすれられない(汗)。雪辱戦だ。・・・そして夕暮れが近くなり、ぼくの期待はますます大きくふくらんできたのであった。
波もざわついてきた。おおきな出来事のはじまりを波は知っていた。
そして、大きな夕陽が落ちて来た。おおっ。ほんまに真上や。うれしか。
どん、ぴしゃり。ダイヤモンド裕ちゃん灯台。
待ったかいがあった、ああいい一日だった、と振り向くと三日月お月さんが微笑んでくれた。
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